6月9日(火)は大滝へ。

 

昨年3月に溯行した時に登れそうかなって話していて、10月に偵察に行った時は寒くてシャワーは御免とやめていたのですが

もう大丈夫だろうということで行ってきました。まだ私達に残されている滝の中から、今回はこの大滝に決まりました。

当初は大峰方面とのダブルヘッダーを考えていて、取り付きを早くしようと前夜発で現地へ。

着いたらすぐに寝酒。あっというまに寝入っていました。少しの寝坊はご愛嬌、アプローチと登攀に7時間ほどかかり、ふたつ目はお預けとなりました。しかし、この大滝は思っていたよりも充実した登攀ができ、一つで十分満足の一日となりました。

 

アプローチは、足遅い二人で1時間20分ほど。

滝下到着、全段50mほど。

ここまでは、陽射しがありシャワーが気持ちよく思ったいたのですが。

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1P目、シブリード。右のフェイスを登ります。脆いリスに支点を取って直上してテラスへ。ガバはないが、あまり登られていない岩場のようなピッチ。約5m。

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2P目、テラスから水流を横断して支点工作中。滝に打たて修行僧のような時間。長い時間に感じた。約15m。

登攀中もシャワー浴び続けます。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏....。

濡れ鼠状態で直上して左上のテラスへ。

無類の寒がりのフォローのシブの早い事。

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3P目、テラスから一段バンドへ上がり更に草付を上昇。

泥壁に茂ったツルツルの草付に、ヌメッたスラブをトラバースし滝中央にある小釜テラスへ。約5m。

ここもカムを使用。トラバースの恐怖感が堪りません。

 

写真(下)は、一段バンドに上がった所。
ここから面前の泥壁草付をじわじわ上がり、ここしかないとスラブをトラバース。

 

草付からトラバース終わって一安心。後続もトラバースで落ちればかなり振られるので慎重に。

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4P目、テラスから一段バンドに上がり、クラックとなって張り出した壁を越えると傾斜が緩む。そのまま岩場を右上して立木まで。約20m。

写真(下)、一段バンドに上がった所。暑ければ左の水流を直上できるだろう。

寒いので左岸の岩壁の直上を選択。張り出した壁のクラックにカムを決め、アブミでフォールド確認してから越える。

岩が脆いので慎重に。

 

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5P目、草付交じりの岩場をトラバース気味に左上して頭へ。約5m。

 

大滝登攀のドキドキ感、生きてるっていう感覚、感動です。

暑い時期であれば、少々であれば水量増えても楽しいでしょう。