連載小説(16) | 情熱派日本夕景

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「ラッキーだな。」

アスカがニヤリとした。
っていうのも、少女は勝手に吹っ飛ばされていたのだ。
なんという運のよさ…。

「とりあえず、盗んだ物を返して貰おうか。」

レオンはかなり必死そうだった。
すると少女。

「…。
みんなが、死んじゃいそうんだよ…飢えと病気で。」

彼女は半泣きだった。
しかし、

「そんな理由が通じるか!!
お前の罪を許したらな、他の奴等はどうなるんだ!!
被害者は!!」

アスカは少女を一喝した。
それを見たレオンは…

「(アスカ…。)」

何かシビれてた。


アスカはさらに突っ込む。

「…貴様、義賊っぽい事を言いやがって…。
とりあえず、アジトに連れてけ!!
お前の話が本当なのか、ワシが見分けてやるわっ!!」
「(一歩間違えたらヤクザじゃん…。)」

すると少女。

「…いいよ。連れてってあげる。
あたし達の町・シャーテに。」