京都通になれる雑学知識100 〔Kyoto 82〕 | 龍虎俊輔の独り言-無心是我師-

龍虎俊輔の独り言-無心是我師-

歴史作家の龍虎俊輔本人によるブログ。

国内旅行、寺社仏閣、京都に関してを題材にして、
言いたい放題。+「☆本日はこんな日だ!☆」
「百鬼乙女関連記事」
一読したら、Facebookの「いいね」を押してね。
Twitterをやってる方は、ツイートしてね。

《 京都通になれる雑学知識

第 4 章
京都の味に「理由」あり
- KYOTO 82 -
四人で一卓を囲む万福寺
「普茶料理」

普茶料理は中国から伝わった料理だから。
料理名も異国の趣。
一品一品大皿に盛られて出て来る。
体に優しい健康食、また長寿食と言われ
人気が高い!

■□■□■□■□■□■□■
高僧・隠元禅師が伝えた
普茶料理

万福寺は
宇治市内、京阪宇治線黄檗駅から
徒歩5分のところにあります。
この寺で普茶料理を味わうには、
食事と拝観を含めて、1日のゆとりを持ちましょう!
臨済宗、曹洞宗と並ぶ禅宗の1つ、
黄檗宗大本山・万福寺は、
中国・福建省から懇請されて来日した隠元禅師が
開いた寺である。

あっ!
「禅師って何?」
という質問が飛んできそうなので・・・
禅師とは・・・
智徳の高い僧に与えられる称号のことです!

隠元は、
食文化にも精通した高僧で、
インゲン豆、煎茶、西瓜、普茶料理などを
日本に伝えた人物である。

普茶料理とは
中国風の精進料理である!
長崎の郷土料理・「卓袱料理」の原型とも言われています。

普茶とは・・・
「普く(=広く)大勢の人にお茶をお出しする」
と言った意味があります。
お寺で行事、法要の後に参加者が一堂に会し、
茶礼という儀式を行い、
その後に供される料理を「普茶料理」という。
行事、法要が無事終了した後、
お茶を喫しながら一休みし、
料理で慰労するといった感じである。


■□■□■□■□■□■□■
にぎやかに卓を囲んで食べる
ヘルシーな料理!


普茶料理の基本的作法は、
一卓を何人かで囲む。
和気藹々と、大皿に盛られた料理を自分の箸で取るか、
葛かけのような料理は、蓮華を用いる。
料理の食材に肉、魚は一切使用せず、
主に野菜、大豆の加工品などである。
内容は日本の精進料理に近いが、
華やかな色どりで見た目にも美しく、
一般的な精進料理の質素なイメージとは異なる。
また普茶料理には、
“ 〇〇もどき ”の料理がある。
例えば言えば、鰻の蒲焼に似せた料理、
蒲鉾に似せた料理など、
限られた食材を本物の味に近づける工夫した味で
大いに満足させる。

料理メニューは、「菜単」という。
料理内容は・・・
1) 筝 羹 
= 旬の野菜や乾物の煮物
2) 麻 腐 
= 胡麻の香りと旨味が広がる豆腐
3) 寿 免
= 唐揚げが入っているすまし汁
4) 浸 菜
= 季節感を感じさせる食材を使う浸し物
5) 雲 片
= 調理のさいに残ったものを細かく刻み、
葛でとじたもの。
6) 油 ジ
= 梅干しや饅頭などの変わり食材を使った
天ぷら風の料理
7) 水 果
= 果物と甘味のデザート

飯 子
= ごはんは、行堂という持ち手付きの桶に入っており、
茶飯や野菜と合わせたごはんなどが出る。

普茶料理は、
お一人様¥5250、¥7350
手頃な普茶弁当(¥3150)もある
予約が必要で、
2日前までに二人以上で。
食事時間は・・・
11時30分~14時30分迄
13時までには卓につくこと。


※※※※※※※※※※
 龍虎 俊輔 
※※※※※※※※※※