京都古寺を巡る‐寺社巡りが楽しくなる京都ガイド‐ | 龍虎俊輔の独り言-無心是我師-

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《 京都古寺を巡る 》
- 寺社巡りが楽しくなる京都ガイド -

本テーマ 21
〈 下 鴨 神 社
( 賀茂御祖神社 )
賀茂御祖神社
は、京都市左京区にある神社。
通称は下鴨神社
式内社(名神大社)、山城国一宮、二十二社(上七社)の一社。
旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。
ユネスコの世界文化遺産に
「古都京都の文化財」の1つとして登録されている。
賀茂別雷神社(上賀茂神社)と共に賀茂氏の氏神を祀る神社であり、
両社は賀茂神社(賀茂社)と総称される。
両社で催す賀茂祭(通称:葵祭)で有名。
賀茂別雷命(上賀茂神社祭神)の母の玉依姫命、
玉依姫命の父の賀茂建角身命を祀るため
「賀茂御祖神社」と呼ばれる。
八咫烏は賀茂建角身命の化身である。

神話の香り漂う太古の森と
京都きっての古社


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糺の森に抱かれた
神話のふるさと


古代豪族・賀茂氏に五穀豊穣の神として
信仰されはじめたのが起源の古社で、
正式名称は「賀茂御祖神社」。
鴨川の下流に位置することから
下鴨神社と名が付いたが、
同じく賀茂氏の氏神である上賀茂神社が
上社と呼ばれるのに対して、
下社と呼ばれることもある。
上賀茂神社の祭神・賀茂別雷大神の祖父である
賀茂建角身命と玉依媛命を祀る。
山城国『風土記』には、
玉依媛命が鴨川で禊をしていた際に
丹塗りの矢を見つけ、持ち帰ったところ、
矢が美しい男神になり、子をもうけたという伝説が残る。
その歴史の古さから伊勢神宮に次ぐ神格を誇り、
一定の年月ごとに神殿を改築する式年造営が
行われることでも知られている。


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国宝・重要文化財の社殿や、
雅な神事が見どころ


東に玉依媛命、西に賀茂建角身命を祀る
国宝の本殿は、
直接拝することができないため
幣殿から参拝するのが慣わしだ。
5月3日の流鏑馬神事、5月15日の葵祭、
土用の丑の日のみたらし祭など
年間の神事も個性的なのが下鴨神社の特徴で、
特に、葵祭は京都三大祭の1つにも数えられる祭。
事前に御手洗池で禊をした斎王代が、
平安装束に身を包んだ500名以上の行列とと共に
御所から下鴨神社、
さらに上賀茂神社へと向かう行事で、
起源は1400年以上前までさかのぼる。
『枕草子』や『源氏物語』にも登場する祭の様子は、
王朝の雅をそのまま再現している。
また、摂社であり、
鴨川合坐小社宅神社とも呼ばれる河合神社は、
『方丈記』の作者として有名な鴨長明ゆかりの地。
河合神社や下鴨神社の神事を執り行う家系に
生まれながらも禰宜になれなかった長明は、
そんな世を儚んで
『方丈記』を記したとも伝わっている。


☆ 朱塗りが美しい 楼門
- 重要文化財
高さ30mの入母屋造の門で、
1628(寛永5)年に再建された。
朱塗りと緑の森、白砂の色の
コントラストが美しい。
西と東それぞれに回廊が続き、
西回廊には
葵祭で使われる剣の間がある。

☆ 国の史跡に指定される 糺の森
クスノキ、ムクノキなど
約40種4700本の樹木が茂る原生林で、
河合神社のある南側から本殿のある北側まで
境内全体を覆う。
葵祭の行列が通るほか、
地元の人の散策路としても人気だ。

☆ 縁結びスポット 相生社・連理の賢木
楼門の南側には
縁結びのご利益を求める人に
人気の相生社がある。
2本の木が途中から1本に結ばれている
霊木・連理の賢木を祀っていて、
絵馬や懸花を奉納する人が絶えない。

☆ 干支の社 言社
重要文化財

本殿前には十二支の生まれごとに
参拝できる言社があり、
子は大国主神、丑・亥は大物主神というように
それぞれ違う神様を祀る。
自分の干支が記された社に参拝しよう!

☆ みたらし団子発祥の地 御手洗池 ☆
この池に発生した水泡をモチーフに
みたらし団子が誕生したという伝説が残る池。
毎年5月4日に行われる斎王代禊の儀では、
斎王代をはじめ40人の女性が
手を浸して穢れを祓う。

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足ほ浸して穢れを祓うみたらし祭

土用の丑の日の前後
4日目に行われるみたらし祭は、
御手洗池のほとりにある御手洗社の神事。
池に膝まで浸すと罪・穢れを祓え、
病気平癒や安産にも
ご利益があるといわれる。


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- DATA
《 住  所 》
京都市左京区下鴨泉川町59

《 交通アクセス 》
- 市バス利用の場合 -
4系統、又は205系統
「下鴨神社前」下車徒歩すぐ

- 鉄道利用の場合 -
京阪電車
「出町柳」駅下車徒歩10分

《 拝観時間 》
- 本殿 -
6時30分~17時00分
- 特別拝観 -
10時00分~16時00分

《 拝 観 料 》
境内拝観は自由です!
大炊殿・御車舎・河合神社の特別拝観は
共通¥500


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 龍虎 俊輔 
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