「Evidence Beauty Journal|美容をエビデンスから考える」

「Evidence Beauty Journal|美容をエビデンスから考える」

美容技術・美容機器・化粧品を、現場経験とエビデンスの両面から分かりやすく解説。美容に携わる方から一般の方まで、本当に役立つ美容情報を発信します。

こんにちは。
Evidence Beauty Journalの佐々木竜太です。

「小顔矯正って、本当に顔が小さくなるの?」

小顔矯正について興味を持った方の多くが、最初に感じる疑問ではないでしょうか。

インターネットやSNSを見ると、

「顔が小さくなった」
「フェイスラインがすっきりした」
「左右のバランスが整って見えるようになった」

など、さまざまな情報があります。

一方で、「小顔矯正」という言葉だけが先行し、その仕組みについて正しく理解されていないケースも少なくありません。

今回は、小顔矯正とはどのような施術なのか、そして「顔が小さく見える」とはどういうことなのかを、できるだけ分かりやすく解説します。

小顔矯正とは?

まず知っていただきたいのは、「小顔矯正」という名称の施術に、全国共通の一つの方法があるわけではないということです。

サロンや施術者によって、施術方法や考え方は大きく異なります。

顔や頭部、首周辺などに手技でアプローチするものもあれば、筋肉や軟部組織、フェイスラインなどを意識して施術するものもあります。

そのため、

「小顔矯正=この施術方法」

と一括りにすることはできません。

どこに、どのような目的で、どの程度の刺激を加えるのか。

ここが施術を考えるうえで非常に重要です。

「顔が小さくなる」と「顔が小さく見える」は違う

小顔矯正について考える際、私が特に大切だと思っているポイントです。

成人の顔の骨を外から手で押すことによって、簡単に骨そのものを小さくしたり、頭蓋骨を縮めたりするという説明には慎重になる必要があります。

「頭蓋骨の隙間を締めれば顔が小さくなる」

「骨を押し込めば顔そのものが小さくなる」

といった説明を、そのまま小顔矯正の仕組みとして考えるのは適切ではありません。

一方、私たちが人の顔を見たときに感じる「顔の大きさ」は、骨だけで決まっているわけでもありません。

顔には、

・筋肉
・皮下組織
・皮膚
・水分状態
・姿勢
・首やフェイスラインとのバランス

など、さまざまな要素があります。

つまり、

「骨格そのものが小さくなること」と「顔全体がすっきりして小さく見えること」は分けて考える必要があります。

なぜ施術後にフェイスラインの印象が変わることがあるのか?

ここが、小顔矯正を考えるうえで興味深いところです。

人の顔の見え方は、単純な横幅だけで決まるものではありません。

フェイスライン、頬周辺の状態、左右の見え方、顎周辺、首との境界など、複数の要素によって顔全体の印象が作られています。

そのため、手技による施術の前後で、顔の輪郭や見た目の印象に変化が生じる可能性があります。

ただし、

「施術を受ければ誰でも必ず○cm小さくなる」

というものではありません。

もともとの顔の状態、生活習慣、年齢、筋肉や軟部組織の状態などによって、施術後の見え方には個人差があります。

小顔矯正は強く押した方が効果的?

これは「強ければ強いほど良い」というものではありません。

顔にはさまざまな組織があり、非常にデリケートな部位でもあります。

痛みに耐えるほど強く押したからといって、それだけで良い結果につながるとは限りません。

小顔矯正に限らず、美容施術では、

どこに・どの方向へ・どの程度の刺激を加えるのか

という考え方が重要です。

「痛い=効いている」

と単純に考えないことも大切だと思います。

では、小顔矯正の効果は科学的に証明されているの?

ここについては、Evidence Beauty Journalとして特に大切にしたい部分です。

美容業界には、長年の経験から発展してきた優れた技術が数多くあります。

しかし、

「現場で変化を感じること」と「科学的に効果が証明されていること」は同じではありません。

施術前後の写真だけでは、撮影する角度、照明、表情、カメラとの距離などによって見え方が変わる可能性があります。

そのため、本当に施術によって変化したのかを検証するには、

・同じ条件での撮影
・客観的な計測
・複数人を対象としたデータ
・統計的な分析
・一定期間経過後の再評価

などが重要になります。

Before・Afterだけではなく「測る美容」へ

私は、これからの美容業界では、

「変わったように見える」から「実際にどう変化したのかを測る」

という考え方が、ますます重要になると考えています。

写真を見て「すごい」と感じることも美容の魅力の一つです。

しかし、そこからもう一歩進んで、

「どの部分が変化したのか?」

「どの程度変化したのか?」

「その変化はどのくらい続いたのか?」

を客観的に確認していく。

そうした積み重ねが、美容技術そのものの信頼性向上につながるのではないでしょうか。

Evidence Beautyが目指す小顔矯正の考え方

小顔矯正について、

「絶対に小さくなる」

と伝えるのも、

反対に、

「すべて意味がない」

と決めつけるのも、私は適切ではないと考えています。

大切なのは、

実際に起きている変化を、可能な限り客観的に検証すること。

そして、分かっていることと、まだ十分に分かっていないことを分けて伝えることです。

美容技術を経験だけで終わらせず、研究やデータと結び付けていく。

それが、このEvidence Beauty Journalで取り組んでいきたいテーマの一つです。

まとめ

小顔矯正を考えるときには、

「骨を小さくする」というイメージだけで考えないことが重要です。

顔の見え方には、筋肉、軟部組織、皮膚、水分状態、フェイスライン、首とのバランスなど、さまざまな要素が関係しています。

そして施術による変化については、感覚だけではなく、客観的に測定・検証していくことが美容業界の発展にもつながると考えています。

次回は、

「小顔矯正の効果はどのくらい持続する?施術直後・3日後・7日後・14日後から考える」

というテーマについて、さらに一歩踏み込んでお話ししたいと思います。




Evidence Beauty
佐々木竜太