八時ごろ起床。昨日のかいあって体調は回復してきていた。10時前にホテルを後にする。聞けば昨晩は屋台に行ったとのこと。お酒の値段が東京より格段に安いらしい。むしろ東京が高すぎとのこと。いいなあ、と思うも昨日の自分の体調と財政を考えると仕方がない。

途中の吉野家で食事をとることに。ちょうど本日11時から牛丼が一日だけ個数限定で復活するらしい。別に豚丼でも焼魚定食でも構わなかったが、メンバーの一人が牛丼を物凄く食べたそうにしているし、今日はのんびりとする感じなので30分程待つことにした。

牛丼発売の15分くらい前であろうか、店の雰囲気が一変した。ゆったりした店の空間にみるみる人が埋まっていき、ついには並び始めた。自分らが牛丼(一番安かったのでつい自分も購入・・・)を食べる頃には俗に言う「U字テーブルに座って刺すか刺されるか」の雰囲気がたちこめていたのである。食べ終わって店を出ると、行列は外まで延びていた。それほど吉野家の牛丼はすごいのか、うまいのか。もし現代文明が滅びたとしたら、牛丼とマックは後世の歴史家によって古代の絶品と讃えられるに違いない。(後に関西の店で牛丼を食べ損ねた客が店員を殴りつける事件発生・・・。)

不穏な吉野家を後にして太宰府天満宮へ向かう。天満宮付近は人や車でごった返していた。ちょうど受験シーズンで休日ということもあるのだろう。それにしても天満宮の人気の高さを窺わせる。鎌倉の鶴岡八幡宮を凌ぐ勢いである。参道には古くからの土産物屋や売店が立ち並んでいて、ふと京都を思い出させた。

途中猿回しを横に見ながら天満宮へ入る。ちょうど神官と参拝客が祈祷をしている最中であった。神官の冠、狩衣がシブい・・・。お賽銭をみると千円札がいくつもある。絵馬をみると合格祈願の他に場違いな恋愛に関するものもあった。叶うことになれば道真公は関帝に並ぶ万能神となろう。おみくじを引くと中吉である。万事並なことがかいてある。恋愛くじは・・・・・・・・・ひくまでの度胸がなかった。

天満宮のあとは吉野ヶ里遺跡へ。実は中3の時九州には修学旅行でいっており、この遺跡も訪れたことがあった。しかし、当時に比べはるかに整備が進んでおり、以前見学した箇所がどの部分であるか見当がつかなかった。そして驚いたことにまだ整備工事が続いていたのである。一体何十年工事をやっているのか。雇用保全が目的かとつい疑ってしまう。

吉野ヶ里遺跡の後は大隈重信旧邸へ。閉館間際で時間もあまりなかったが、充分見て回れる内容量である。旧邸の厠前に立て札があり、「大隈公は訪問客のもてなしでいつも忙しく、便通は常に午前八時ときまっていた」とある。日本の国民性からして、おそらく訓示、説教を垂れる際このネタを使った管理職、教職の方は少なくないと思われる。

その後本日の宿武雄温泉京都屋へ。ノープラン、優柔不断の一行には間違いなく最大の訪問先である。外観からして老舗であり、ロビーに入るとアンティークの大群である。「何でも鑑定団」にでたことがあるに違いないと、一人で勝手に決め付けていた。部屋は落ち着いた和室であり、前日の東映ホテルと対照的である。そして最も驚くべきは食事の場所であった。骨董品がいくつもおかれた何十畳もある大広間である。その真ん中十一人分の膳がならべてあった。
これは普段着でいるのは勿体無い、男全員部屋に引き返し浴衣を着て戻る(女子は既に着替えていた・・・)。自分の怠惰な性格からこのような豪華な食事をするのは最後になると思われ、感慨深く食事をとった。

晩餐のあとは風呂へ、屋内、打たせ湯、露天、サウナとゴージャスな設備である。さあ武雄温泉を堪能しよう!と湯船に入ろうとしたら、肩一面に刺青を背負ったおっさんがあらわれる。海水浴場などでかつて見かけた、あの和彫である。時間からして堅気の入る時間に極道が威圧的な体で入ってくるのは甚だ腹立たしい。極道は人がいない終わり間際につかるのが妥当である。露天に一端移ったが、再び屋内に戻る。まだ湯につかっていた。こちらも同じ湯船につかるが、数分と経たない内に充分温まったのかそのおっさんはでていった。ところでこの数種類ある風呂をどう満喫するか。まず暑めの屋内の湯、そして少しぬる目の露天に入る。次にサウナへ。サウナで数分もいると汗が出て、一皮分すっきり抜けた気分である。のぼせた体を水風呂で一端冷やし、また屋内の湯につかる。自分はこれを2、3回繰り返した。かなりいい気分である。とくに露天はいい。肩から下は温かい湯で、肩から上が寒い外気という状況ではかなりの長湯ができそうであった。しかし酒とつまみを買いに行く時間がせまっていて、結局40分弱で風呂を切り上げることに。

近くのコンビニで酒を買うのであるが、なかなか面白い。裏口から入れるのであるが、普通に小さいドア一枚である。もっとも地方では普通とのこと。またピンキーのプリン味があったりした。食べてみるとしばらくプリンの後味のような味がした後でミントの味が広がるのである。

ユニークなコンビニを後にし、宿へ。いよいよ部屋飲みである。