自民党の憲法改正案に関する見方を木村草太氏に学ぶ【1】 | 龍ちゃんのブログ

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「陰謀論の真実性」と、「新聞ニュースの虚構性」を嗅ぎ分けたいと常々考えています。このブログに騙されないように、どうぞ細心の警戒心を持って臨んで下さい。






自民党が提示した改憲草案に大反対の私は、「なぜ大反対なのか?」を反対派の一人として明確にしなければならない責任や、今夏の選挙に向けて多くの有権者へアピールしなければならない自負心を持っています。





その為に、まず、公開されている以下のYouTube音声を自分なりに、改憲大反対の感情論が入らないように、そして偏らないように意識して要旨のみ文字起こしして、必要ならば、関連報道も挿入したいと思います。





セッション22 木村草太×荻上チキ「自民党憲法草案」2015.09.25
https://www.youtube.com/watch?v=4ZzvaYlEcyM





以下の文章中、◆は文字起こし部分、★は私の意見及び関連報道添付。




《◆1分55秒~2分15秒》
船田元憲法改正本部長は、2015年3月のTBS番組で、「この草案について、このまま憲法改正原案になる事は無い。国会で3分の2の人が賛成して頂けなければ、発議は出来ない」と述べ、野党の意見を取り入れる方針を示した。


★上記の船田元憲法改正本部長は、2015年10月23日の新聞報道によりますと更迭されました。理由は、船田元氏が選んだ憲法学者が、安全保障関連法案を「違憲」と指摘し、その後の安保審議が停滞した為だと指摘する。

船田元氏激白「更迭と受け止めている」 自民党憲法改正推進本部長退任 憲法学者の「安保法制は違憲」発言めぐり http://www.sankei.com/politics/news/151023/plt1510230025-n1.html
船田元氏は、「自民党改憲草案を改憲原案には出来ないだろう」との認識がにじむ。その船田氏が選出した憲法学者が、安全保障関連法を「違憲」と指摘した事は、船田氏の改憲観が、自民党の中でもバランス感がある事を示している。離党を勧めたいですね。





《◆2分15秒~2分30秒》
安倍首相は、2015年9月24日の会見で、2016年夏の参議院選挙に、憲法改正を公約に掲げると改めて明言する。
首相、16年夏の参院選「憲法改正掲げる」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK24H7D_U5A920C1000000/


★この安倍首相が明言した『改憲公約入り』が、不安定化して、曖昧になったり、今夏選挙の公約に入らなかったりした場合、自民党が観測している世論動向が、「憲法改正を公約に入れると勝てないと、判断しているようだな」と見る事が出来ます。
ニュースが伝える今夏の参議院選挙までの補選を含めた地方選挙での自民党の戦い方や、有権者の自民党候補への見方が、どのように報道されているのかも注目です。
このアングルでニュースを見る場合、4月24日に行われる「北海道5区」と「京都3区」の補選結果を確認しましょう。
“3点セット”が逆風に…自民党「北海道5区補選」で大苦戦
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/177662?pc=true
3点セットとは、「TPP、安保、保育園」だそうです。




《◆4分38秒~5分11秒》
チキさんが、憲法学者木村草太氏へ自民党改憲草案の全体の印象をどう感じるか質問する。
木村草太氏ウィキ情報:http://bit.ly/1WM7bZU
全体的印象とすると同人誌的ではないか。つまり、国民全体への理解を求めたり、野党へ同意を求める為の草案ではなく、自民党内のごく一部の人達の願望をそこに表現した草案である印象が強い。言わば、内輪で盛り上がる為の作品であると木村草太氏が感想を述べる。

★船田元氏も同じような印象を持った事は否めませんね。





《◆5分33秒~6分23秒》
チキさんの質問。「同人誌的」と揶揄された改憲草案をあえて注目する意味とは何ですか?
この質問に対して木村氏は、「憲法改正は、何の為にやるのか?、誰の為にやるのか?に注目して欲しい」と述べています。
憲法とは主権者である国民が、「こんな国の運営をしていきたいと発露するところから想起するもの。ですから国民の要望を吸い上げて改憲草案が出来ていくべきものである」。このようにラジオリスナーに、有るべき国の運営案を憲法草案へ要求する気持ちが大切であると訴えている。


★自民党の憲法改正草案は、政府や内閣が、いかに国民を制御しやすくさせるか?に着眼して草案が出来ているように感じます。基本的人権よりも、国家緊急権を拡大して、独裁政治を視野に入れた草案作りになっていないか?憲法学者の木村草太氏が、『同人誌的』と表現した安倍晋三取り巻き連中・・・・・(想像すると「日本会議」が思いつきます)・・・・・が、自己中心的自己満足草案なので、サンドバッグにして、ジャブやカウンターパンチ、飛び膝蹴りを国民の一人ひとりが波状攻撃しないと、カレラには理解出来ないようです。その準備をしましょう。木村草太氏の著作を何百円かで購入して読む事もその準備です。


濱田邦夫元最高裁判事が断言。自民党改憲草案の緊急事態条項、「正気の人が書 いた条文とは思えない」!
http://blog.livedoor.jp/sacredeconomics-jiji/archives/3318188.html
自民党の改憲草案に関する木村草太氏の印象は、正にここに帰結しますね。
木村草太氏の感情論を一切入れずに、自民党草案を解説する心構えには、尊敬の念を持ちます。ここまで冷静に、的確に表現できる事が凄いと思います。僕には出来ません。





さて、前段の軽いジャブが終結し、6分30秒後から、本格的な憲法議論が始まります。
これ以降の文字起こしは、また時間のある時に、続きを書き込んで行きます。





この前段のヤリトリをお聴きしただけでも、これから始まる中身・内容吟味が楽しみです。
以上、続きは音声でお楽しみください。  


 

以上です。