学校の再開、新学年のスタートが間近にせまってきました。

明倫館の春期講習もあとわずか。

小学生、中学生の皆さんは塾の課題は終わっていますでしょうか…

 

さて、先日新中3のみなさんにこんな問題を出してみました。

↓↓↓

この天気図の時、

①静岡市の天気はどうなっているか。

②この後静岡市の天気はどのように変化していくか。

 

というものでした。

簡単に説明しますと…

まずは前線の知識から

 

静岡市はこれから温暖前線が通過しようとしているので、現在の天気は雨。

これは温暖前線では前線の通過前に、寒冷前線では前線の通過後に雨雲が出来ることからこのように予測されます。

補足すると温暖前線は通過後南からの風になり、気温が上昇し、寒冷前線は通過後北西からの風になり気温が下降しやすかったですね。

 

また気圧の知識として、日本の西側に控えている高気圧からは風が吹き出してきます。

風が吹き込んでくる低気圧とは逆でしたね。

 

最後に季節の知識から、夏の「南高北低」、冬の「西高東低」の気圧配置は有名でわかりやすいものですが、この季節は「移動性高気圧」といって、高気圧と低気圧が交互に来るような天気となっています。

 

以上の知識から解答は

① 雨

② 雨がやみ、高気圧が近づいてくるので晴れの日が続く。

  なお高気圧の位置から、南から風が吹いてくる形になるので気温も上昇する。

  (ただし、その後低気圧がまた来るため、数日で天気が崩れる)と予想出来る。

となります。

( )の中まで考えられた生徒は素晴らしいですね。

 

実際に3/29日の天気は午前中は大雨が降っていましたがその後天気は良くなり、昨日(4/3)の雨まで暖かく良い天気がつづきましたね。

 

冬の終わりは三寒四温と昔の人も言っていたように、三日寒い日が続けば次は暖かい日が四日続き、だんだん春が近づいてきます。(三月が寒くて、四月が温かいという意味ではないですよ!)まだまだ不安定な天気は続くかと思われます。

 

天気の学習は中学二年生の理科で、学年の最後に学習しますが、このように習った知識を身近なものとして考えられることは実はあまり多くありません。

機会が少ないからこそ、このように使える知識は日頃から思い浮かべ、実際はどうなのか比べていけるといいですね。

近年の入試等の出題傾向では、様々な角度から問題を聞いてきます。

どのような聞かれ方をしても解答できるよう、学習した内容をより確かな知識に変えていきましょう。

 

 

 

明倫館竜南教室 後藤