統計で嘘を付く方法

○天気予報
・夏の平均気温
今年の夏は暑いという時の夏の最高気温の平均気温を使いますが、実は降水日数によってき決まります。通常、降水時には晴天時に比して5度ほど最高気温が下がります。通常の8月の降水日数は8日前後で率は25%位になりますので、雨の日の5度は1度ずつの低下に寄与していることになります。しかしながら今年の降水日数は平年の30%であり、それで降水による最高温度抑圧が無い日が多くなり平均気温を0.7度引き上げていることになる。
・一月分の降水量が1日で降った
大雨の表現に「1ヶ月分の降水量が1日で降った」というものがあります。これを聞くと1ヶ月は約30日ということがすぐ意識に上って、30日で発生する雨が1日という1日対1ヶ月の期間のとしての30倍が印象として構築されます。
しかしながら、一月間での降水日は月ごとに差はあるが平均して10日程度、1日の平均降水量は5mm程度で、150mm以上の降水のほぼ100%が台風によるものであり、日本は通常の天気循環による雨量は少ない国であることが解ります。つまり降水量の多くを台風や台風まがいの爆弾低気圧で賄われており、1日で月の大半の降水量が占められるのはふつうのコトということになります。

○気候変動の原因
・現象と現象を結果と要因に振り分ける
人が災害や変化の前兆とが要因を考える時に大規模で理解が出いない事象を確認可能な事象との関連をつけようとします。ナマズが騒ぐと地震が来るという話は、今では話にも登らなくなりましたが、江戸時代には普通の指標でした。予知できなかったり原因がわからないものを何かしら見つけようとするのは人間の不安解消欲求がもたらす普通の行動です。これは未だに様々な自然現象の要因解析や社会運動に使われています。
地球温暖化排出ガスにもその現象があります。地球温暖化がCO2によるという関係性は、ある期間中に時間経過と共に平均気温とCO2排出量が共に増加しているという現象の統計データがあるだけであり、それにCO2の比熱が窒素28.95 J/mol・Kに対して36.828 J/mol・Kと25%ほど高いためにCO2を温室効果ガスと名付け、78%の窒素に対して分圧比0.03%のCO2が0.04%になるという総比熱への影響の規模の微小さを無視して要因としているとも考えられます。
○人口増加とピラミッド
・日本の人口が自然増加とした前提
近年の日本の重大な問題は間違いなく人口減少と、それに伴う社会高齢化と言われています。これは実は出生率の低下から人口減少を予測し、そこから先の社会の維持に関する問題感は全くの想像です。日本の人口は増加するという減少は明治以降の現象であって、それ以前は江戸時代でも3千万人程度で停滞しています。そもそも農業主体の社会では近年まで人口増加は困難でした。日本の人口増は自然なものではなく富国強兵、多産奨励で無理やり拡大したものとも考えられます。
・年齢別人口比率がピラミッドと言われる前提
年齢別の人口比率がピラミッド型であると思い込まされています。しかしながら、毎年各年齢ごとに同数が減少するというピラミッド型はどう考えても不自然です。人口減少の理由が、急性の流行病など年齢に起因しないものが優勢だった時代の統計データを、多数の若年者順番により高齢者を下から支える正しい構成であるという認識そのまま教え込まれているからだと思われます。現実にはある一定の年齢まではほとんど減少しないで、後期高齢者以降に急激に減少する形、同じエジプトでもオベリスクのような形が正常であるのではないでしょうか。日本は団塊と団塊Jrが消えればそれに近くなると思われます。