教王護国寺の十不思議の旅!? | 龍虎俊輔の独り言-無心是我師-

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歴史作家の龍虎俊輔本人によるブログ。

国内旅行、寺社仏閣、京都に関してを題材にして、
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壮麗な伽藍
迫力の立体曼荼羅
平安京の神秘である
仏教美が体感できる
世界遺産・教王護国寺の
不思議を巡る旅は、
本日で、日目!

教王護国寺には、
食堂、講堂、金堂、御影堂、
京都のシンボルである
五重塔
そして、観智院、灌頂院など
様々な仏閣があります。
本日は、
《金堂》
テーマとなります。


日目 ≫

それでは!私と一緒に
悠久の不思議な歴史を巡る旅に
出掛けましょう!


不思議⑧ 〔 大仏殿写しの金堂 〕
延暦15(794)年、
教王護国寺が創建されたと共に
創建された金堂ですが、
文明18(1486)年に
起きた土一揆で焼失し、
また
天正13(1585)年の地震で
倒壊してしまったそうです。


現存している金堂は、
慶長8(1603)年に
豊臣秀頼の寄進により、
再建された建物となります。


入母屋造本瓦葺の
壮大な仏堂で、
東山方広寺の大仏殿を
写して造ったものという
伝説
があります。


この金堂の屋根は、
今はない大仏殿と同様、
正面の屋根が切れているのが、
何とも珍しい

そして、
正面7間、側面5間、
重層、入母屋造、本瓦葺
という構成の建物となっております。


しかしながら、
平面の大きさに関しては、
創建当時のまま
なんです。


下層正面の屋根の中央を
一段高くなっていますが、
これは・・・
奈良東大寺大仏殿の古制に
ならったものと
云われています。


下層には・・・
天竺様の挿肘木を採用し、
上層には・・・
斗拱に和様四手先を組むなど、
細部に和様・唐様・天竺様の手法を
巧みに折衷している。
内部には・・・
瓦四半敷の内・外陣から成り、
内陣後方の須弥檀に
薬師三尊が
安置されています。


都名所図会』には・・・
本尊は薬師仏、
脇士は日天・月天なり。
焼失の後、
豊臣秀頼の再建なり。
洛東大仏殿の模形なり

と記されています。

大仏殿を模して、
再建された珍しい
金堂の歴史を巡る
でした。



本日の旅はココまで!
明日は、
穴門と蓮華門の歴史を
巡る旅となります!

乞うご期待!!


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 龍虎 俊輔 
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