ペタしてね




若き日のジョアン・ジルベルト&アントニオ・カルロス・ジョビン



ワールドカップ・ブラジル大会も終了。
このブログのブラジル特集も今回で最終回です。

さて、
ボサノヴァの神と呼ばれる男のジョアン・ジルベルトが演奏してる曲の多くが、
実は古いサンバ曲のカバーだというのはご存知でしょうか?

ジョアンはあまりオリジナルの曲を作曲していません。
彼が若い頃に聴いていたサンバを独自でアレンジして「ボサノヴァ」として弾いている。
つまりそのカバーの仕方が、俗に言う「ボサノヴァ曲」なのです。

ジョアンは、
大好きなサンバをギター一本で表現。
「バチーダ」と呼ばれるギターの独特の奏法で・・。
それがボサノヴァというジャンルを特徴付けるものになっているのです。

実は、
ジョアン自身も「ボサノヴァ」を歌っているとは少しも思っていなかったそうです。
「ボサノヴァ」ではなく「サンバ」だと主張していますよ。

それでは、以下の動画にて、サンバとボサノヴァの絶妙なアレンジを聴き比べて下さい。


↑米国のジャズサンバ歌手、デボラ・ワッツとロジャース・ダヴィッドソンで演奏されるジャズサンバの「アヒルのサンバ」。
アヒル、カモ、ガチョウ、白鳥が湖畔でサンバを練習して、という様な歌詞で可愛い感じです。


↑ジョアンによる「アヒルのサンバ」

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↑サンバ歌手のテレーザ・クリスチーナによる「マダムと喧嘩はなんのため?」の演奏。
「ブラジル人が良くならないのも、生活が悪くなっていくのも、全部サンバのせいだ」と主張する妻はおかしい、と歌うサンバ讃歌なのです。


↑ジョアンによる「マダムと喧嘩はなんのため」

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↑作曲者のジルベルト・ジル本人の演奏による「バイーア生まれ」。


↑ジョアンによる「バイーア生まれ」

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↑ブラジルの打楽器奏者のナニー・アシスによる「ブラジル・パンデイロ」


↑ジョアンによる「ブラジル・パンデイロ」

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↑Fulviaというバンドによる「ドラリシ」の演奏。
ドラリシという名の女性から結婚を迫られているけど本当は音楽とともに一人で生きていきたい、と願う男性の心境を歌った曲です


↑ジョアンによる「ドラリシ」

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↑ホベルタ・サー、マルチーニョ・ダ・ヴィラなど、サンバ界を代表する音楽家が演奏した「ブラジルの水彩画」。
この曲は日本でも吹奏楽などでお馴染みの曲です。


↑ジョアンによる「ブラジルの水彩画」

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↑ヂオゴ・ノゲイラ、ダニロ・カイミが演奏する「わが故郷のサンバ」。


↑ジョアンによる「わが故郷のサンバ」

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↑作曲者カエターノ・ヴェローゾと、セウ・ジョルジによる「サンバがサンバであるからには」の演奏。
哀しみから生まれたサンバが最後に歓びに変わる、というような歌詞です。


↑ジョアンによる「サンバがサンバであるからには」

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■ ■・・・・YOUTUBE仮置き場・・




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