京都 古寺を巡る‐寺社巡りが楽しくなる京都ガイド‐ | 龍虎俊輔の独り言-無心是我師-

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《 京都 古寺を巡る 》
- 寺社巡りが楽しくなる京都ガイド -

本テーマ 27
〈 東 寺 〉
( 教王護国寺 )
東寺
は、
京都市南区九条町にある仏教寺院。
真言宗の根本道場であり、東寺真言宗の総本山でもある。
教王護国寺」とも呼ばれる。
山号は八幡山。本尊は薬師如来。
東寺は平安京鎮護のための官寺として建立が始められた後、
嵯峨天皇より空海(弘法大師)に下賜され、
真言密教の根本道場として栄えた。
中世以降の東寺は
弘法大師に対する信仰の高まりとともに「お大師様の寺」として
庶民の信仰を集めるようになり、
21世紀の今日も京都の代表的な名所として存続している。
1934(昭和9)年に国の史跡に指定、
1994(平成6)年12月には「古都京都の文化財」として
世界文化遺産に登録された。

☆寺号について☆
この寺には「東寺」および「教王護国寺」という2つの名称があり、
百科事典等でも東寺を見出し語とするものと
教王護国寺を見出し語とするものがある。
さらに正式名として
金光明四天王教王護国寺秘密伝法院」と
弥勒八幡山総持普賢院」の2つの名称がある。
宗教法人としての登録名は「教王護国寺」である。
「教王」とは王を教化するとの意味であり、
教王護国寺という名称には、
国家鎮護の密教寺院という意味合いが込められている。
宗教法人としての名称が教王護国寺であるため、
寺内の建造物の国宝・重要文化財指定官報告示の名称は
「教王護国寺五重塔」等となっている。
ただし、「東寺」も単なる通称・俗称ではなく、
創建当時から使用されてきた歴史的名称である。

空海が創造した
仏教美術の宝庫


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平安京の文化を伝える
世界遺産の大寺院


平安遷都に際し、
国家鎮護のため平安京の表玄関、
羅城門の東西に建てられたのが東寺と西寺。
西寺は早くな廃れたが
東寺は823(弘仁14)年に嵯峨天皇から空海に下賜された。
このときから正式な寺号を教王護国寺と称し、
真言密教の根本道場と定められた。
空海は精力的に次々と密教形式の伽藍や仏像を
造り出していった。
その後、
戦乱や火災で衰微したこともあったが、
その都度、
空海の教えを尊崇する時の権力者により、
復興された。
現在、創建時の建物は残っていないが、
南大門から金堂、講堂、食堂と一直線に並ぶ伽藍配置は
奈良時代からの伝統を受け継ぐ貴重な遺構である。
1994年には
「古都京都の文化財」の1つとして
世界遺産に登録された。
東寺は弘法大師信仰の霊場でもあり、
庶民の厚い信仰によって支えられてきた点も
特筆すべきことである。
今日でも毎月21日には、
京都の人々が親しみを込めて
“ 弘法さん ”
と呼ぶ弘法市がたち、
境内には1000を超える露店が並び
賑わいをみせています。


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空海の独創性に触れる
立体曼荼羅


空海が最も力を入れたのが
講堂とその内部の整備であった。
密教の最高仏である
大日如来を中心に21体の仏像を配置することで、
密教の宇宙観と教えをあらわした
立体曼荼羅を創出した。
建物は1491(延徳3)年の再建だが、
仏像は21体のうち15体は
創建当時のもので国宝に指定されています。
瓢箪池の南、
境内の東南隅に立つ五重塔は
新幹線の車窓からも望むことができる
京都のシンボル
創建は平安時代初期だが、
落雷などにより4度も焼失し、
現存のものは1644(寛永21)年、
徳川家光によって再建された5代目。
高さは55mで、
日本の木造塔では最高最大である。
その他にも、
金堂、御影堂(大師堂)、
観智院客殿などの堂宇が立ち並び、
その多くは室町時代から江戸時代初期に
再建されたもので、
国宝は5件、重要文化財は9件を数える。



-《 象に乗っています 》-
☆ 帝釈天像
~ 国  宝
白象に乗り、
左足を踏み込んだ帝釈天像は優雅な姿が特徴。
ヒンズー教の雷神インドラと同一で、
仏教においては梵天と並び二大護法善神として
描かれることが多い。

-《 東方を守っています 》-
☆ 持国天像
~ 国  宝
持国天は東西南北を守護する四天王の一人で、
東方を担う。
左手で宝剣を構え、右手で三銛戟を構えながら、
仏敵に一撃を加えるという。
怒りの表情と躍動感あるポーズが特徴。

-《 密教彫刻の傑作です 》-
☆ 立体曼荼羅
通常は平面で表される曼荼羅を彫刻で表現し、
体感できるように空海が考案した大迫力の仏像群。
21体の仏像が並び、
うち15体が国宝、5体が重要文化財。
空海の入定4年後に完成した。

-《 中心に位置しています 》-
☆ 大日如来像
~ 重要文化財
密教では宇宙そのものを大日如来という形で
表しています。
曼荼羅の中央かつ東寺の中心に坐し、
境内すべてに曼荼羅を描くかのようだ。
宝冠や光背の豪華さも見どころの1つです。

-《 日本一の高さです 》-
☆ 五 重 塔
~ 国  宝
高さ約55mある塔は日本の木造塔で最高。
内部は層を貫く心柱を大日如来に見立て、
周囲に如来・菩薩を配した極彩色の密教空間である。
特別公開時期は初層に入れます。

-《 空海の住居でした 》-
☆ 御影堂大師堂
~ 国  宝
弘法大師・空海が曼荼羅の構想を練り、寝起きした住居。
現在も毎朝6時に、大師がいた頃も同じように
食事を備える「生身供」が行われており、
自由に参拝できます。

-《 金堂内に安置されています 》-
☆ 薬師三尊像
~ 重要文化財
金堂内にはそれぞれ約3mある
薬師如来、月光菩薩、日光菩薩の薬師三尊像が
安置されています。
台座では十二神将がぐるりと取り囲み、如来を守っている。

-《 東寺の本堂です 》-
☆ 金  堂
 国  宝
本尊である薬師如来を安置する本堂。
唐様と和様、天竺様が荘厳に融合した建造物で、
東寺創建の際には最初に建設が始められ、
焼失の後も1603年に豊臣秀頼が再建した。

-《 三十三間堂から移築しました 》-
☆ 南 大 門
 重要文化財
1895(明治28)年に
三十三間堂の西門を買い取り、移築したもの。
1601(慶長6)年の建造で、
切妻造、本瓦葺、門柱の他に柱が8本立てた雄大な八脚門です。
東寺の正門にあたります。

-《 密教の学問所です 》-
☆ 観 智 院
南北朝時代に創建された密教の研究所のような場所で
僧たちが文書の編纂に努めた。
客殿には宮本武蔵の筆による「鷲の図」・「竹林の図」がある。
年2回の特別公開時を逃さずに!


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北大門近くに立つ宝物館

高さ6mの千手観音菩薩、
羅城門に安置されていたという兜跋毘沙門天など彫刻を始め、
絵画、工芸など真言密教に関する文化財が
所狭しと収められています。

《 拝観料 》
¥500
《 拝観時期と拝観時間 》
3月20日~5月25日:9時00分~17時30分
9月20日~11月25日:9時00分~16時30分


 DATA

《 住  所 》
京都市南区九条町1

《 交通アクセス 》
●鉄 道●
JR「京都駅」から徒歩15分
近鉄「東寺駅」から徒歩10分
●市バス●
207系統 「東寺東門前」下車徒歩1分
16系統 「東寺西門前」下車徒歩1分
202系統、208系統 「東寺南門前」下車徒歩1分
202系統、207系統、208系統 「九条大宮」下車徒歩1分

《 拝観時間 》
8時30分~17時30分(受付は~17時迄)
9月20日~3月19日:~16時30分(受付は~16時迄)

《 拝観料 》
境内拝観は、自由
金堂・講堂は、¥500

五重塔初層内部・宝物館・観智院は
特別拝観のみ

《 御朱印数 》
9種類


- 情  報 -

2013年春期特別公開

● 宝物館 ●
「東寺と弘法大師信仰-西院御影堂の歴史と美術-」
会期:3月20日~5月25日
● 国宝 観智院 ●
「重要文化財 五大虚空菩薩坐像」公開
会期:3月20日~5月25日
● 国宝 五重塔 ●
初層の特別拝観
会期:4月26日~5月25日
拝観時間:9時00分~17時30分
拝観受付は17時迄、会期中無休

★夜の特別公開★
東寺 夜桜ライトアップ
- 不二桜に祈りをこめて -
会期:3月29日~4月14日
公開時間:18時00分~21時30分
受付は21時迄、会期中無休
《入場料》
大人・高校生は¥500
中学生以下は¥300
団体割引、共通券はございません。


《 春期特別公開期間 個人拝観料 》

3月20日~5月25日
-金堂・講堂-
大人¥500 高校生¥400 中学生以下¥300
-宝物館・観智院-
大人・高校生¥500 中学生以下¥300
-共通券-
大人・高校生¥1,000 中学生以下¥500

4月26日~5月25日
-五重塔初層内部・金堂・講堂-
大人¥800 高校生¥700 中学生以下¥500
-宝物館・観智院-
大人・高校生¥500 中学生以下¥400
-共通券-
大人・高校生¥1,300 中学生以下¥800

※「京都修学旅行パスポート」を利用すると
金堂・講堂又は、五重塔初層内部・金堂・講堂の
拝観料が割引となります。



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 龍虎 俊輔 
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