引越しの記事から随分とほったらかしにしてしまった。
目の前には眠る様な顔に線香の香りが漂っている。
傍らでは 三橋美智也の陽気な歌が流れている。
ほんの数日前まで 元気な声で電話をくれたのに
今は白い箱の中で静かに横たわっている。
小さい頃から苦労ばかりで、最愛の連合いにも若くして先立たれ 思えば本当に辛い事が多かった人生だったと思う。
でも 頑張ってきた92年
もうすぐ誕生日だったね。
手術の前 「えらいことになっちゃったなぁ
お世話かけちゃうねぇ」と 顔を歪ませていたけど、そんなあなたに 僕は
「しょうがないわ! 言う事聞かんもん! 骨折治ったらまた頑張って歩ける様にするだよ⁉︎」
姉の家の壁が汚れるからと 壁に手のひらを着かず手の甲で廊下を伝い歩いていたから そんな風に応えました。 最後の会話になるなんて思ってもいなかったから…
寝たきりになるなら手術するからと 前を向いていたのに こんなに急に逝ってしまうなんて…
でも兄弟3人 3家族で見送りましたよ。
お疲れ様でした。
大好きな親父に会えましたか?
その顔を見ると 多分 会えたんだね。
僕ここで 一人 あなたの好きな三橋美智也を聴きながら 線香の香りと蝋燭の揺らぎを楽しんでいます。
一番やんちゃで 手がかかる息子でごめんなさい。
最後まで一緒に暮らせなくてごめんなさい。
偉そうな事言ってごめんなさい。
あなたの作るスルメ どて すき焼きが食べたい。
もう一度 手を握りたい。
もう一度 声が聞きたい。