ボケブログってのを時々書いたりしてました。

 

平凡な日常が重なるとどうしても「あたりまえのこと」しか考えられなくなり、

つまらない人間になっちゃう、ってことで、

 

時折いろんなユニークとかユーモアを無理しても考えたりする、脳トレを

己に課したりもしてるのですが、

 

昔の「ドリフ大爆笑」で「もしもシリーズ」ってのが好評だったのですが、

 

もしこんな居酒屋主人が居たら・・、とか、もしこんなタクシー運転手が居たら・・とかで、コントをやってたのが結構楽しかったです。

 

 

 

 

今回は、「もしもこんな吸血鬼が居たら・・」で1つ話を考えてみました。

 

 

 

 

 

 

昔々、とある都の外れの、山々を臨む湖のほとりにある、いかにも怪しげな・いかがわしい古びた城に、一人の紳士が住んでいました。

名前は、シルヴァスタ・フォン・ロッテンハイム・デ・あどん伯爵

なんと重々しい名前でありましょう、、。そしてなぜ最後だけひらがな表記なのか、詳細は未だに明らかになっていません。





実は彼は、偉大なる妖怪・吸血鬼でした。。。

都でも人々に恐れられつつ世に君臨をする、、、、
ハズでしたが、、、、

彼には1つ大きな問題があり、
それが彼を常に悩ませ続けて居たのです。




その問題とは、、
彼は非常に「臆病!」な男だったのです。




なんせ

「夜は暗闇が怖くて外出出来ない!>< 、お化けが出るかもしれないもん!><」

ってんですから、

血を吸う獲物を探し回るには、明るいうちに外出するしか無い、、

しかし吸血鬼は「日光に弱い」!!、
昼間は外に出られない!!





このジレンマ。

かと言って血を吸わないと吸血鬼は死んでしまう、、

そう、彼の日々は常に「四面楚歌」状態だったのです。





そこで彼は考えました。

「日光じゃない灯りであれば・・!
 明るささえあれば夜でもなんとか・・」と、





それで夜間に外出する際はコウモリに姿を変えて空を飛ぶわけですがその際、

小さなコウモリでも携帯できる小型のペンライト3本を

左右・後方に向けて胴体に装着、

そして3000ルクスの強力LEDヘッドライトで前方を照らし、

と、「完全武装!」でようやく外出が叶うことになったのです。





が、、

なんせ小さなコウモリがそんな重装備ですから、俄然「重量オーバー」、、

ノロノロと地上1メートルの低空飛行がやっとですし、

しかも3000ルクスで物凄い明るい!せいで、

1キロ先からも肉眼で視認が可能だったのです。





暗闇の向こうから「ものすごい明るさ!」で

しかも「極ゆっくりと」接近してくる小さな物なぞ、

誰の目にも「必ず留まる」、





「あ~~?!!あれ「あどん」じゃね!??」

ってことで誰もが悠々と逃げおおせてしまいます。





いよいよ困り果てたシルヴァスタ・フォン・ロッテンハイム・デ・あどん伯爵、

その噂は都じゅうにやがて広まり、ナウシカという名の少女の耳にも入りました。





彼女は「自分を噛ませた相手を奴隷に出来る」という特殊能力の持ち主。

以前、小さなキツネリスに自分の指を噛ませ、以降ペットとして従わせ続けた実績の持ち主です。





彼女は考えました。

「そのシルヴァスタとやらも奴隷にしてやろう、、執事として生涯無給でこき使ってやろう、、ウフフフ・・」

なんだか、どっちが妖怪だか分からない展開ですが、、、

まさかと思いますがナウシカの将来は、あの「お湯屋の女主人」だったりするのかもしれません。





彼女は、夜中にフラフラ&ノロノロ飛んでくる「物凄い明るい光球」を自分に誘い、

「さぁ~~わたしを噛め・・!」と迫りました。





あどん伯爵に取って、何年ぶりだかわからない食事です!

「やっと飯にありつける・・」

と、変身を解くのも忘れて小さなコウモリのまま、

メチャ小さいあごで首筋にかじりつこうとしました、、、、




が、、、

彼はなんせ小心者です。

噛んで血が出るだろうを想像した時点で、

「血が怖い・・><」とばかりに、失神をしてしまいました。




ナウシカもこれにはびっくり。

「噛んでくれぬ、、、こりゃ~い噛んで!!」

と、くだらないダジャレを呟きつつ、当時のその国での119番に通報し、

気を失ったことで変身も解けたシルヴァスタ・フォン・ロッテンハイム・デ・あどん伯爵は、病院に搬送されました。




そして数日後、彼は全快します。入院中に受けた「輸血」のおかげで。

そう、思わぬ形で彼は、目指す食事にありつけたというわけです・・・。




この話が広まって後、「昼も夜も食事にありつけぬなぞ、哀れではないか!」という声が広がり、

その志を受けた1慈善団体から、彼に定期的に寄付が送られるようになりました。

赤十字血液センターからの、輸血用血液、の寄付を。




無事退院した後の彼は、都の人々の情への感謝の印として、また1つ思いつきを得、

夜間の道路工事の現場にて「ライト」の役割を果たすアルバイトをするようになりました。

例の、ペンライト3つに、3000ルクスのヘッドライトを使って。




でもそのバイト、残念ながら3日も続かずに終わってしまったのです。

なぜなら、

彼の住む古城には電気が来て無い、

ライトの「充電」が出来なかったために、2日目で電池切れとなってしまった、

ということでした。






そんな顛末から40年後・・・、

シルヴァスタ・フォン・ロッテンハイム・デ・あどん伯爵はまったく歳を取らずで生きているハズが、

いつのまにか古城から姿を消してしまいました。




どこへ行ってしまったのか・・・、




実は彼は、

やはりそうだったのか!!という老齢のナウシカが経営する「お湯屋」にて、

「番頭見習い」として仕事に従事し続けることになっていたのでした。

名前も、

シルヴァスタ・フォン・ロッテンハイム・デ・あどん伯爵から

「あ」伯爵、と変えさせられて・・。





「きょぉ~~からお前の名は「あ」!だよ、さぁ返事をしなさい、「あ」!!」

 

重々しき名を持っていた一介の伯爵を「あ」呼ばわり。

 

人は誰しも歳を取るべきではありません。

若かしき頃のナウシカとはまるで似つかない、この命令口調・・。




こうして「あ」伯爵は、お湯屋の番頭見習いとして、

生涯番頭になることも出来ずに、いつまでも幸せに職務に従事し続けましたとさ、

めでたしめでたし、、。


 

 

 

 

 

 

 

ってか、寝る時間とっくに過ぎてる・・・早く休まねばです。