一日遅れだけど・・・。
父を想う日
この世を去ってから、今年でもう7年
今も忘れられない思い出がある
7年前の6月
友達と映画を観に行く約束をしていた
『世界の中心で愛をさけぶ』
出かける少し前に、宅急便が届く
父からの宅急便
その中には、手紙が入っていた
無造作に半紙で包んであって
「○○へ」と書かれた私宛への手紙
25年前、母がお友達に宛てた手紙の写し
その何日か前に
父の日のプレゼントが届いたよ
って、御礼の電話が父からきた
なんでもない話を沢山して、電話を切ろうかと思った時に
『実は・・・』
と、父が言い始めた
『お母ちゃんが入院中に、友達に手紙を出してたらしいんだ
俺もつい最近、知ったんだけど・・・
その友達がまだ手紙を持っていて読ませてくれてね・・・。
そのときの、お母ちゃんの正直な気持ちが書かれてある
それを、ちょっと借りてコピーさせてもらったんだよ
読んでみたいって思うか?
あの時の寂しい気持ちを思い出して
おまえたちが辛い思いをするんじゃないかと
ずっと言えずにいたんだけど・・・。
もし、読んでみたいって言うのなら送るから
気持ちを聞いてからと思って
コピーだけはしたけど、送るのはやめてたんだよ』
『読みたい・・・。』
泣きながら、そう答えた
母を思い出して、辛くて泣いてるんじゃない
父の想いが嬉しくて、気遣いがほんとに嬉しくて
そして、母に会えるのが嬉しくて・・・。
その手紙が、届いた
奇しくも白血病に関係する映画を観に行く日に届いた
これって、なんなんだろうなぁ・・・・・・不思議な巡り合せと感じた
何十年ぶりかで目にした、母の字
こんなこと、考えてたんだ
あんなこと、思ってたんだ
こんなに・・・私たちのこと、想ってくれてたんだ・・・。
たった1枚の便箋だったけど
いろんなものが沢山詰まっていて
数少ない思い出が、走馬灯のように駆け巡った
そして、何より父に感謝した
映画を観る前に、すでに目が腫れた
観ている最中も感情移入してしまい、タオルで口を押さえて号泣
見られたもんじゃないよ
って、友達が言ってしまうくらいに酷く泣きはらした顔
勝手に流れてくる涙は止められない
「孝行したい時に親はなし」
ほんとに、そう
与えられるばかりで、なにも与えられなかった
男手一つで育ててもらったのに
ちゃんと「ありがとう」なんて、言えなかった
いなくなってから、悔やむことばかり
ソフトボールを始めたきっかけも
走るのが速くなったのも
スケートが滑れるようになったのも
歌う事が大好きになったのも
全部、父が導いてくれたおかげ
いまだに、人見知りが激しいけど
小さい時はもっと酷くて引っ込み思案
誰かの後に隠れてるような子だった
おとなしく目立たない子だった
そんな自分に、自信を持たせてくれたのが父
勝つ喜びも教えてくれた
そこから、友達もどんどん増えた
車の免許を取ってすぐ、運転に自信のない私を
職場まで毎日毎日送り迎え
帰りは、いつも私が運転して父が助手席
練習にとことん付き合ってくれた
仕事中に、大雪が降った
私はタイヤ交換をしていなかった
しんしんと雪が降る中、職場の窓から父が見えた
駐車場で、私の車のタイヤを交換する姿
私はいつもいつも
さりげない優しさで支えられてたんだなって
失ってから大きく気付く
親って、そんなものなんだよね
見返りを期待して、何かをしてるわけではないんだから
無償の愛って、そう言うこと
私は、できてるかな
親として、ちゃんとできてるのかな
きっと、まだまだ勉強中・・・。
母の日や父の日って
元気でいるご両親に感謝の気持ちを伝えて
一緒にお祝いできる素晴らしい日
でも、亡くなってからも
両親を思い出し、懐かしみ、感謝する
とっても意味のある日
何かをプレゼントしたり
美味しいものをご馳走したり
旅行に連れて行ったり
そんなことは、もうできないけど
私なりの「母の日」「父の日」を
これからも大切に祝っていきたい
産んでくれてありがとう
育ててくれてありがとう
直接、伝える事は出来ないけど
気持ちで伝える
想いで伝える
ちゃんと伝わってるといいな