祐二が笑顔で言った。
「僕だけでなく森川さんも、自信を持って峰子さんを推薦しますからね。」
「それは…どうもありがとうございます…でも…水着ありますよね(笑)」
「そうですね。ありますね(笑)」
「ハア……。」
「峰子さん、1分間テレビでスピーチしたら、沢山の人に峰子さんの言いたい事や、被害者の想いを代弁できます。看護学校を辞めるなら、新たなお仕事が見つかるかもです。こんな良い機会はありません。」
「それは、ホントにそうですよね。」
「はい、それに、これから貴女はマスコミにしつこく追いかけられるでしょう。」
「はい、多分、そうなりますよね。」
「僕が思うに、貴女は、マスコミから逃げ続ける生活を選ばないでしょう。」
「はい。逃げても仕方ないですから。」
「あのね峰子さん。マスコミにもヤバい奴が沢山います。平気で家に侵入して来る奴もいるかもです。峰子さんだけでなく妹さんも危ないんですよ。だから先に公の場に出ちゃうんです。」
「なるほど!先手必勝って言いますもんね!」
「えぇ。これはマスコミの方である森川さんの意見でもあります。皆スクープの為に行き過ぎた事をするんだそうです。」
「公平に堂々と皆に、話せる事を話せば良いんですね。私頑張ります。水着も頑張ります!」
「では、応募の写真を撮りましょう。」
「はい、よろしくお願いいたしますm(__)m」
峰子は満面の笑みで立ち上がった。