とあるタイムラインでは
何の変化もなく 日々を 普通に過ごせることが
とても貴重なことだったと 人類の多くが
深い所で気付き 悔やむのは
バランスが崩されて 問題が起きて
いまの状態が 当たり前じゃなくなってからになる
医療制度に恵まれて 食べるものがあって
普通に呼吸ができて 雨風をしのげる 家があって
仕事があって 家族や友達がいて
そうやって 守られていることに 慣れて
甘えてきた事実に 思い至っても
それでも まだ気付かない人も
そのタイムラインには いるんだよ
ハトホルが 昨夜 淡々と そう言っていた
それは 私たちと別れた 世界線のお話だからね