今日本で一番麻雀が強い人は沢崎プロだと思っています。2年前までは前原プロでしたが・・・。『沢崎誠の強すぎる麻雀経験論』には、麻雀の秘訣が満載なのでお勧めします。

 

 

「流れ」を信じない人は、麻雀を本当に楽しめているのか、いつも疑問に思っています。

経験を積めばと思いますが、私は大学生の時に流れを強く感じ、それ以来信じています。

親で8連荘した時の不思議な感覚は、今でもはっきりと覚えています。

和了れる確信が全身を覆っているような感覚です。

連盟の森山会長はそういう楽しさを味わってほしいと願っているはずです(浅井プロとの対談参照)。

 

その森山プロと前田プロが「ロン2カップ2020summer」にて魚谷プロの鳴きについて、クレームをつけました。

私も同感です。彼女は分かっているのに、癖が治らないようです。

あのような遠い鳴きをしたり、流れを無視するような鳴きをするようでは、A1は無理です。

「沢崎本」を読んでほしいものです。

 

その「沢崎本」ですが、読んでいる時、ふと世阿弥の「風姿花伝」を想起しました。

ツイている人にはそれを認めて対等に戦おうとせず、注意深くマークしながらツキが落ちるのを待つ。観客に魅せる麻雀をする・・・。

花盛りの人(男時の人)を妬んだり、無理に足を引っ張ろうとするのではなく、そこから学び、散るのを待ってから、自分も花を咲かせて観客を魅了させる・・・。

 

「この男時、女時とは、一切の勝負にさだめて、一方色めきて、よき自分になることあり。これを男時と心得べし。勝負のもの数久しければ、両方へ移り替わり移り替わりすべし」

この「風姿花伝」は日本人なら是非読んでください。とても役立ちます。解説本がいくつか出版されています。

有名な日本人が外国人に「風姿花伝」について聞かれ、???でした。

 

流れ(ツキ)を信じるかどうかはともかく、プロの中で観客を喜ばせる麻雀を打ってる人って、何人いるでしょうか。

黒沢プロ、西嶋ゆかりプロ、沢崎プロ、ともたけプロ、森山プロぐらいかもしれません。萩原プロは本人はそのつもりでも、中身がともなっていません。

 

プロの皆さんは、「沢崎本」と「風姿花伝」を読んでください。どちらも勝負事の肝本です。

私は沢崎プロの「花」に気づいていなかったことを「沢崎本」で識り、恥じ入るばかりです。

彼は頂点にいながらも、今も日々稽古しています。

後輩たちに「花」を伝えているのでしょう・・・。