西高東低、日中今季一番の冷え込みとなった20日(水)、台高・丸塚谷へ久しぶりに行ってきました。

 

丸塚谷は、溯行20号で、わらじの大先輩の茂木さんが、調査され記録として発表されている。

 

シブがその記録を見て険悪な渓相と想像を膨らませ行きたくなり、私達は2018年秋から機会を見てその真実を見るため通うことになりました。当時茂木さんの記録から、まず二ノ沢に入るつもりだったが、一ノ沢左又を溯行して、エラい目にあったが、素晴らしい悪渓だった。

たぶんこの一ノ沢は、茂木さんも記録されていないので初登だと思う。どえらい目した後日、自分達の記録・記憶と茂木さんの二ノ沢の記録がまったく異なり、一ノ沢左又と分かったのだった。

私達は、何かと入谷を間違えることが多い。GPSを使えば、間違うこともないんだろうが。

 

その丸塚谷の支流も残すところ僅かとなった。

これまでの丸塚谷の支流の記録は、”台高への足跡”にリストアップしていますので、興味あれば見ていただければと思います。

 

そして今回の溯行は、丸塚谷本流中又。

こちらは、急峻なルンゼ状の谷の中に、滝やスラブが散りばめられていた。滝も人工混じりの登攀ありで、本ちゃんの良いトレーニングになった。岩質は軟かく脆い傾向、リス余りなく、あっても剥離するものが多い。ある滝では、2度支点に体重をかけた途端に支点周辺の岩ごと壊れてしまった。

登攀した滝では、終始シャワーとなり尋常じゃないほど寒かったが、3時前に下山して、11℃を表示している温度計見て納得。今日は朝より気温が下がっていく天気だったようだ。先週まで半袖で十分だったのにこの変わり様、おかし過ぎる!

 

ともあれ今回の中又も短いながらも、なかなか手応えありました。

 

竜口尾根まで詰め上がるこの上流部は、水量が少なくて実際に溯行し終えた気分から比べると写真ではかなり貧弱に見えます。

暑い時期で雨が結構降った後が、お勧めかも知れません。

そう当会のノブリンが言ってるように、冬季のアイスクライミングのトレ(アイゼントレ)としても良いかもです。

 

その谷を溯行した者だけが、得られるもの。それは、足を踏み入れなければ、分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真ん中に大きなピナクルがある(写真下)。このピナクルの左右に滝があり、この滝場での登攀中に支点が崩れた。

 

寒風吹きさらすこの日、一ノ又へ残置を回収しに行こうかという考えは、どっかに飛んで行っていた。

 

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