≪ 京都通になれる雑学知識 ≫
第 2 章
古都・京都にある寺社の謎!
- Kyoto 55 -
【 醍 醐 寺 】
醍醐寺の山上に湧き出る
「醍醐水」の味とは・・・?
醍醐寺は・・・
真言宗醍醐派の総本山!
境内は山上と麓に広がっています。
山上に不断の水音を響かせ、
湧き出ている醍醐水があります。
この水を一口含むと、
ある言葉が浮かんできます。
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醍醐寺山上の境内へ
醍醐水を求めて・・・
豊臣秀吉の「生き葬式」と論じられる
「醍醐の花見」が行われたのは、
1598(慶長3)年3月15日のことである。
この時、
醍醐寺は麓から山上にかけて、
見渡す限り桜で埋まったという。
桜は今も境内の其処かしこに、
秀吉を思い起こすように花をつけるという。
五重塔あたりが特に見栄えがするが、
その先に女人堂があります。
ここには、杖が用意されています。
上醍醐へ登山道を登る人が、
歩く手助けに杖を借りて行くという。
8月上旬、
「醍醐水」の味はどんなものか?
登山道を登って行き、
やや勾配のある道が行くと
醍醐水が湧き出る場所があります。
女人堂から
1時間~1時間30分!
大きく「醍醐水」と書いてあります。
柄杓が置いてあり、
先ずは一杯、飲んでみる。
無臭でクセがありません。
醍醐寺の寺名の由来となった水であり、
ここが醍醐寺の原点だという。
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醍醐味とは
乳製品の味の最上級を
意味する言葉
874(貞観16)年、
この地に醍醐寺を開いた僧・聖宝が、
老翁と出会い、
老翁は湧き水を口に含むと、
「これは醍醐味かな、醍醐味かな」
と言ったという伝承があります。
この時の老翁は、
醍醐水の味を「醍醐味」といったが、
本来は
「牛より乳を出し、乳より酪を出し、酪より熟味を出し、
塾味より醍醐を出す。醍醐は最上なり」と、
『涅槃経』に説かれているように、
乳味・酪味・生蘇味・熟蘇味・醍醐味と、
5段階の味に分かれた、
その最上級の味を「醍醐味」といいます。
☆醍醐味とは・・・☆
醍醐味とは・・・
最上級の味を意味する。
元は涅槃経に説かれる仏教用語である。
醍醐とは現在でいうチーズのようなものと考えられており、
涅槃経の中に説かれる五味相生の譬で
仏教の数ある経典の中でも涅槃経が
最後にして最高のものであるとしてたとえられた。
☆醍醐寺とは・・・☆
醍醐寺とは・・・
京都府京都市伏見区醍醐東大路町にある、
真言宗醍醐派総本山の寺院。
山号を醍醐山(深雪山とも)と称する。
本尊は薬師如来、開基(創立者)は理源大師・聖宝である。
古都京都の文化財として世界遺産に登録されている。
伏見区東方に広がる醍醐山(笠取山)に
200万坪以上の広大な境内をもつ寺院である。
豊臣秀吉による「醍醐の花見」の行われた地としても知られている。
-交通アクセス-
京都駅からJR湖西線に乗車し、5分。
山科駅で地下鉄東西線に乗換し、19分。
醍醐駅下車、徒歩12分。
-拝 観 料-
伽藍のみ:¥600
三宝院のみ:¥600
共通券:¥1,000
-拝観時間-
9時00分~16時30分
但し12月第1月曜~2月迄は
9時00分~15時30分
-Home Page-
http://www.daigoji.or.jp/
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★ 龍虎 俊輔 ★
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