「オジサンおじさん」背中を叩かれてはっとして気がついた。

目が覚めたというべきか横で女が泣きながら叫んでいた。当時、一緒にに住んでいた女だ。

彼女は夜の仕事をしていて夕方六時から一時まで仕事だ。

帰ってくる時は車の音と彼女のハイヒールの足音ですぐわかる。とても真面目で優しく頭も良い。

なぜ俺と一緒ににいるのかわからないほどいい女だ。

彼女との出会いは俺が店に飲みに行き、彼女はその店のかなりの人気者でもあり自分もその当時は調子にのっていたので口説いてみた。

そしたら、まさかの展開で自分に興味を持ってもらえて付き合うようになった。


 当時、夕方から「一つ屋根の下」がやっており、それを観て支度をして店に行った。同伴出勤の時は家で食べないで仕事に行った。

日曜日は休みなので中華街映画等色々なところに連れていってくれたが当時の自分には有り難迷惑な時もあった。シャブが打てないからだ。その為、彼女が色々と休みの度にイベントを考えてくるのも面倒くさくなりワザとくだらないことで喧嘩し、行けなくした。本当に可哀想なことをした今は思う。


 当時、覚醒剤のことしか考えられなかったからだ。今清原氏が騒がれているあの透明の結晶だ。

あいつを一度でもきっちりとポンプで決めたことがある人なら言うまでもないが女、恋人世の中の全てにおいてあいつより素晴らしく気持ち良くドキドキ感、興奮、高揚感を与えてくれる物は考えられない。

あいつは全世界全ての誰よりも素晴らしい力をくれて、満たしてくれる。だが、その力は長くは続かない。人にもよると思うがスーパーマンでいられるのは三か月持たない1日1回が3回になり5回になり後は自分の場合は5分置きになりと最後の方は記憶にないが目が覚めれば薬のことしか考えられない。

「オジサンおじさん」と背中を叩いてくれなかったら今自分はこれを書けていなかったと思う。

何故背中を叩かれたかと言うと彼女が帰宅してから風呂に入ることが日課みたいになっておりその日も風呂に入ろうとして足を湯に入れたら心臓が”ドン”となり意識が飛んだ。まぁ、入る時にヤバいと思ったんだ、キツイのいれてたから。

そして、目が覚めると彼女が泣き叫んでいた。どうした?と聞くと「今、おじさん死んでたよ。びっくりして一生懸命叩いたら、起きた。」と彼女は言っていた。

 自分は「ありがとう。具合が悪いから先に出るわ」と言い風呂を出た。

彼女も出てきて「明日病院に行こうね。」と言われたが、私は適当に返事をして、もう1度打ちたいが為に一緒に布団に入り彼女を早く寝かせた。

それを確認した上で、自分はもう一発打ち眠りについた。