テスト法の確認 | 筋トレ ブログ。

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筋トレ ベンチプレス200キロ

1 Jackson Test ジャクソン テスト 頸部 cervical 頸部神経根圧迫と刺激症状。 患者は腰かけ座位。検者は患者の後方に位置し、患者の頸椎をやや伸展位にして前頭部に両手を置き、頸椎を下方に圧迫する。出現する症状について患者に聞きながら行う。 陽性の場合; 頸部の疼痛~、頸背部、上肢への放散痛やしびれ感。 強く圧迫しすぎないこと。圧迫する時、更に頸部を伸展しながら行わないこと。リュウマチ疾患のある患者には原則として行わない。環椎骨折(いわゆるヒビ)のある場合も陽性にでることあり、ただし上肢への放散はない。すぐに症状がでない場合、30秒以上持続して圧迫を加える必要がある。
2 Spurling Test スパーリング テスト 頸部 cervical 頸部神経根圧迫と刺激症状。 患者は腰かけ座位。検者は患者の後方に位置し、患者の頸椎をやや伸展し、その後斜め後方に側屈し、側頭部に片手を置き、頸椎を下方に圧迫する。 陽性の場合; 頸部の疼痛~、頸部屈側の頸背部、上肢への放散痛やしびれ感。 強く圧迫しすぎないこと。圧迫する時、更に頸部を側屈しながら行わないこと。リュウマチ疾患のある患者には原則として行わない。頸椎損傷に対しては、きわめて愛護的に行うこと。すぐに症状がでない場合、30秒以上持続して圧迫を加える必要がある。
3 Supraspinatus Tendinitis Test シュプラサピネイタス テンディニティス テスト(棘上筋腱炎テスト) 肩 shoulder 棘上筋腱炎の鑑別。 患者は腰かけ座位で、肩関節を外転させる。検者は患者の後方より前腕部に下方へ圧を加える。患者は抵抗に打ちかつように抵抗、外転させる。 陽性の場合;棘上筋腱の付着部の痛みは、その変性腱炎を表す。 参考までに腱板は、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋から構成されている。機能的には上腕骨頭を肩甲骨臼蓋関節窩に安定させ、三角筋を有効に駆動させる働きがある。腱板の損傷は、大部分棘上筋腱部にみられる。断裂の程度により、完全断裂と不完全断裂に分類され、不全断裂は、滑液包面断裂、腱内断裂、関節面断裂に分類される。
4 Apley Scratch Test アップレイ スクラッチ テスト 肩 shoulder 棘上筋腱の変性腱炎(腱板)の鑑別。 患者は腰かけ座位で、患側の手で、後頭部から反対側肩甲骨の内上角に触れさせる。次に、その手を背中にまわし、反対側肩甲骨の下角に触れさせる。 痛みが増強するときは、腱板の一つ(ほとんどの場合、棘上筋)が変性腱炎であることを示唆する。
5 Subacromial Push-Button Sign サブアクロミアル プシュボタン サイン 肩 shoulder 肩峰下滑液包炎の鑑別。 患者は腰かけ座位。検者は患者の後方に立ち肩峰下滑液包を圧迫する。 陽性の場合;肩峰下滑液包炎の可能性を意味する。 参考までに肩峰下滑液包は肩峰下と烏口肩峰靱帯下にあって腱板全域に拡がり、大結節の運動をスムーズにする役割をもっている。臨床上、肩峰下滑液包に液が貯留し腫脹が強く、時に熱感があり自発痛や各方向への運動痛、水腫による運動制限のあるものを肩峰下滑液包炎という。腱板の変性または腱炎が基本的な障害であって、肩峰下滑液包炎が一次的疾患であることはまれであり、多くの場合は腱板の障害に引き続いて起こる二次的疾患といえる。
6 Dawbarn's Test ドーバン テスト 肩 shoulder 肩峰下滑液包炎の鑑別。 患者は腰かけ座位。検者は検査する側の肩峰突起のすぐ下を圧迫し、痛みか圧痛があるかを調べる。そして、肩峰突起すぐ下を押さえたままで上肢を90度まで外転させる。 肩峰突起下の圧痛点は、患側上腕を外転することにより三角筋がおおうようになり、それに伴い痛み(圧痛)が減弱する。この現象は、肩峰下滑液包炎を示唆する。
7 Dugas Test デューガス テスト 肩 Shoulder 肩関節脱臼の鑑別。 患者は腰かけ座位。手を反対側の肩に触れさせ、患者の肘が胸壁にあたるように指示する。 痛みのため、触れることが出来ない場合は、肩関節脱臼を意味する。 肩関節前方脱臼の整復の際、整復前は他動的に弾発現象として確認される。正しく整復が行われれば、この現象は消失する。
8 Apprehension Test アプリヘンション テスト(不安感テスト) 肩 shoulder 習慣性肩関節脱臼の鑑別。 患者は腰かけ座位。検者は、患側の肩関節の屈曲、外転、外旋を行う。 局所痛は、習慣性の肩関節脱臼を示唆する。 参考までに患者が痛みと肩がはずれる不安感で顔の表情を変えるので、それを注意深く観察する必要がある。
9 Calloway's Sign カロウェイズ サイン 肩 shoulder 肩関節脱臼の鑑別。 患者の肩関節つけねの周囲径を測定する。 患側周囲径が長ければ、陽性所見となり、肩関節脱臼の徴候である。   
10 impingement sign(Neer) インピンジメントサイン(ニアー) 肩(腱板) rotator cuff 肩腱板損傷 肩関節90 度外転、内旋位にて肘関節90 度屈曲位、肩関節90 度以上の外転運動を行わせる。 クリック音を触知すれば陽性 肩峰前外側1/3部分でのインピンジメントが検査できる。同部に骨棘ができた場合も陽性となりやがて腱板を損傷したり変性することがある。
11 impingement sign(Hawkins) インピンジメントサイン(ホーキンス) 肩(腱板) rotator cuff 肩腱板損傷 肩関節70~90 度前方屈曲、内旋位及び肘関節90 度屈曲位から肩関節の90 度前方屈曲を行わせる クリック音を触知すれば陽性 烏口肩峰靱帯部でのインピンジメントが検査できる。同部が骨化してきた際も陽性となる。水平屈曲が90度より鋭角になると上腕二頭筋腱へのストレステストになってしまうので注意する。
12 speed test スピード テスト 肩(上腕二頭筋腱) shoulder(biceps long head) 上腕二頭筋腱腱鞘炎 前腕回外位、肘伸展位のまま前方挙上させ、検者が前腕に抵抗を加える 上腕二頭筋腱溝部に疼痛が生ずれば陽性 抵抗を加えるタイミングが重要である。痛みの生じる角度(肩関節)で腱と腱鞘に障害があることになる。痛いと訴えても、かならずその部位を触診し結節間溝で生じている痛みであることを確認しなければならない。
13 drop arm sign ドロップ アーム サイン 肩(腱板) rotator cuff 腱板機能不全 患者は腰かけ座位。検者は患者の手首を持ち、肩関節を90度まで外転する。検者はその手を離し、患者にゆっくり降ろすよう指示する。また検者が患者の手関節部に抵抗を加えその保持力を評価する。 患者が腕をゆっくり降ろせなかったり、脱力感を伴って上肢が降下すれば陽性。 上肢内旋位をとらせて行うことで、より障害を反映させることができる。90度に保持した上肢の前腕部を上からポンとたたく方法で陽性になる場合がある。腱板の損傷は、大部分棘上筋腱部にみられる。 断裂の程度により、完全断裂と不完全断裂に分類され、不全断裂は、滑液包面断裂、腱内断裂、関節面断裂に分類される。
15 Biceps Tendon Stability Test バイセプス テンドン スタビリティ テスト 肩、上腕 shoulder, brachi 上腕二頭筋腱の不安定性の鑑別。 患者は腰かけ座位。検者は患者患側の肘を屈曲、外旋させ、検者は外旋に対して抵抗を加える。 局所痛が出現すれば、上腕二頭筋腱の不安定性が示唆される。 参考までに上腕二頭筋長頭腱炎(BicipitalTenosynovitis)上腕二頭筋長頭腱が結節間溝を通る部分で腱炎あるいは腱鞘炎を起こし、肩前面の運動痛を訴える疾患。結節間溝部に圧痛があり、Speed Test が陽性である。Speed Test ; Yergason Test と同様である。上腕二頭筋長頭腱炎の診断法の一つ。肘関節伸展位で抵抗下に肩を屈曲(前挙)させると、結節間溝部での疼痛が誘発される。
16 Yergason's Test ヤーガソン テスト 肩、上腕 shoulder, brachi 上腕二頭筋腱の不安定性と上腕二頭筋腱長頭腱腱鞘炎の鑑別。 患者は、腰かけ座位で肘関節を90度に屈曲する。検者は患者の肘を一方の手で固定し、その手首を外側へ押す。患者は検者に抵抗し内側方向へ力を入れる。 上腕二頭筋長頭腱部の局所痛は、その不安定性と上腕二頭筋長頭腱部の腱鞘炎を示唆する。
17 Abbott-Saunders Test アボット・ソンダース テスト 肩、上腕 shoulder, brachi 上腕二頭筋腱の亜脱臼、脱臼の鑑別。 患者は腰かけ座位、検者は患者の腕の外転、外旋を行う。次に、そのままで横に降ろす。 クリック音が生じたり、感じられるときは上腕二頭筋腱の亜脱臼、もしくは脱臼を示唆する。
18 Cozen's Test コーゼン テスト 肘 elbow 上腕骨外側上顆炎の鑑別。 検者は、患者を腰かけ座位にして、患者の前腕を固定し、拳を握らせて手関節を背屈させる。次に、検者は患者の手関節を屈曲方向に力を加え、患者はこれに抵抗する。 上腕骨外側上顆とその周囲の痛みは、上腕骨外側上顆炎を示唆する。 参考までに上腕骨外側上顆炎(Lateral Epicondylitis)上腕骨外側上顆につく手関節背屈筋の過大負荷により、この部に疼痛を主とする無菌的炎症を生じたもの。power gripのためには手関節が背屈位で固定されている必要があるためテニスなどで発生しやすいが、同様の機転は日常生活やキーパンチャーなどにもある。
19 Mill's Test ミルズ テスト 肘 elbow 上腕骨外側上顆炎の鑑別。 患者は腰かけ座位にて、前腕を回内させ手関節を掌屈し拳を握る。検者は患者の肘関節を固定し、もう一方の手で回内掌屈方向へ力を加える。患者はその抵抗にうちかつように前腕を回外させる。 上腕骨外側上顆の痛みは、上腕骨外側上顆炎を示唆する。
20 Golfer's Elbow Test  ゴルファーズ エルボウ テスト 肘 elbow 上腕骨内側上顆炎の鑑別。 患者は腰かけ座位にて、肘を伸展し、前腕を回外させる。検者は掌側より手関節背屈方向へ力を加える。患者はその抵抗にうちかって手関節を掌屈させる。 上腕骨内側上顆の痛みは、上腕骨内側上顆炎を示唆する。 参考までに上腕骨内側上顆には屈曲、回内筋群が起始しており、前腕を回内しつつ屈筋を使って急速に手関節を掌屈する運動の繰り返しにより起始部に炎症を起こし、肘の内側から前腕屈筋に疼痛をきたす。フォアハンドテニス肘、ゴルフ肘ともいう。
21 Adduction Stress Test 1 アダクション ストレス テスト1 肘 elbow 肘関節外側側副靭帯損傷の鑑別。 患者は腰かけ座位(右肘の検査)。検者は患者の肘関節伸展位で関節の内側を右手で固定し、左手は回外位を保持しつつ、前腕外側を支持し、内反力を加える。 肘関節外側に痛みがある場合は、外側側副靭帯損傷を意味する。 内反する際、肘関節が屈曲しないこと。回外位を保持すること。必ず健側と比較すること。
22 Abduction Stress Test  アブダクション ストレス テスト 肘 elbow 肘関節内側側副靭帯損傷の鑑別。 患者は腰かけ座位(右肘の検査)。検者は患者の肘関節伸展位で関節の外側を左手で固定し、右手は回外位を保持しつつ、前腕内側を支持し、外反力を加える。 肘関節内側に痛みがある場合は、内側側副靭帯損傷を意味する。 外反する際、肘関節が屈曲しないこと。回外位を保持すること。必ず健側と比較すること。参考までに肘外反角(肘外偏角:carring angle, CA 角); 正常では上腕骨軸に対し前腕骨軸は外側に向かっており、このなす角をCA 角という(外反肘)。男性は平均8.5°、女性は平均12.5°の生理的外偏角をもつ。
23 Tinel's Sign チネル サイン 肘 elbow 尺骨神経炎、神経腫の鑑別。 患者は、腰かけ座位。検者は患側尺骨神経溝を、指先や打腱器などで軽く叩打する。 知覚過敏になっている場合は、尺骨神経の神経炎か神経腫を示唆する。 腱の叩打によっても同様に痺れ様の放散痛を認めることがあるが、この場合は近位に向かって放散する場合が多い。少なくとも末梢だけに放散することはない。参考までに肘部管症候群(cubital tunnel syndrome);肘部での尺側手根屈筋の双頭、腱膜アーチ、底部を内側側副靭帯で構成された肘部管で尺側神経が絞扼されて生じる麻痺性の症候群、肘関節部の尺骨神経溝での絞扼性神経麻痺も含まれる。原因は牽引、圧迫であり外顆骨折後の外反肘、変形性関節症、ガングリオンなどの腫瘍、神経の脱臼、滑車形成不全、先天性筋不全などである。尺骨神経支配領域の知覚・運動麻痺をきたす。
24 Tinel's Wrist Sign チネル リスト サイン 手 wrist 手根管症候群の鑑別。 患者手掌を上に向け回外位として、打腱器で手関節手掌表面(有鉤骨鉤と舟状骨掌側結節を結ぶ線上)を叩打する。 第1~第4指に放散するしびれ、放散痛が起これば、手根管症候群を疑う。 最初は背屈で叩打を試みるが、陰性であっても軽度屈曲位で再度、同様の叩打を試みるとよい。参考までに手根管症候群(carpal tunnel syndrome)手根骨と手の屈筋支帯で囲まれた手根管内で起こる正中神経の絞扼性神経障害(圧迫性神経障害)。正中神経低位麻痺の症状を呈する。一般には知覚障害や痛みの訴えが前面にたつが時には筋萎縮のみのこともある。屈筋支帯の炎症、月状骨の前方脱臼、関節変性、あるいは腱滑膜炎による正中神経の圧迫により生じる。
25 Phalen's Test ファレンズ テスト 手 wrist 正中神経圧迫の鑑別。 両手背を合わせ手関節を屈曲させ、60秒間この肢位を維持させる。 異常感覚が指に放散すれば、正中神経の圧迫を示唆する。 本方法は上肢の関節に拘縮などの障害がないことを前提としており、検者が片方ずつ同様の肢位をとらせることでその目的を達することができる。本法で症状が出現しなくても、横手根靱帯を押さえながら手関節を掌屈させてみる必要がある。参考までに手根管症候群(carpal tunnel syndrome)手根骨と手の屈筋支帯で囲まれた手根管内で起こる正中神経の絞扼性神経障害(圧迫性神経障害)。正中神経低位麻痺の症状を呈する。一般には知覚障害や痛みの訴えが前面にたつが時には筋萎縮のみのこともある。屈筋支帯の炎症、月状骨の前方脱臼、関節変性、あるいは腱滑膜炎による正中神経の圧迫により生じる。
26 Tourniquet Test ターニケット テスト(止血帯テスト) 手 wrist 手根管症候群の鑑別。 患者の手首に血圧計のカフをつけ、患者の収縮期血圧の少し上になるまで空気を注入する。そのまま1~2分間保持する。 痛みの増強は、手根管症候群を示唆する。 止血帯の圧力を上げすぎることは禁忌である。基本的に150mmHg以上は必要ないであろう。止血帯を扱うことが不慣れな者がおこなう場合、注意が必要である。参考までに手根管症候群(carpal tunnel syndrome)手根骨と手の屈筋支帯で囲まれた手根管内で起こる正中神経の絞扼性神経障害(圧迫性神経障害)。正中神経低位麻痺の症状を呈する。一般には知覚障害や痛みの訴えが前面にたつが時には筋萎縮のみのこともある。屈筋支帯の炎症、月状骨の前方脱臼、関節変性、あるいは腱滑膜炎による正中神経の圧迫により生じる。
27 Finkelstein's Test フィンケルステイン テスト 手 wrist 長母指外転筋と短母指伸筋の狭窄性腱鞘炎の鑑別。 患者は母指を手掌の中に入れ拳を作る。検者はその拳を把持し手関節を尺屈する。 橈骨茎状突起の末端の痛みは、長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の狭窄性腱鞘炎を示唆する。(ド・ケルバン病De-Quervain's Disease)  一見、crepitus がプラスでもその部位に注意が必要である。橈骨茎状突起から3横指上でそれが生じた場合は、intersection syndrome を疑う。痛みのために橈屈位をとっている患者に対し、無理におこなってはいけない。その場合、橈屈位のまま(痛みのない肢位)手関節の掌背屈をおこなはせてみる。掌屈はできる場合が多い。背屈ができない場合、同腱鞘炎である場合が多い。参考までに茎状突起痛(pain in the radial styloid process)手関節橈側、橈骨茎状突起部の疼痛をいう。通常、長母指外転筋腱、および短母指伸筋腱が茎状突起部の背側第1区画を通過するときに生じる狭窄性腱鞘炎による痛み。慢性機械的刺激が原因であり、更年期の婦人と妊娠・分娩後の女性に多くみられる。1895年 de Queruvain(Kor Blf Schweiz Arz 25 : 389 1895)によってはじめて報告され、ド・ケルバン病とも呼ばれる。
28 Ulnar Tunnel Triad アルナー タネル トライアド(尺側手根管三要素) 手 wrist Guyon 管の尺骨神経圧迫の鑑別。 検者は患者の尺骨神経管の圧痛、第4指のかぎ爪変形、小指球の萎縮、この三症状があるか観察する。 三症状があれば、Guyon 管の尺骨神経の圧迫を示唆する。 さらに高位からの障害に対する鑑別が必要である。参考までに基底部は横手根靱帯、内側は豆状骨、外側は有鉤骨からなるGuyon管(手関節で尺骨神経が手掌へ移行するところ)で尺骨神経の障害が起こる。尺骨神経はここで動静脈とともに浅枝(掌側知覚枝)と深枝(運動枝)に分かれる。この部分に反復した刺激や良性の腫瘍、圧迫などが加わり、母指球筋をのぞく手内在筋の麻痺や掌側の小・環指尺側の知覚障害が起こる。
29 Profundus Test プロファンダス テスト(深指屈筋腱テスト) 指 finger 深指屈筋腱断裂の鑑別。 検者は患者のPIP関節を固定し、DIP関節を屈曲させる。 DIP関節屈曲できない場合は、深指屈筋腱の断裂を意味する。 PIPを過伸展するくらい確実に保持すること。屈曲させる際に、手掌のところにもう一方の手を屈筋腱のところに添えて腱の動きを触知しながらおこなうとよい。
30 Subliminus Test サブリミナス テスト(浅指屈筋腱テスト) 指 finger 浅指屈筋腱断裂の鑑別。 検者は患者の手を広げさせ、患指以外の指を全部固定する。つぎに患指をPIP関節にて屈曲させる。 これができない場合は、浅指屈筋腱の損傷を意味する。 検査指の最終屈曲の段階で深指屈筋が作用する場合もあるが、その作用は弱い。できるだけ MPj を0度に固定して行うとよい。健側で本検査を行い、違いを示すことで患者に認識させることができるであろう。
31 Flexor and Extensor Pollicus Longus Test フレクサー アンド エクステンサーポリッカス ロンゲス テスト 指 finger 長母指屈筋腱と長母指伸筋腱損傷の鑑別。 検者は患者の母指のMP関節を固定し、末節骨の屈曲と伸展を指示する。 屈曲できない場合は、長母指屈筋腱に、伸展できない場合は、長母指伸筋腱に損傷がある。 皮上から腱の動きを観察しつつ行うとよい。MP関節が動かないように保持すること。
32 Extensor Digitorum Communis Test エクステンサー ディジトリューム コミュニス テスト 指 finger 総指伸筋腱損傷の鑑別。 患者の手を閉じた状態から、一気に開かせる。 広がらない指は、総指伸筋腱のその特定部位に損傷がある。 ゆっくり行わせたり、はやく行わせたり条件を変えて行わせることも大切である。
33 Cross Finger Test クロス フィンガー テスト 指 finger 骨間神経と尺骨神経麻痺の混在。 患者に指の内転による指の交叉を行わせる。 指の内転交叉不能。特に中指の上に示指を重ねることが不能。 示指は先天的に可動性の制限がおこりやすいので屈伸の可動性は他動的に確かめてから行う必要がある。
34 Froment Sign フローメント徴候 指 finger 尺骨神経麻痺 患者の母指と示指橈側面で紙を強くはさませる。 長母指屈筋が作用しIPが屈曲してしまう。 紙をはさませる際、正しく示指橈側面で行わせる。材質としてはわら半紙のようなものがすすめられる。
35 intrinsic tightness test イントリンジック タイトネス テスト 指 finger 骨間筋と虫様筋の麻痺や瘢痕化、拘縮による伸展性の消失。 患者患側のMP関節伸展位において、PIP関節屈曲を行わせる。自動屈曲は不能となる。 骨間筋と虫様筋の麻痺や瘢痕化、拘縮による伸展性の消失。 参考までに患者患側のMP関節屈曲位においては、他動的にPIP関節屈曲が可能である。これを内在筋拘縮、もしくは手内筋拘縮 intrinsic contracture と呼んでいる。
36 extensor tightness test エクステンサー タイトネス テスト 指 finger 伸筋腱の手背部での癒着。 患者患側のMP関節屈曲位において、PIP関節屈曲を行わせる。 PIP関節屈曲できず伸展位をとる場合は、伸筋腱の手背部癒着が考えられる。  MP関節背屈強制位では指の屈曲が可能である。参考までに手内筋拘縮 intrinsic contracture と逆の現症で、extensor contracture または extrinsic contracture と呼ばれる。
37 Dynamic tenodesis effect ダイナミック テノディーシス イフェクト 指 finger 腱の癒着部位や拘縮の原因組織を推定する。 intrinsic tightness testやextensor tightness testのように、拘縮している関節の隣接関節肢位を他動的に変化させることで、拘縮の状態が変わること(positive dynamic tenodesis : 動的腱固定効果陽性)を観察する。 腱の癒着部位や拘縮の原因組織を特定。 参考までに拘縮している関節の関節構成体(関節包・靱帯・腱膜など)に原因がある場合は、拘縮している関節の隣接関節肢位を他動的に変化させても、拘縮の状態は変わらない。これを negative dynamic tenodesis effect(動的腱固定効果陰性)という。伸筋腱間の交通腱に破格があることは常に考慮する。
38 Hoover's Sign フーバー'ズ サイン(フーバー徴候) 下肢 Leg 腰痛詐病の鑑別。 患者は仰臥位。検者は患者健側の踵の下に手をあてがい患者に患側の下肢挙上を指示する。 詐病で、患者が本気で下肢挙上を行わない場合、健側の踵に圧力がかからない。一般的に挙上の動作は、必然的に反対側を下げる方向に力が加わる。 踵を包む手掌は患部の柔らかく接するように心掛け、何気なく行わせるようにし、患者に意識させないように工夫すること。
39 Burn's Bench Test バーンズ ベンチ テスト 腰部 Lumbar 腰痛詐病の鑑別。 患者は検査台に乗り両膝をつける。検者はその後方より患者の両足を固定してから、患者に床に手をつくよう(腰椎屈曲動作)指示する。 腰痛でこのテストができない場合は、詐病も考えられる。このテストは脊椎下部後方に圧力がかからないため、容易に屈曲できる。 SLR テストで陽性を訴え、かつ立位体前屈ができないと訴えても本テストでも前屈がまったくできないと訴えたばあい詐病を強く疑う。
40 Sitting Lasegue's Test シッティング ラセーグ テスト 腰部 Lumbar 腰痛(坐骨神経痛)と腰痛詐病の鑑別。 患者は腰かけ座位にて、片側ずつ前方下肢挙上する。 坐骨神経痛(炎)がある患者は、患側下肢挙上時に体幹を後ろに倒す。体幹をまっすぐにして、挙上できる場合は詐病も考えられる。 詐病を見つけるためには何気なくひょいと踵の裏を見る仕種をしつつ行うとよい。また詐病を見つけるのに役立つだけでなく、診察する場所が狭かったり、寝かせることもできないくらい痛がる場合に有効である。
41 Magnuson's Test マグヌソン テスト 腰部 Lumbar 詐病の鑑別。 検者は患者腰かけ座位にて、痛む局部を指さすように指示する。つぎに、全く関連性のない他のテストを行い、患者の気をそらし、再度、最初の痛む局部を指さすよう指示する。 詐病の場合は、位置に相違が生じる。本当に痛む患者は、二度とも同一局部を指すことができる。 特記なし
42 Mankopf's Maneuver マンコプフ マニューバー(マンコプフ操作) 全身 Body 詐病の鑑別。 検者は患者腰かけ座位にて、脈拍を調べる。つぎに、患者が痛いと訴える局部を、軽く指先で押して、意図的な苦痛を与える。そのすぐあとに、再度脈拍を調べる。 本当に痛む場合は、脈拍数に10%以上の増加がある。 本テストのみで判断しないほうがよい。
43 Kernig's Test ケルニッヒ テスト 脊髄 Meningeal Irritation 髄膜刺激症状(髄膜炎)の鑑別。 患者は仰臥位にて、90度膝屈曲、下腿が検査台に平行になるような下肢挙上姿勢をとる。つぎに、検者はそれを伸展させる。 伸展不可能か、痛みを伴う場合は、髄膜刺激症状を示唆する。 Brudzinski's Test との併用を要する。
44 Brudzinski's Test ブルジンスキー テスト 脊髄 Meningeal Irritation 髄膜刺激症状(髄膜炎)の鑑別。 検者は患者仰臥位にて、その頭部を持ち上げるように、肋骨の方へ押し、頸椎屈曲を行う。 テスト中に患者が膝を屈曲する時は、陽性所見とし、髄膜刺激症状を考える。 体温の計測を怠らないこと。
45 Libman's Test リブマン テスト 全身 Body 痛覚閾値の判定。 患者は腰かけ座位。検者は患者の胸鎖乳突筋起始部乳様突起下あたりを両側から圧迫する。 痛みを訴える時は、痛みに対する閾値の低下を示唆する。   
46 Romberg test ロンベルグ テスト 中枢神経系 central nerve 後索系知覚障害の有無。 起立->閉眼->動揺 脊髄後索障害。 内耳からくる目眩との鑑別が必要で、仰臥位での頭位変換眼振テストも併用するとよい。
47 Kemp test ケンプテスト 腰部 Lumber 椎間孔狭小化、神経根刺激テスト 立位で体幹を後方斜めに伸展させ左右行う。 伸展側に疼痛が出現すれば陽性。 椎間関節の突き上げ、黄色靱帯の肥厚、椎間板突出などの影響による痛みを増強することになる。片足立ちで左右同じように伸展を行わせることで痛みがないのなら陽性率が高くなる。
48 S. L. R. Tstraight leg raising test ストレートレッグレイジングテスト 腰部 Lumber 坐骨神経伸展テスト 仰臥位で片足づつ行い、膝を伸展させたまま下肢を挙上してゆく。 70度以上で下肢に疼痛やしびれを訴えたら陽性とする。 ハムストリングス緊張症との鑑別が大切。ハムストリングスによる緊張で痛みが生じているなら痛みを訴えた角度を維持したまま股関節の内外転を行っても同様に痛い。坐骨神経性なら内転時に痛みや痺れが増強し、外転で緩和される。挙上より下降時に痛みや痺れを訴える場合、本検査の陽性をさらに裏付けることになる。
49 Bonnet test ボンネットテスト 腰部 Lumber 坐骨神経伸展増強テスト SLRテストで痛みやしびれが出現した角度からさらに股関節内転内旋を加える。 痛みやしびれが増強したら陽性。 ハムストリングス緊張ではこのように下肢を内転内旋しても疼痛は増強しない。
50 Bragard test ブラガードテスト 腰部 Lumber 坐骨神経伸展増強テスト 下肢挙上テストで陽性になるところから、膝をのばしたまま足関節を背屈させる。坐骨神経の更なる伸展を行っている。 痛みやしびれが増強したら陽性。 アキレス腱の緊張との鑑別が大切。
51 F. N. S. T.Femoral nerve stretch test フェモラールナーブストレッチテスト 腰部 Lumber 大腿神経伸展テスト 腹臥位で股関節伸展位で膝を屈曲させてゆく。 痛みやしびれが増強したら陽性。 骨盤がベッドから離れて持ちあがる現象を診るが、どちらかというと腰部痛が増強する場合が多い。大腿四頭筋の短縮症などとの鑑別が大切。外側大腿皮神経障害との鑑別も見逃せない。
52 press test プレステスト 腰部 Lumber 椎間板テスト 腹臥位で腰椎を掌で垂直に下方へ圧する。徐々にTh6からS1までの棘突起を圧する。 激痛があればその部位での椎間板症状もしくは脊椎管内症状 (+)である。 圧迫骨折との鑑別は基本的である。圧迫骨折では鈍的にも鋭的にもプレスすると症状が増す。瞬間的に圧迫するが少し要領が必要。
53 lateral press test ラテラールプレステスト 腰部 Lumber 椎間板テスト 腹臥位で腰椎の横突起あたりを掌で外側から斜め下方へ圧する。 圧することにより腰部もしくは圧したところに激痛があれば、その部位での椎間板症状由来の根性症状(+)である。 圧する時は両手を重ねて母指球と小指球全体を使い、瞬間的に強く行うと良い。この時、皮膚がずれないように注意する。圧する場所としては第三腰椎横突起から腸骨稜の間くらい。
54 Knock sign ノックサイン 腰部 Lumber 椎間板テスト 立位で軽くお辞儀をさせ、胸椎から順に腰椎に向かって拳を作り小指球側で棘突起を叩打してゆく。 疼痛や下肢への放散痛を訴えたら陽性である。 圧迫骨折との鑑別は基本的である。やさしく叩くと不明確になりやすい。
55 Sciatic nerve percussion test サイアチックナーブパーカッションテスト 腰部 Lumbar 坐骨神経叩打検査 仰臥位で殿部の梨状筋付近(坐骨神経が大殿筋下にでる付近)を拳を作り、その小指球側で叩打する。 叩打部で疼痛が増強したり下肢に放散するしびれや疼痛を訴えたら陽性とする。 上殿神経痛でも陽性になるので注意。その場合中殿筋と腸骨稜付近で陽性になるので場所を明確にする。
56 Gaenslen test ゲインズレンテスト 仙腸関節 Sacroiliac joint 仙腸関節テスト 仰臥位で健側下肢を膝をかかえ込ませるようにして股関節を屈曲させる。 伸展している側に疼痛を訴えれば陽性である。 屈曲する側の痛みを訴えることがあるので、痛み訴える側が伸展側であるかどうかを必ず聞くこと。あるいは検査に入る前に伸展が痛い場合に伝えてくださいと告げておくこと。
57 Newton test ニュートンテスト 仙腸関節 Sacroiliac joint 仙腸関節テスト 腹臥位で仙腸関節部を上から押す。 仙腸関節に痛みが生じれば陽性。 痛みの場所を明確にすること。仙腸関節でない場所、特に仙骨そのものを痛がることもある。
58 FABERE patrick test フェバーパトリックテスト 仙腸関節 Sacroiliac joint 仙腸関節テスト 患肢の膝を曲げ、足を反対側の膝あたりに乗せ、そのまま膝を床に向かって股関節を開く。いわゆる四の字固めの形を作る。 仙腸関節の痛みを訴えたら陽性。 大腿(膝蓋骨の上、近位)の上に乗せた足の痛みを訴えないように股関節を開排させないと正確に判断できない。観察する側の対側の腸骨翼を押さえつけることになるが、この側の手による腸骨翼の痛みがでないように押さえること。
59 Pace test ペーステスト 仙腸関節 Piriformis test 仙腸関節テスト 仰臥位とし膝関節を約90度に屈曲した膝立ての姿勢にし患者の両膝を外側から両手で押さえる。その手に抵抗して膝を外側に開くように指示する。 その際仙腸関節に痛みがでれば陽性である。 梨状筋症状でも痛みが誘発されることがあるが、痛みの場所が違うのでよく観察すること。
60 Freiberg test フレイバーグテスト 仙腸関節 Sacroiliac joint 梨状筋テスト 仰臥位とし股関節を90度から100度くらいに屈曲し、90度膝を屈曲し大腿骨を内旋する。 殿部や殿部から下肢に痛みやしびれを訴えたら陽性。 股関節症などとの鑑別が大切。股関節内転にならないように注意。
61 Pump handle test ポンプハンドルテスト 仙腸関節 Sacroiliac joint 仙腸関節テスト 患部を上の側臥位とし片方の手を患側腸骨翼にあて、片方の手を側腹部にあて仙腸関節に剪力を加えるようにする。 仙腸関節に痛みが生じれば陽性である。 腸骨翼と仙骨に添える手の支え方が適切でないと、その押さえる手の痛みにより正しく検査できない。少し上に引き上げるように行うとよい。
62 Yeoman test ヨーマンテスト 仙腸関節 Sacroiliac joint 仙腸関節テスト 腹臥位で膝をほぼ90度にしたまま、大腿部を持ち上げ股関節を伸展させる(下肢を持ち上げる)。 仙腸関節に痛みを訴えたら陽性。 持ち上げるために添えた大腿部への手による痛みがでないように、大腿の皮膚を引きつらないようにすること。
63 Thomas test トーマステスト 股関節 Hip joint 股関節テスト 仰臥位で股関節を屈曲させる。 対側の尻上がりが観察されると陽性である。股関節拘縮の有無が確認できる。 対側の下肢で同様のテストを行う必要がある。
64 Trendelenburg sign トレンデレンブルグサイン 股関節 Hip joint 股関節テスト 患側で片足立ちをさせる。 起立側の殿部が下がったら陽性である。大腿骨頸部骨折偽関節、股関節変形や脱臼などによる股関節大転子高位を診ることができる。 麻痺性疾患にも注意すること。歩行時の片脚起立時に股外転筋群は強力に収縮し、骨頭を寛骨臼に押しつけ骨盤の遊脚側への傾斜を防いでいる。しかし、中殿筋不全や股関節脱臼や大転子高位があると十分な外転筋力が作動せず、片脚起立時に遊脚側骨盤の沈下を生じる。この現象を Trendelenburg sign という。歩行を臨床的にとらえると、Trendelenburg sign 陽性の場合や外転筋力が弱化している場合、荷重時に骨頭を臼蓋により安定させるために上体を立脚肢に傾け、立脚肢に荷重線を移動させることでバランスを保つよう歩行する。これを Duchenne 跛行という。単脚支持期が極端に短く、歩幅も極めて短くなる。また、立脚期前半に Duchenne 跛行、後半に Trendelenburg 跛行を生じる例もあり、Duchenne-Trendelenburg 跛行と表現する場合もある。(手島 鍛ほか: 変形性股関節症と股関節外転筋力、関節外科:15、p41-48、1996)
65 Ober test オバーテスト 腸脛靭帯 Iliotibial band 大腿筋膜伸展テスト 側臥位で患肢を上にし、股関節を内転させたり、伸展させたりして疼痛の有無を診る。股関節外転を自動運動で行わせて診る方法もある。腸脛靭帯、大腿筋膜張筋の拘縮や炎症を診る。 大転子や腸脛靭帯に痛みを訴えたら陽性。 大転子部を触知しながら行うことで微妙な変化をとらえやすい。特に滑液包の肥厚などがあって弾発を訴える場合必要な触知法である。検査方法別法、参考までに他動的に外転位とし、保持を放して内転するかを診る。瘢痕収縮や拘縮では健側に比べてスムーズに降ろすことができず、場合によっては外転位のまま留まることもある。
66 Grasping test グラスピングテスト 腸脛靭帯 Iliotibial band for bursa 大腿筋膜伸展テスト 仰臥位とし膝90度で大腿骨顆部より少し近位の腸脛靭帯部を片手親指で強く把持し、そのまま徐々に膝を伸展させるように指示する。 30度くらいで親指で押さえたあたりの腸脛靭帯に痛みを訴えたら陽性である。 大腿四頭筋外側頭の膝関節裂隙から近位10センチくらいはその筋と腸脛靭帯が強く結合している。そこを把持することが大切である。
67 Milgrim test ミルグリムテスト 脊椎管 Canal 脊髄内圧上昇テスト 仰臥位とし両足を膝を伸ばしたまま同時に20~30度挙上させる。 腰部痛を訴えれば陽性である。 挙上させる手に硬直するような固い抵抗を検者は感じる。
68 Soto hall test ソトホールテスト 脊椎管 Canal 脊髄内圧上昇テスト 起立位とし頸部から胸部そして腰部を順にゆっくり屈曲させる。 上肢や下肢に放散痛はしびれ感を訴えたら陽性である。 屈曲の頂点のレベルで病変のある場合が多い。
69 N-test エヌーテスト 膝関節 Knee 前十字靭帯の損傷または機能不全 前十字靭帯の損傷または機能不全 右膝を検査する場合、検者の右手で右足の外側部を持ち内旋を加える。検者の左手は患者の右膝外側に、母指を腓骨頭後方にあて外反、下腿内旋を加え膝を90度屈曲位から徐々に伸展させる。 膝関節屈曲40度から20度位にかけて瞬間的にガクッと下腿の内旋かつ前方への滑りが視診触診で認められる。患者が不安感恐怖感を訴える。 不安感や痛みを強く誘発する検査なので粗暴に行わない。この検査によって損傷が悪化するともいわれている。
70 ADS アンテリアー・ドロワーサイン 膝関節 Knee 前十字靭帯の損傷または機能不全 ACLの検査 患者は仰臥位。膝関節を90度屈曲位とし患者の足部を検者の殿部で固定し、脛骨上部を把持し前方に引き出す。 脛骨上端部の前方へ1・の動揺があれば陽性。 5ミリ以上1・未満のものは偽陽性とする。エンドポイントの有無を慎重に検査する。前十字靭帯損傷のほかにMCL損傷が合併している場合は動揺がさらに増加する。
71 lateral-pivot-shift test ラテラル・ピボット・シフトテスト 膝関節 Knee 前十字靭帯の損傷または機能不全 左膝を検査する場合、検者の左手で下腿を内旋し右手掌を下腿の上外後方にあて、外反および脛骨の前方押し出しを加えつつ、伸展位から屈曲していく。 陽性の場合屈曲30度付近で突然ガクッと脛骨の外旋後方滑りがおこる。 不安感や痛みを強く誘発する検査なので粗暴に行わない。この検査によって損傷が悪化するともいわれている。
72 sugging sign サッギングサイン 膝関節 Knee 後十字靱帯の損傷または機能不全 患者は仰臥位。膝関節を90度屈曲位とし足部をベッドにつける。側方より脛骨の落ち込みを観察する。 後方への落ち込みが見られれば陽性。 関節弛緩性との鑑別が必要。目線を患部と同じ高さにして観察すること。
73 Lachman-sign ラックマンサイン 膝関節 Knee 前十字靭帯の損傷または機能不全 患者は仰臥位。膝屈曲角度は15度以下とし、一方の手で大腿をつかみもう一方の手で下腿上部を前方に引き出す。 損傷があれば前方引き出し時に健側と比較し柔らかさを感じる。 エンドポイントの有無を慎重に検査する。右膝の場合は、検者の右手を下腿にかけるほうがよい。まっすぐ引き出すだけでなく下腿を外旋しつつ引き出すようにすることも試す必要あり。前十字靭帯の新鮮損傷では、関節血腫や疼痛により膝関節の屈曲が制限されている場合が多く、各種徒手検査が施行不能なケースが多い。新鮮時の十字靭帯検査において Lachman-sign は特に有効な徒手検査法である。
74 apprehension test アプリヘンションテスト 膝蓋骨 knee(patella) 膝蓋骨の不安定症 仰臥位で、膝蓋骨を外方へ押して、膝蓋大腿関節の不安定性をみる。 脱臼、亜脱臼の素因のある患者は顔つきが変化することがある。 膝関節伸展位で周囲筋を弛緩させることがポイント。両手を使って行うこともできるが、片手で母指を膝蓋骨の内側にひかっけるようにして行う方が不安定性の程度を感じとりやすい。膝蓋骨のもっとも厚い(高い)ところ(関節面側)が大腿骨外顆の関節を逸脱する感じがある。逸脱すれば脱臼である。Q-アングルやFT角に注意することは当然のことである。
75 PDS ポステリアー・ドロワー・サイン 膝関節 knee 後十字靱帯の損傷または機能不全 PCLの検査 患者は仰臥位。膝関節を90度屈曲位とし患者の足部検者の殿部で固定し、脛骨上部を把持し後方に押す。 脛骨上端部の後方へ1・の動揺があれば陽性。 5ミリ以上1・未満のものは偽陽性とする。エンドポイントの有無を慎重に検査する。後十字靭帯損傷のほかにMCL損傷が合併している場合は動揺がさらに増加する。座位で行うと見逃さなくてよい。
76 varus stress test ベーラスストレステスト 膝関節 knee 膝関節外側側副靭帯損傷 患者の伸展した膝関節に対して内反を強制する力を加えて膝の側方不安定性を検査する。 下腿が膝関節で内反し動揺が生ずれば陽性 確実に膝伸展位をとっておこなうこと。
77 valgus stress test バルガスストレステスト 膝関節 knee 膝関節内側側副靭帯損傷 患者の伸展した膝関節に対して外反を強制する力を加えて膝の側方不安定性を検査する。 下腿が膝関節で外反し動揺が生ずれば陽性 膝伸展位と30度屈曲位の両方で検査する。MCL損傷の場合30度屈曲位では外反動揺性は増強するが伸展位ではACLの緊張によって動揺は生じない。伸展位で動揺が増強する場合はACL損傷の合併も疑われる。
78 patellar tap test パテラ タップ テスト 膝関節 knee 膝関節水腫 患者は仰臥位。膝伸展位で検者の両手で膝蓋骨を包み込むように把持する。術者の母指にて膝蓋骨を下方へ押さえてみる。 波動あるいは浮球感を触知すれば陽性。 外傷であれば血腫、熱感を伴う場合は炎症性疾患や化膿性疾患が疑われるので注意を要する。大腿四頭筋の緊張を完全にとって行うこと。過伸展膝のある症例では膝蓋骨が大腿感節面がら浮くことから一見陽性に感じることがある。
79 patella grinding test パテラ グライディング テスト 膝蓋大腿関節 patella-femoral joint 膝蓋大腿関節症の検査 患者は仰臥位。膝関節伸展位で膝蓋骨を上方から押さえ膝蓋大腿関節に接触させる 膝蓋骨が押さえられ膝蓋大腿関節に接触することで疼痛が生ずれば陽性。 接触させる方向を変えそれぞれ痛みが誘発されるかどうかチェックする。圧迫されて生ずる疼痛と伸張されて生ずる疼痛の見極めをしっかり行う。
80 Thompson sign トンプソンサイン アキレス腱 Achilles Tendon アキレス腱断裂 アキレス腱断裂の検査 患者は腹臥位。膝関節90度屈曲位、検者は患者の下腿三頭筋部を握り足関節を観察する。 下腿三頭筋を握っても足関節の底屈が起こらなければ陽性。 健側との比較を行う。足底筋腱はほとんどの場合損傷しないのでその点を考慮しつつ行うべきで、把持する場所をあまり上で行わないこと。
81 Drawer sign ドロワーサイン 足関節 Ankle 足関節不安定性のテスト 片方の手で脛骨下端部を把持、もう片方の手で足関節を把持する。脛骨を固定し足関節を把持した手を前方へ引き出す。 距骨が前方へ滑り出すような不安定感を感じる。 必ず健側と比較する。距骨と踵骨をひと固まりにするようにしっかり把持して行うこと。なぜなら距踵関節のゆるみが反映されやすいからである。