大晦日を迎えて,またもや雪も降っていよいよ閑散としてきたベロー〇ェ。したがって掃除が仕事の中心になりました。実のところ接客よりも地味に物に対面する掃除の方が気楽である。で、自分のポジションは…「トイレ。壁から床まで丹念にね。アンモニアたくさんこびりついてると思う。ダスター2、3枚潰して構わないから。」
「ハイ、わかりました。こういうのは嫌いじゃないですよ!」
「素手でやらなくていいから小便器のフタも外して洗って。大丈夫?できるの?大変だけど」
「(えッ!え!?)あ…わかりましたっ!」
ミスドでは「一番トイレ掃除がきれいな人」と評された矜持(…)がある。せっせとトイレ掃除に邁進したのであった。以外に壁・床にアンモニアはこびりついていなかった。むしろタバコのヤニ汚れがひどかった。店内半分は喫煙スペースなのに好きだね~と思う。
大便器も綺麗に吹き上げて山も超え…いや残っていた。小便器が…まあ拭くだけで済むだろう。途中通常の接客と休憩を挟み、その小便器にとりかかる。大便器同様ペーパーで中の汚れを拭く。
アンモニアの汚れは実にしつこい。洗剤の原液(自愛称「特殊部隊」)を吹き付け(出動させ)てようやく落とす。
そういえば小便器のフタも洗うんだったけ。フックでフタをあけると…
(いよいよ不潔の真骨頂)
そこにはクリーム色のヘドロのようなものが排水口の大半を覆っていた。すごい…。「エイリアン」で巣窟を発見したリプリーの心境もかくや?あのアンモニアの巣窟も洗うんだよな…。ま、とりあえずフタを洗おう!
やはりアンモニアが染み付いて手こずった。我がか弱い腕力で拭き拭きRUSH!を繰り返してようやく新品同様に…。ン?それは表だけだった。そういえばさっきから裏からツブのようなものがとれていたな。フタを裏返すと…
先ほどのアンモニアの巣窟が…イヤこれは何か違う!ダスターを当てると、硬い!! 石みたいだ。尿の結晶が裏側にビッシリ。中高年には苦しまれる方も少なくない尿路結石、或いは酸性雨を浴びる都会のトンネルや鍾乳洞にぶら下がる石のツララの原理がすぐに思い出された。小学校の理科の先生であったら科学的興味によってニンマリしたかもしれない。
しかし、私もニンマリ。笑うしかない。「嫌いじゃない」と嘯き、ここまで便所掃除に勤しんできたのである。貫徹しかないのである。この尿結石群を前にしてもはやヤケクソであった。
深呼吸は五回要した。そして「アムロいきます!」と小さく、しかし鋭く呟きアンモニアの総本山(「エイリアン」で言うクイーン)に突入する。ダスター越しに爪の鋭さと腕力でもって剥ぎ、削り取っていく。ダスター越しとはいえ確実に結晶たちと我が掌は接触している。「ウオォォォオオオオオオオ…!」
何とか取るものはとれたが、もはや陶器と一体化しているものもあり、新品同様にはできなかった。しかしほこるべき戦果である!どうせ開店以来一年半誰も洗わなかった(に決まっている!)のを自分がやったのである。
排水口についているアンモニアのヘドロは、大便器掃除用の柄突きたわしで意外に簡単に取れた。クイーンなきエイリアンの巣窟は脆いもの。トイレの「敵主力(?)」を駆逐し、残存勢力もその後短時間で掃討された。
不潔な仕事だったけど、公衆トイレなどでの清掃の仕事の一端を垣間見れたきがした。けっして卑しい仕事ではない。少なくとも小便器に関しては誰かが掃除をしなければ排水口が尿石で閉ざされてしまうだろう。我々市民も所詮他人に下の世話をさせて貰ってるわけだ。
(懐メロについては後日…)