その頃、ランボルギーニは…
「閣下…申し訳ないです。
まさか、住民どもに反乱を起こされるとは…。」
『閣下』とやらに報告していた。
しかし、その閣下は…
「アホか。
私腹の為に法外な地方税を徴収していたからだ。
やっぱり、政治家としての器は無いに等しい…皿人間だったようだな。」
閣下からは厳しい一言をぶつけられた。
「ひ、ひいっ…。」
怖じ気つくランボルギーニ。
「ネペンテス…彼はどういった処分にするんだい?」
もう一人の幹部は、ネペンテスとやらに尋ねる。
「…ランボルギーニには装置の電源になってもらう。
電気アラクネも腹をすかしてるだろうしな。」
電気アラクネとは、触手獣系モンスターの中でも、餌の摂取と同時に電気を発するという珍しい種類のモンスターである。
「ひいっ…。」
ランボルギーニは怖じ気つくしかなかった。
「では、始めよう。」
と、幹部の一人がスイッチを入れる。
「ぎぃゃあああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ランボルギーニの悲鳴が聞こえる。
その後、彼の行方を知る者は一人としていなかった。