接近する台風19号を避けて、無難に地元の台高の沢に谷中泊で行ってきました。
晴れ間はなく、詰めた台高主稜線は小雨交じりの強風で、遠征を止めて正解だったかもしれません。
 
場所は、蓮川千石谷から赤嵓滝谷です。
奥の平谷出合から入渓。巨岩滝、岩間滝等を突破しながら溯行して行きます。二度ほど荷揚げもしたでしょうか。
30mもあろうかと思われる大滝を掛ける井戸谷を過ぎ小堰堤を二つ越えると、河原となり右岸から二つの大きな滝が落ちています。直瀑20m(裏見の滝)と30mです。
 
しばらく行くと待ち構えていたばかりにゴルジュが始まり、小滝が続いた先に綺麗な釜を持った5m滝が現れます。
イメージ 1
5m滝
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
標高730m付近に右岸から枝沢が入ってきます。実は、この谷を翌日下ってくることになります。悪場はなく、結果的には良かったのですが。
 
この枝沢を過ぎすぐに、二助滝が正面に。
イメージ 2二助滝(20m、20mの2段滝)
左岸のリッジから巻いていきバンドを辿れば中段に降りることが出来ます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
二助滝をすぎて、左(西)に屈曲すると綺麗な二条2m滝の向こうに、五段ノ滝と呼ばれる連滝帯の最初の25m滝が見えてきます。
イメージ 3

二条2m滝

奥に五段ノ滝がみえます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 4五段ノ滝、1段目の直瀑25m
右岸をトラバースしてルンゼ状の小沢を横切って落ち口に立ちました。二段目の滝と釜、景色がとても良い所です。二段目滝を快適に登り、滝を3つゴルジュの中を越えています。ここまでが五段と呼ばれるところでしょうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゴルジュの中の小さな淵の先に、4mと5m滝が連続しますが5m滝は上部が三条となっている珍しい滝です。
イメージ 5
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 6

上部が三条になっている5m滝

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
このあと、2m滝の先に喜平小屋谷との出合があります。ここで大休憩。
なだらかな二又で昔の仕事跡が散見できます。
 
谷は北向きに穏やかな渓相が続きますが、北西に方向を変えるとまた少し険しくなります。
二段6m、CS8m、2m、2条5mを過ぎると赤嵓滝30mが前方に立ちはだかります。
イメージ 7
赤嵓滝30m
ここは、シブの希望で左岸のボロいスラブ壁からシブのリードで登ります。2Pで滝頭へ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
赤嵓滝をすぎて、良い時間になって来たので適当な場所をテン場としました。結果的には標高1020m付近のここが一番だったかも。
 
翌日は、北西に伸びる沢筋を明神岳の少し南に詰めあがり、千石山まで台高主稜を縦走しました。
台風の影響か視界が悪く強風。風が止むとガスの中という具合で天気には恵まれなかった山行でした。
 
そして、下降は以前使かったことのある赤嵓滝谷と喜平小屋谷出合に下るルートを選びましたが、ロスしてしまい、二助滝の下の枝沢(先述)に降りついてしまいました。
 
千石谷・赤嵓滝谷、苔むした巨岩、端正な瀑布、スラブ状の岩床、豊富な水量で非常に美しかったです。
しかし、水は冷たく、釜の砂地で足を取られて、首まで浸かってしまった時にはブルーな気分になりました。
先にずぶ濡れになっていたシブを見て笑った仕打ちが来たと思います。
 
シブのブログもどうぞ!