《 京都古寺を巡る! 》
- 寺社巡りが楽しくなる京都ガイド -
テーマ 1
【 参 道 】
聖域へと誘う空間
本堂や塔をはじめとした寺院の伽藍や、
祭神が祀られる神社の本殿のように、
寺社には必ず
俗世と
一線を画した聖域がある。
その聖域に至るまでの参詣路、
いわば
アプローチを
「参道」
と呼びます。
寺なら山門より内側の道、
神社なら鳥居から本殿に向かう間の道を
指すのが一般的だが、
山中に延びる神護寺の石段のように、
寺社の敷地周辺の道を
その範囲に含むことも珍しく
ありません。
茶庭の延段のような趣のあるものから、
修験道を体現したような
急峻な斜面に続く石段まで、
形態は様々です。
参道自体も
神聖視されることが多いんです。
例えば、
神社の参道の中央は、
「正中」
と呼ばれ、
神様の通り道であるため
本来、
参拝者はそこを避けて
通らなければならないんです。
山門や鳥居という結界を越え、
ただひたすら
神仏の領域へと続く道なんです。
歩みを進めるごとに
心身が浄化され、
清らかな気持ちで
神仏と向き合えるシステムを
先人たちは
考え出したのかもしれませんね。
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★ 龍虎 俊輔 ★
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