2005.09.20
Web posted at: 18:36 JST
- CNN
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)のグリフィン長官は19日、スペースシャトルに代わる次世代宇宙船「Crew Exploration Vehicle(CEV)」や、月への有人飛行計画に関する概要を発表、2018年に宇宙飛行士を月に着陸させる、と述べた。

計画によると、宇宙飛行士が乗ったカプセル型のCEVと、月着陸船や物資を積んだ無人貨物ロケットを別々に打ち上げ、宇宙空間でドッキングさせて、月へ向かう。

人類初の有人月探査を実施した、アポロ計画の宇宙船に似たCEVには、6人の飛行士が搭乗可能で、試験飛行は2012年ごろを予定している。このほか、2008年と11年にロボットを搭載した無人飛行船を月へ飛ばし、有人飛行船の着陸に適した場所を探す。

今後13年間にわたる費用は、2005年の段階で、1040億ドル(約11兆4400億円)と見込んでいる。

グリフィン長官は、「宇宙計画は、未来へ向けた長期投資」と強調、計画遂行への意欲を見せた。

一方で、ブッシュ大統領が宇宙探査計画の構想に入れていた月面の宇宙基地建設や火星への有人飛行については、検討中だが、(実現は)予算次第だとの考えを示した。