お寺のパワーをお伝えするのは、
今回が最後になります。
その最後のテーマは、「音」です。
お寺の音で、真っ先に思い出すことが出来るのは、
除夜の鐘だよね(^_-)
でもね。
お寺には音を出す法具って、たくさんあるんだよ!
お堂の中を観て歩くことが出来たら、
「鳴らしもの」を見つけるのも面白し、楽しめるよ(^_-)
ま、「鳴らしもの」には、ちゃんと役割があってね。
その役割は、
1つは、寺院内の僧侶や地域の人々に時刻を知らせること。
と
もう1つは、読経するときにリズムをとること。
の
2つあるんですよ!
「鳴らしもの」の代表と言えるのが、
皆さまが、良くご存じで、
除夜の鐘で知られる「梵鐘」。
「梵鐘」というのは、インドから伝来してきた鐘のこと。
本来はね。
法要の予鈴として、朝夕の時報として
の
役割が
あるんだよ!
意外と知らない人、
いるんじゃないかな(>_<)
「梵鐘」の音の響きってさ。
周囲を一瞬して厳やな雰囲気にしてしまうよね(^_-)
でも
この響きに、
一切の苦から逃れ、悟りに至る功徳があると
言われているんだって!
禅宗寺院の僧堂や庫院の廊下には、
木製の「魚鼓」や青銅製の「雲版」などの、
鳴らしものが掛けられているんだってね。
修行僧に、食事やおつとめ、修行等の時間を
知らせる合図に打ち鳴らされるそうです。
修行僧は、この合図を聞いて、
無言で行動するんだってね。
読経の時にリズムをとるために使用されている
鳴らしものって何て言うと思う?
「木魚」って言うんですよ!
ここで、ある字が使用されていることに気付きませんか?
そう
「魚」
という字です。
なんで、「魚」という字が使用されているかって
その理由は・・・
「魚」の生活行動を考えてみれば。
答えが見つかりますよ!
と言っても
わからないかな(>_<)
つまり、魚ってさ
昼夜、目を閉じていないってことです。
だから
「怠ることなく、修行に励むように」という戒めで、
魚という字が使用されているんです。
なので、
「鳴らしもの」の音は、
"何ごとにもしっかり励みなさい"
という仏様からの激励
と受け止めて、感じることが
大切なんですよ(^_-)
「鳴らしもの」の音を聞いて、
洗心してみませんか?
「三毒」を捨てる―吐きだすんですよ!
貪っていないか?(貪りの心)
怒ってばかりいないか?(怒りの心)
グチを言っていないか?(無知)
これらを自問自答して、
仏様の前でさらけ出すことで、浄化してみましょう!
スッキリしたら、仏様に感謝しようね!
「ありがとうございました」ってね(^_-)
人は、誰しも、
心の中に「悪」を持っていね生き物です。
「梵鐘」を鳴らせる機会が、あったら、
是非、鳴らししてみましょう!!
ではでは
次回からのテーマは
「寺社仏閣の中にあるもの」
です。
龍虎 俊輔