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安藤忠雄は、1941年に大阪市で生まれた日本の著名な建築家です。大学への進学が経済的な理由で叶わず、独学で建築を学び、わずか1年で建築士試験に合格しました。1965年にはチェ・ゲバラに感銘を受け、ガンジス川のほとりでゲリラとしての生き方を決意し、その後4年間にわたり世界を放浪しました。
1969年には「安藤忠雄建築研究所」を大阪に設立し、個人住宅を中心に数多くのプロジェクトを手がけました。彼のキャリアの中で特に注目すべきは、1979年に完成した「住吉の長屋」で、この作品で日本建築学会賞を受賞しています。また、1989年にはベネッセの依頼で直島プロジェクトに参加し、1992年にはベネッセハウス、1999年には「家プロジェクト」を完成させました。
1995年にはその革新的な建築スタイルと社会への貢献が評価され、「建築界のノーベル賞」とも称されるプリツカー賞を受賞しました。安藤忠雄の建築は、しばしばそのシンプルで強烈な空間構成、素材の感触を大切にするデザインが特徴で、彼の作品は世界中で高く評価されています。荒谷竜太