大和谷本谷である川上谷を溯行してきました。

 

私達の大和谷は、2003年の焼山谷、ロクロ谷溯行で始まり、2007年の滝ノ谷、

2012年4月のキャラ沢溯行、そして2011年~2013年にかけての奥坊主谷溯行と大涸滝登攀、

2012年の赤嵓谷、2013年の上の谷と、溯行と登攀を色々と提供してくれた素晴らしいフィールドでした。

 

 二人揃って、休みを合わせて取ってこの日に遠征を計画していましたが、矛先をこの谷に変更しました。何とか都会の喧騒から離れ、沢に身を置きたいと思っていたが、誰にも会うことがなかった二日間でした。

 

大和谷のなかでもその存在感を見せつけている夫婦滝、数ある夫婦滝と呼ばれる中でもここの夫婦滝は雄滝雌滝とも圧巻の容姿を見せてくれています。

 雌滝 二段40m                               雄滝50m

 

夫婦滝を越えて、さらにキャラ沢出合を過ぎると美しい渓相が続きます。

ヘビなどの外敵予防のためか、沢側壁の被った岩溝で見付けた巣。ヒナがいます。鳥種は不明。

カモシカを三度、リス、他これほど鳥や動物たちを見聴きしたのはなかったと思う位、たくさん山の命を感じました。

泊地にて

今回は、メインデシッシュが二つ めっちゃ贅沢な夕食でした。

奥深い渓谷での焚火に、お酒に、豚バラピーマン、ビビンバライス炒め等、大満足な夜でした。

 

翌日は、長い下山。

泊地を出てすぐに桃源郷のようなプチゴルジュ状になります。奇渓と表現できる横長い洞穴、20m滝、を巻いたりして通過すると急に明るく開け沢旅に終わりが近づいてきます。

 

巨木好きの私に目の保養

連瀑10mを越えて支尾根へ逃げ、更に弥次平尾を登るとダイレクトに弥次平峰に達します。

 

まだ芽吹いて間もない木々の台高主稜を堪能しながら池小屋山まで楽しみます。

東尾根からの下山は、二人でかなり慎重にルートファインディングしました。涼石岩屋へ下る滝ノ谷の取水堰堤巡視路までの道程は滑り易い葉っぱで覆われた斜面などに苦戦し、予想よりかなり時間を費やしてしまいました。しかしこれも山行の楽しみ、いつも同じ状況であるはずもなくこれでまた一つ山行が終わってしまうことの方が残念でした。

 

大和谷、これからも楽しめそうです。