ペタしてね



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今年は申(さる)年。
かつてソニーのCMでは、
ウォークマンに聞き惚れている様にたたずむ、
ニホンサルが登場しました。

この1987年に放映されたCMでは、
猿が芦ノ湖をバックに、
ウォークマンで音楽を聴きながら瞑想をする、
というもので話題を集めました。

そこでのキャッチコピーが絶妙。
音は進化した。人はどうですか

猿以下の人間を問いかけた事で、
人間をもう一度見つめなおす事を提言させた、
という出来事です。

ところで、
どうして人間は音楽を奏でるのか・」、
という疑問が湧いてきます。

この地球上で人間のみが音楽を愛し、
そして様々な文化を育ててきましたので。

実は、
ニホンザルがヘッドホンをつけて、
心地よさげに目を閉じているCMはウソで、

あいにく実際のサルには、
そういった感性は備わってないからです。

では何故か?

一つの理由として、
美しいと感じる音楽を聴くと、
人間の脳機能を活性化させ心理的に安定させるからです。

ストレスを与える実験でも、
心地よい音楽を聞いている元では、
ストレスはそれほど増えず、
刺激にも耐性する力が認められています。

人間は無意識のうちに、
心の安定を音楽に求めているのかもしれませんね。

そして今、
本格的に「音楽療法
が注目されています。

終末期を向えた患者さんには、
病気の快復を促し、
また患者自身が自分の気持ちを表現できる様になったり、

家族との最後の時間を有意義に過ごせる様になったりします。

そして聴覚は最期まで残るとされています。

それは、
音楽そのものが、
家族から患者さんへの最後の贈り物になり得るのかもしれませんね。

そしてよく言われる事。

音楽療法には、
人生を振り返る回想法(かいそうほう)という効果があります。

以前、好きだった音楽を聴くと、
当時の事や思いがよみがえり、
音楽で記憶を刺激できるのです。

自分の生い立ちや夢を、
輝きに満ちた目で堂々と話し出し、
人生の再起をはかる事も出来るのです。

音楽の持っている力を再度、認識し、
有意義な時間を送っていきたいと思いますね。



以前のCM講座のブログ記事はこちらです。



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■ ■・・・・YOUTUBE仮置き場・・

坂本さんの音楽は、何重にも音を積み重ねて構築されているので関心です。
わずかな小さなパーカッションの音とかも何気にプッチと録音されていたりね。
(録音って言葉、今は死語?(笑))












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