2021.7.24(土)、25日(日)で、大峰 旭の川 中ノ川 を溯行してきた。

東京オリンピックが開幕してオリンピアンも頑張っているが、同じように私達沢屋も果敢に頑張っているのだ。みんなガンバだっ!

 

私達の初めての沢泊は、2002年この谷だった。あの時は、七面山から釈迦ヶ岳まで縦走した結果、ヤワな膝と足裏がボロボロになった記憶が鮮明に残っている。これを機に、週末ともなるとまず谷泊山行を計画するのがしばらく、中心となった。谷中泊は、色んな体験ができ、それらを心身に蓄積させることができる、もってこいの山行と思う。体力的、技術的なことで自分を客観的に見つめられる。そして、もちろん長い沢の溯行に、晴れれば満点の星空をパーティで占有できるのだ。

 

今回、会で参加者を募ったところ新入会の2人(MI-SHAさん、Nスージーさん)が参加表明されて、シブと私の計4人。

さらにシブから指名を受けたMI-SHAのトップのもと、この大峰のクラシックルートを満喫することが出来た。

 

車が一台だったことで、出合に戻る計画だ。七面山に詰めて七面尾(途中から林道を進む)から、モノレール軌道でモジキ小屋まで。そこから中ノ川を高巻いている杣道で出合まで戻る。しかし、二日間の行動バランスが悪かった。

 

初日に、地獄滝で滝身に迫ったルート採りをして遊び過ぎたせいで、ヒジキ谷辺りで幕営した。(結局、テン場としては、ここが一番快適な場所ではあったが)。新人を連れた山行だったのに、この地獄滝の高巻きで、一般ルートではない厳しいラインで登ってしまった為、二時間半費やしてしまった。

翌日、詰めは七面山西峰の直下(七面尾)に詰めることができたが、そこから荒れていたり、不明瞭になったりで、メンバーが疲れていたりと下山に8時間弱費やし、下山の遅れで心配を掛けてしまった。私も初めての下山路だったが、下山時間の設定を遅くするなど念入りに検討しなければいけないと反省している。

 

この中ノ川、この下山ルートでは決して癒し系ではないだろう。MI-SHAリーダーの驚異的な頑張り、Nスージーさんの沢を始めたばかりとは思えない超体力。特にNスージーさんは、登攀系に興味ありで、技術習得、そして経験を積んでいけば、かなりの凄腕になると思う。

 

では、いつもように簡単ですが写真でハイライトを紹介したいと思います。

 

出合吊り橋を渡る。下山時は真っ暗だった。

 

入渓してすぐの5m滝、左壁の岩溝を登る。

 

地獄滝40m(写真下左)、この滝で時間をとってしまった。

滝の右サイドからトラバース気味に左上していき、滝左岸に入るルンゼ途中のテラスでピッチを切る(写真下右)。

あとは、このルンゼを登り左へトラバースすれば、地獄滝の頭。

地獄滝の頭

滝上で休憩

 

時間が掛かり過ぎた。。

 

美しい淵

 

極楽滝35m、左から巻く。

極楽滝の頭

 

 

牛鬼滝、長淵は左から巻いてしまう。

 

ヒジキ谷辺りでの幕営、タ―プを一枚広げて、雑魚寝。ここが一番快適な場所だった。(写真は、MI-SHAさん提供)

 

翌朝、出発してすぐ。このような大きい河原があって快適。

 

ナメを従えた、聳える黒滝40m

 

斜滝45m、左サイドを灌木帯との際を登る。

 

その上部から”黒ナメ八丁”と呼ばれるナメ床。50、60mか。

 

ナメ床を過ぎると、ゴーロ帯をグングン高度を稼いでいく。やがて、C1420辺りで上がりやすい右の尾根に取り付き詰めていくと七面山の登山道に出た。4月に、ロングホープのアプローチで歩いたのが記憶に新しい。さあ下山、ここからが体力との勝負だった。

 

最後に個人的に感慨深かったのは、今回の詰めが、去年溯行した西七面谷のほぼ尾根(檜ノ尾)跨ぎの谷だったことだ。