4年前の8月と言えば、僕は癌闘病中でした。だいぶメンタルがナマって来たので、もう一度当時の心を思い出したいと思いまして、闘病期間を反芻して2015年6月に書いた文章を再掲載したいと思います。
「病は気から」この言葉通り、気持ちの持ち方で、免疫機能のパフォーマンスはかなり異なります。既に、「笑う」だけで免疫が向上することが分かっています。「死」を意識した時の心を如何に「生」へ向かわせるか?
この問いへのカウンターパンチのような答えは、「生」を一端は手放して諦める事だと思いました。確執や葛藤が免疫機能を弱らせている事は紛れもない事実ではないかと、自らの経験から確信しています。
末期がんから自力で生還した人たちが実践している9つのこと
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私は、2012年7月から11月まで、中咽頭ガン(ステージ4)で闘病しました。
上記の末期がんから自力で生還した人たちが実践している9つのことを箇条書きします。
1) 抜本的に食事を変える ・治療法は自分で決める
2)直感に従う
3)ハーブとサプリメントの力を借りる
4)抑圧された感情を解き放つ
5)より前向きに生きる
6)周囲の人の支えを受け入れる
7)自分の魂と深くつながる
8)「どうしても生きたい理由」を持つ
9)生かされている自分自身や、家族・友人・知人・ペットに感謝する
この9つで、一番大切な事は、9番です。そして、4番目の抑圧された感情を解き放つ。この抑圧された感情を解き放つことが、いかに免疫力の爆発的向上に繋がるか。これは非常に大きいファクターです。
僕の中咽頭ガンは、右リンパ節に転移し、リンパ節が、楕円形に腫れ、長径4.5センチになった時点で、入院しました。
ガンである告知を受け、絶望と気力が萎える灰色の時間を過ごす時、同じ闘病仲間の先輩、つまり、戦友から「龍ちゃん、遺書を書くと、心が落ち着くよ」と言われ、遺書を書きました。そのプロセスで、自分自身の死を受け入れている自分に気が付き、自分自身の死を受け入れる事、つまり、生への確執を手放す事が、なによりも、心の安定に繋がり、別の意味で、これからの生き方を死ぬまでの間でもいいから、変えてみようと思うようになりました。
それが、生かされている自分自身への感謝に繋がり、家族・友人・知人・ペットにまで、感謝しました。
そして、朝日の昇るその光に、ありがたいと言う気持ちになりました。
僕の中の抑圧された感情、それは、年子の妹にありました。
一歳違いの妹は、僕よりも10歳近い年上男性と結婚し、それも外資証券の○○アナリストで、年収は僕の10倍以上。米国の某大学教授でもありました。
生活レベルがあまりにも違うので、コミュニケーションが疎かになっていました。ある意味「勝手にしろ」的な態度が妹への気持ちの中にありました。
それは、間違っているのかも・・・・・・・と言う気持ちが、抑圧された感情を手放すことによって、やって来ました。
だから、生活レベルの違う妹も、妹に変わりはありません。そんな僕のこだわりの氷結が、溶けていき、それとともに、4。5センチに腫れたガン細胞も 少しづつ縮んでいく事が、触れることで分かりました。リンパを通じて全身転移してもおかしくないガンが、消えていく兆候を血液検査結果から知り、僕の心の中の変化は正しかったのかなと思うようになりました。
抗がん剤と放射線の併用治療を選択しましたが、抗がん剤治療は、第1クールの途中で中止しました。
放射線治療は最後まで行いました。
使用したサプリメントは、一種類だけです。
それは、微生物由来酵素TFKです。
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僕の前職の上司が、このサプリメントの薬剤化申請に係わっていました。
サプリメントにもかかわらず、また、ガンのステージや部位・種別にかかわらず、凄い臨床例があり、平成10年から19年に掛けて、当時の自民党大物議員を使って、薬剤に認定して頂こうと働き掛けたのですが、製薬業界の壁は厚く、薬剤化への道は頓挫しました。
しかし、この豊富な臨床例があっても、不幸な結末を迎える人も多くいます。私は、このサプリメントの薬剤化運動に係わった元上司から、心の中のコダワリとガンの因果関係を説明され、良く言われる『ガンコは癌を呼ぶ』の意味をなんとなく感じていました。
こま結びのような人間関係は、免疫力を低下させると言う意味に捉えると、それは、正に、自分の場合、ドストライクで、抑圧された感情を解き放つ少しの努力で、免疫力を激増させる事が出来ると経験則から感じました。それに加えて、癌に効果が期待出来るサプリメントとの相乗効果が、自分の場合、良かったのだと思います。
尚、喉に放射線を充てると、副反応(副作用)で、唾液の出方が悪くなります。また、味覚が消えます。
味覚の回復は自分の場合、完全回復に1年ほど掛かりました。唾液の出方は、まだ不完全ですが、放射線治療前を100とすれば、現在は90から95位には回復しました。
2013年6月のPETCTの検査で、再発転移無しと診断させれました。
癌は、生活習慣病ですから、今後も食生活やストレスに注意しながら生きて、出来る範囲で社会に貢献できる生き方を考えて行きたいです。
最後に、僕の中のどんな経験が、上記のような心理状態に導いたのかについて申し上げます。
僕は、人生のある時期、40才を過ぎてから、転職を繰り返しました。その複数ある職業の中に、某製薬会社の子会社商社で、現在を遡る約40年前に癌患者さんの間で噂になった低分子水溶性キトサンを老舗の百貨店に卸す仕事がありました。
百貨店業界を良くご存じの方でしたら、1アイテムの商品で老舗百貨店さんが取引口座を作ってくれるはずも無く、必ずと言って良いほど問屋さんを通すのですが、その低分子水溶性キトサンの会社は、老舗百貨店のお偉いさんや、その家族・友人に奇蹟を起こしたのでしょうね。そのキトサンと言う商品(1アイテム)だけで、老舗百貨店さんが、直取引口座を開いて下さっていました。
それだけ、信頼された健康食品でした。
その商品を扱う営業の仕事は、自宅療養の癌患者さんのご自宅を訪問し、商品説明をする事が多かったです。
病院に入院しないで、自宅ホスピス状態と言えば、治療を半ば諦めている方々なんです。末期の癌患者さんです。ご自宅に伺うと、毛布を5枚、羽根布団3枚を重ねて床に伏していますが、それでも「寒い、寒い」とウワゴトのように言われ、自律神経さえもおかしくなっている末期患者さんもいらっしゃいました。そんな患者さんの傍らや、別室でご家族の方に商品説明する事が仕事でした。
その仕事で、癌末期患者さんに奇蹟が起きる方と、起きない方のそれぞれの共通点を僕は見つけていました。
奇蹟が起きる方に共通している点は、「笑顔」と「感謝の心」がある方です。奇蹟が起きない方の共通点は、癌に効果があると噂される健康食品を6個も7個も枕元に置かれている方で、「笑顔」や「感謝の心」が感じられない方でした。
このような大雑把ではありますが共通点を、僕は感じていましたが、まさか将来の自分が癌になるとは、露にも思わずにいました。
しかし、告知を受けた僕は、上記の事を思い出して、自分自身の日常の点検をしました。
それが、癌から生還出来た一番大きな理由だったと思います。癌に効果のある健康食品は、サイドメニューだと思っています。メインメニューは「病は気から」であり、「メンタルを俯瞰して、態度や考え方を改める」事であると確信しています。
尚、この文章の他に入院中、日々書いた文章も残っています。もしも読みたいと言う方がいらっしゃいましたら、URLをお教え致します。
この文章は、サプリメントよりも、メンタルな心の整理と態度・振る舞いの修正で、免疫機能の劇的な向上を、僕自身の経験に基づいて書いています。ステージ3とか2などは、ほぼ100%自分自身を内観して、心に隠された確執、こま結びのような人間関係、そんな直視したくない自分自身とのお付き合いを、修行僧のように直視して整心・鍛心して、免疫機能を向上させるヒントとして書かせて頂きました。
以上です。