眠りに就いたばかりの午前8時、彼女は窓からにゅっと顔を出しながら言った。
「卒業しちゃったぁ(=^・^=)」
「え?」
私は目を閉じたまま開いた。
そこにはとても美しいネコさんがいた。
「そつぎょう・・・しちゃったんだ?」
「そおなのぅ~びっくりしちゃった!」
「え!まじで?」
ビックリする私に、彼女はあっけらかんと言った。
「しょうがないわよね~」
「( ^ω^)・・・そうね・・・・・」
しばらく言葉なく見つめ合う私たち。
曇りからいつしか、しとしと雨が降り始めていた。
彼女の顔を見ながら私は言った。
「何か伝えて欲しいことが在るんだよね?」
彼女は右手で右耳をクシクシっとしながらニッコリした。
「今のお母さんに、はじめは緊張したけど、もうホントのお母さんだよって伝えて。」
「わかった。」
「あ、お見送りお願いします。」
「了解しました。」
しあわせそうに笑って、彼女は消えていった。
優しい彼女に私は感謝する。