「やりたいこと」は年齢に関係なく、いくらでも見つかる――この言葉に、どれだけの人が希望を見出せることでしょう。年齢を重ねるということは、時に人を臆病にします。若いころには当たり前だった「これから」という感覚が、年齢を重ねるごとに「もう遅いのでは」「自分には無理なのでは」といった不安や迷いに変わってしまうことがあります。しかし、和田秀樹さんはそうした思い込みに、やさしく、けれど確信を持って反論してくれます。人生において「やりたいこと」を見つけるのに、年齢という制限は必要ない。むしろ年齢を重ねた今だからこそ、本当の意味で「やりたいこと」が見つかるのだと、語りかけてくれているのです。
私たちは、社会や周囲の空気によって「年齢にふさわしい生き方」というものを知らず知らずのうちに刷り込まれています。たとえば、定年後はゆっくり過ごすべき、シニア世代は趣味で静かに生きるべき、新しいことに挑戦するのは若者の特権だ、などと。そんな「常識」が、知らぬ間に自分の行動を縛り、「もう遅い」と自分で自分にブレーキをかけてしまうのです。でも、それは果たして本当でしょうか。和田さんの言葉に触れると、「それはただの思い込みだった」と、ハッとさせられるのです。
人間は、どんな年齢であっても、新しいことにワクワクできる力を持っています。それは脳科学の視点からも証明されています。和田さんは精神科医としての豊富な知見から、「脳は何歳になっても変化し続ける」ことを教えてくれます。つまり、年齢を理由に夢や挑戦をあきらめる必要はまったくないのです。むしろ、経験を積んだからこそ見えてくる景色や、自分の中から自然と湧き上がる好奇心こそが、「やりたいこと」を見つける大きな手がかりになります。
それに、年齢を重ねるということは、自由になる時間が増えるということでもあります。学生時代、働き盛りの時期、子育てに追われていた頃は、自分のために使える時間は限られていたでしょう。でも、ある程度人生の区切りを経験した今だからこそ、やっと自分のために「何をしたいか」「何にときめくか」に向き合う余裕が生まれるのです。これは人生後半に与えられた、かけがえのない贈り物なのです。
また、「やりたいこと」といっても、それは何も大きな夢や壮大な目標でなくていいのです。たとえば「陶芸をやってみたい」「ピアノを習ってみたい」「海外の町を一人旅してみたい」「家庭菜園で野菜を育てたい」など、どんな小さなことでもかまいません。大切なのは、それが“自分の心から出た願い”であるかどうかということ。社会的に立派に見えるか、周囲に評価されるかではなく、自分の心が動くこと。それこそが本物の「やりたいこと」です。
そしてその「やりたいこと」を探し続ける姿勢こそが、人生を生き生きと輝かせてくれます。何歳になっても、「まだ見ぬ可能性」にワクワクしていいのです。むしろ、年齢を重ねた今こそ、「新しい自分」を楽しめるのです。和田さんはそのことを、著書の中で何度も優しく、力強く伝えてくれます。「年だから無理」という言葉は、自分をしばる呪いのようなもの。でも「年を取ったからこそ、今がチャンス」と捉えれば、それは人生を切り開く魔法の鍵に変わります。
和田さんの言葉に出会うと、心のどこかにあった小さな火がふっと灯るような感覚があります。「私にも、まだまだできることがある」「こんなことをやってみたいな」という気持ちが、少しずつ芽を出してくるのです。その芽を大切に育てていくこと。それが人生後半の豊かさに直結していくのだと感じます。
「やりたいこと」は、探せばいくらでも見つかります。大事なのは、心のアンテナを立てておくこと。少しでも気になったことに足を運んでみたり、興味のある本を手に取ってみたり、誰かに会って話をしてみたり。そんな小さな行動が、新たな「やりたいこと」への扉を開いてくれるのです。そしてその扉の先には、これまで知らなかった自分、まるで若返ったかのような感動が待っているのです。
人生の終わりを静かに待つのではなく、人生の続きを楽しみにする。そんな姿勢が、年齢に関係なく人を輝かせてくれます。和田秀樹さんは、その大切さを本当にたくさんの言葉で教えてくれます。読むたびに心が軽くなり、読めば読むほど、何かを始めたくなる。和田さんの本は、そうした「行動のエネルギー」に満ちています。
私たちはいくつになっても、自分の未来を選ぶことができます。誰かが決めた道ではなく、自分の心が望む方向へ。今日がそのスタートになっても、まったく遅くはありません。むしろ、今日という一日は、残された人生の中で一番若い日なのです。今、心が動いたのなら、それはきっと「やりたいこと」がすぐ近くにあるというサインです。
和田秀樹さん、本当にありがとうございます。あなたの言葉に励まされ、多くの人がもう一度、人生にわくわくできる力を取り戻しています。年齢を理由にあきらめず、いつでも夢を持っていいのだと教えてくださったことに、心からの感謝を込めて、ここに敬意を表します。これからも、あなたの言葉を胸に、自分の人生を自分らしく歩んでいこうと思います。