本日ベロー〇ェの現店長とは最後になりそうである。なぜなら店長は今月末に神奈川西部の店舗に異動となり、また自分は今月はこれで最後だからだ。そもそも名目は新年度ゆえにシフトに入れる日を未定とし、実質バイトをやめるか続けるか柔軟に対応する糊代にするため三回分しか希望しなかった。どうせヘルプがくるだろうと思っていたが、来なかったのである。シフト表を見ると古参のフリーターが開店~閉店のロングを入れ(させられ?)ていた。余りに辞めるとほのめかしすぎたので、店長も敢えてこのようなシフトにしたのであろう。
実のところもっと稼ぐべきなので続けるつもりだったのだが、一時は本気でいった退職をあっさり撤回するのも癪だと、見栄を張ってそうしなかったのであるが...。今となってはかなり弱い立場である。どうにかこのなけなしのプライドを倒さずにシフトを増やすことはできないものか。
「あの、店長...。」と千〇ヶ淵の花見客のせいでいつもより忙しい合間を縫い、「今日で店長と働くのは最後になりそうです。」と含み入りで言ってみる。店長の異動まで二十日もある。それなのに今日で最後とはこいつ、そんなに入っていないのか。それならば無理なシフトがあれば手伝わせようか、ともってこさせるのが狙いである。かねてより洞察力かんばしからぬ店長は、
「あ、そう。 じゃあね!サイナラッ」と。こちらの示唆が読み取れないばかりか、シフトを曲りなりにこしらえ終わったからか、お前なんぞいなくても何ら困らんゾと向こうも下らない見栄を張っているかのようである。チッ・・・このク〇バ〇アめ。
「で、アナタやめんの?五月のシフトひく(作る)のアタシなんで」と傲然とあくまで事務を前面にして強がって見せるア〇店長である。UZEEEeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeEEEEEEEEEE...!!
「・・・・・・・い、いやぁ~もぉ少し続けようかなとは思ってはいます・・・」と非情に悔しさのあふれる敗北宣言で応える。金惜しさetcによって「死人」「いくさ人」( by『花の慶次』、『SAKON』、 画 原哲夫、原作 隆慶一郎、週刊少年ジャンプ、集英社 )にはなれなかった。私は駆け引き@面子に負けたのだった。自分も押し出しが全くはっきりしない。不甲斐無さに悲しくなる。
しかしany case, 愛憎を超えてやることがあった。バイト終了後、わずかに残る休憩時間を消費する店長におまけ付お菓子( 定番のアンバランスでおまけは各千円のシャーペンとペン、お菓子はビーフンのチキン味とトムヤム味二食 )をプレゼント。もっともこれは付届ではない。セレモニーとしてのダメ押しである。「ロシアより愛を込めて」でジェームズ・ボンドがこときれたスペクターの刺客グラントに「もうこれ( 命乞いのふりをしてグラントに差し出した金貨20枚 )はいらんだろ、大将( old man ) 」と言葉をかける、アレである。また中世ヨーロッパにおける埋葬で、棺に釘をしたたかに打ち付けるだけでなく遺体の心臓にちゃんと杭を打ち込んでおく、あれである。
結局はこの二年間で印象に残る人ベストテンには入る人物ではあった。本日の一連の自分の言行に気を良くしたのか一日だけシフトを入れてくれた。11時から20時まで。金の魅力に屈した自分にはありがたいことである。