心に空いた穴を埋められないことも苦しい。
それでも埋めたいと思ってしまう、制御できない自分がダメに思えてしまうのも苦しい。
「依存だよね」
「見る目がないよね」
そんな風に言われることも、自分がそう思うことも、心を締め付ける。
相手がダメージを受けないよう上手く逃げ回ることも、話し合うことも叶わないことも、心を持て余す。
でも、あなたが重くて相手が正常なわけじゃない。
心に傷を負ったあなたが弱いわけでも価値が低いのでもない。
あなたはただ、この経験をしただけ。
経験を積んだだけ。
誰も教えてはくれなかった。
心には穴が空いていて、人はそれが耐えがたいことを。
穴を直視できる人もいれば、直視しなければ逃げ切れると思っている人もいることを。
親に空けられた心の穴をどう扱えば良いのかを。
それは、他人に埋めることができないことを。
「幸せにする」
「〇〇する」
そんな言葉を信じちゃいけないのだろうか?
思わず縋ってはいけないのだろうか?
信じたことが悪かったのだろうか?
きっと納得いかないことだらけだろう。
でも、もし自分が自分の味方になるのならば、どうするだろうか?
不誠実な人の、口だけの話を見過ごして相手を信じろと言うだろうか?
相手を見捨てたらいけないよと言うだろうか?
所詮お前にはこの人しかいないよと言うだろうか?
もうね、親がいなくていいよ。
心のどうしようもない穴を恥じなくていいよ。
軽んじられたという経験、捨てられたという経験、そんなことがあって学んだあなただからこそ価値があるのだから。
毒親に心を壊されても、異性に酷く扱われてもあなたはあなたを生きている。
過去に泣いても、今涙を流しながらもこの瞬間生きている。
それは美しいから。
そんなあなた自身を応援してほしい。
だから、遠慮なく自分の味方でいていい。
そう思っている人がここにいる。