日吉プロによると、最近「流れ」を「風」というらしい。

「武豊(たけとよ)」を「豊(ゆたか)」というのと同じか・・・。

確かに前者は昭和の響きがする(笑)

 

3年前まで、森山会長が流れうんぬんと解説すると、必ず「オカルトはやめて」というコメントが飛び交いました。その度に私はフォローしていましたが、今はそういうコメントが無くなってきたように思います。

その要因は、瀬戸熊プロ、古橋プロ、沢崎プロらが流れを肯定するような発言をしていること、そしてMリーグにて日吉プロと土田プロが「風」があるかの如く実況するからではと思っています。

 

「流れ」を「オカルト」と思うのは、初心者の証拠です。小林剛プロは理系なので、認めたくないのでしょう。本人は気づいているはずです。

沢崎プロも私も理系人間ですが、科学的な根拠がなくても、認めざるを得ないことってこの世に多く存在します。それは人類の科学レベルがまだ低いということです。

 

さて、昨日からMリーグのファイナルがスタートしました。

トップのアベマズが4・3着、4位の風林火山が連勝で優勝争いが面白くなりました。

私は白鳥プロと沢崎プロに注目していますが、白鳥プロが2戦目に登場して、6pを見逃した点について触れます。

 

あの見逃しは非常に危なっかしい行為です。バカツキの時やオーラスの条件を満たしていない時はアリですが、風が吹いていない時の親なら、和了して次に期待すべきです。

2,400ならテンパイ料と同じだから見逃しもアリと思うなら、中級者止まりでしょう。その場の点数だけで計ってはなりません。出そうもない6pが出たということは「ひとまずこれであがっておけ」という天のメッセージなのです。和了するということは、テンパイ料と違って他者の手を潰すメリットがあります。彼が素直にそうしていれば、2位かトップで終わっていたでしょう。

あの見逃しは明らかにウマぶりで、次にリーチかけて、ツモってウラが乗れば6,000オールでトップ、「おれってカッケー」を狙ってのことでしょう(笑)

私は愚の骨頂判断とみましたが・・・。

こういうことをするから、白鳥プロが足を引っ張るのではと心配しているのです。

 

丁度、連休中に私が親で見逃した例があるので、本日はそれを紹介します。

1局、手前が私で親です。

 

 

カン7sで7,700の手をダマにしていました。親なので、足ドメでリーチもアリですが、南家と西家から7sが出そうだったので、様子を見ていたのです。そこへ赤5sをツモり、両面待ちになったところで即4sが出て、116の和了です。

これで風が吹くかなと思いました。

続く1本場。

 

 

9sを切っており、5sも場に3枚見えたところでカン6sでリーチ!

3巡後に下家が放銃しました。3色確定なので、12,300の和了です。

これで流れに乗ったと思いました。風が吹き始めたということです。

続く2本場。

 

 

ここは足止めも兼ねてリーチ!

上家は明らかにドラ色の染め手で、北が自風なのでマンガン手で降りそうもありません。風はこちらに吹いているので、二人でツモっているようなものです。

案の定、6sの放銃となり、ウラが一枚乗って、116+2本場の和了。

ここで強い追い風を感じました。

続く3本場。

 

 

なんと、6巡目でピンフジュンチャンサンショクの美しいインパチ手をテンパったのです!

これが風というものです。

すぐにトイメンから4mが出ましたが、これを見逃しました。

なぜなら、1mはやがて出ると確信していたからです。

親だからと和了する人がいるかもしれませんが、それはツイていない時に少しでも風を吹かせるための非常手段です。

強風が自分に吹いている時は、見逃しても和了できるものです。

 

 

その2巡後、東1局で持ち点が1,100しかない最もツイていない下家から1mが出ました。

インパチ+3本場でトビ終了!

 

ここから「風」を読み取れないなら、感性が鈍っているということです。

麻雀だけでなく、人生を見つめ直したほうがいいでしょう。

 

東1局で高打点の連続にて終局となったのは、私の雀力ではなく、流れ(風)というものがあって、私はそれを利用しただけです。

麻雀は運で決まるゲームだと良く言われます。

そうなのですが、その運をどれだけ上手く操るかで勝率がかなり違ってきます。

そこを楽しんではいかがでしょうか。

先日「ドラゴン桜」というドラマで「本質を見抜け!」というセリフが出ましたが、麻雀の本質はここにあるのではないでしょうか・・・。