銀閣寺の通称で有名な
東山慈照寺の不思議な旅も
本日で6日目になります!
では!
私と一緒に
不思議な世界を巡る旅に
出掛けましょう!!
≪ 6日目 ≫
不思議⑥ 〔 錦鏡池と龍背橋 〕
室町幕府第8代征夷大将軍である
足利義政公が、造った東山殿には、
西芳寺十鏡を模した
東山殿十鏡というものが、
あったそうです。
「えっ!十鏡って何ですか?」
「いきなり十鏡と言われても
解りませんよね。失礼しました。」
十鏡とは・・・
超然亭 西指庵
太玄関 東求堂
心空殿 龍背橋
釣秋亭 弄清亭
夜泊橋 錦鏡池
のことなんですが・・・
この中で現存しているのは・・・
東求堂 心空殿 龍背橋
錦鏡池 弄清亭
の五境のみ。
弄清亭につきましては、
明治22年に再建されたものです。
また、十鏡とは・・・
天台魔訶止観に由来する言葉で
止観十乗(十種の観法)に対する
十鏡(空間)のことなんです。
それでは・・・
本題に戻ります。
錦鏡池は・・・
西芳寺にある黄金池に
龍背橋は、邀月橋に
其々、相当します。
足利義政公は、
錦鏡池をはじめとする庭園を
当時、
作庭の名手と言われていた
同朋衆の善阿弥に作らせました。
庭園は、
西芳寺と同様、
上下二段の庭から
成立しています。
上段の庭は・・・
なんと!
昭和6年に発掘された
庭園なんです!
この庭園は、
山据の東北隅にお茶の水という
湧水の石組がある。
下段の庭は・・・
錦鏡池を主体とする
池泉回遊式の庭園になります。
池を東西の2つに分ち、
池中に中島をつくり、石橋をかけ、
池畔には、
作庭に協力した
守護大名たちの名を付けた
大小様々の石が
立てられたそうです。
龍背橋は、東求堂の南にあり、
錦鏡池を2つに分ける石橋。
今は現存していませんが、
『山州名跡志』には・・・
「横川景三筆の「龍背橋」という
額を掲げる橋亭があった」と
伝えられ、記されています。
勿論、
特別名勝でもあり、
特別史跡でもあります。
この十鏡は、
建仁寺や相国寺などの
禅宗寺院があったそうです。
東山慈照寺(銀閣寺)には、
かつて十境がありましたが、
現存するのが、
五境しかないという
不思議な旅のお話でした。
今日の旅をココまで
旅の続きは
乞うご期待!!
★龍虎 俊輔★
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