音響のスコラ '''音と音楽を学びたい方への講座''
スプリンタートレノ



↑高性能カメラを搭載したノキアのマイクロソフト・ウィンドウズフォンのCMです。

CM内では、学芸会の舞台の子供の写真をキレイに撮ろうと親達が必死に争います。

でもノキアの製品なら高画質なので他人を退けて近くに行ってまで撮影する必要が無いとの事です。

っで、CM使用曲は、
19世紀イタリアの作曲家ロッシーニによる、喜劇オペラ「セビリアの理髪師」ですね 。
そう、現代でも上演機会の多いロッシーニの代表作の一つです。

このオペラ「セビリアの理髪師」の物語のあらすじは
医者の姪に恋をした伯爵が、
理髪師フィガロの助けを借りて、
悪者の医者の目をかいくぐりながら、
彼女に想いを伝え恋を成就させるコミカルなラブストーリーなんですよ。

っでこのオペラの舞台の場所は、スペイン国のセビリア地方。
ちなみにセビリアは、
ビゼーのオペラのカルメンや、
モーツァルトのオペラのフィガロの結婚、ドン・ジョヴァンニなど、
数々の有名な歌劇の舞台としても有名ですね。



↑劇中の有名な曲
伯爵の恋路を助ける理髪師フィガロのアリア。

邦題名は「俺は町のなんでも屋さん」で、
バリトンが高らかに早口でまくしたてる、
オペラのアリアの中でも人気が高く単独で演奏される事もしばしばありますね。


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以下、別話題です。



↑米国版のトヨタ・カローラのCMが公開されました。
60年代から現在までのカローラのデザインの変遷を描いています。
(米国のカローラは、日本のファミリー向けとは違い、若者向けのスポーティな感じですね)

っで80年代の場面では、なんと自分がかつて中古車で買った事もあるスプリンター・トレノも登場してますね。

使用曲の方は
60年代がエドウィン・スターの「25Miles」、
70年代がザ・シックの「Le Freak」
80年代ハービー・ハンコックの「Rock-it」
90年代がSoundgarden「Rusty Cage」
現在がShy Kidx「Orion」ですね。


以下、ハービーハンコックの話題です。

ハービー氏の経歴はすごいものでして、
11歳にしてモーツァルトのピアノ協奏曲をシカゴ交響楽団との共演から人生がスタート。
その後、高校ではジャズに興味を持ちます。

そしてマンハッタン音楽学校卒業後はマイルス・デイヴィスのバンドのピアニストとして迎えられましす。
その時マイルスから、コードにとらわれない演奏スタイルを求められ、ハービーは伝統的なジャズのスタイルに縛られない洗練された曲作りを学びました。

その後、ジェームス・ブラウンの様なファンクミュージックに強く引かれ、ジャズのスタイルを保ちながら電子楽器を導入。
それまでジャズではメインに使われることのなかったシンセサイザーを多頭します。

83年にはコンピュータを駆使したダンスミュージックを作り大ヒット。
その中の曲「ロックイット」でグラミー賞を受賞。
ジャズではなくヒップポップで自らの新しいサウンドスタイルを確立しました。

そして86年、自らジャズピアニスト役で出演した映画「ラウンド・ミッドナイト」では、久々にオーソドックスなジャズの映画音楽を制作しアカデミー賞音楽部門を受賞となるのです。



↑これがハービハンコックのロックイット

世界で初めてスクラッチをテレビで初披露した、1984年のグラミー賞の受賞コンサートの舞台です。

これは大事件でもありました。
なぜなら、当時はDJという職業自体があまり注目されてない時代に、
DJのGrandMixer DXT氏がターンテーブルに手を置いてスクラッチをしている映像は、世界何百万人の人達を魅了させました。

それは演奏形態としてはかなり特殊で斬新な出来事だったのです。

ここで重要な事は「音楽の中にレコードの摩擦音のスクラッチが入り込むとカッコイイ」という事です。
今では、スクラッチ音など珍しい音ではないですが、当時は大変な実験だったのですね。

最近、最新鋭のDJの方々とアメーバ内で交流があるので、ちょっと記事にしてみました。





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以下、おまけで、シックの過去記事からのコピー


おしゃれフリーク シック(オリジナルメンバー)

僕が尊敬するギターリストを、一人あげるとすれば、この人なんだと思います。

70年代後半に登場した、シックのナイルロジャース
カッティングというテクニックでギターを弾き、
細かく飛び跳ねるサウンドを展開させていきます。
この奏法のみで、メロディラインを完成させているのです。

それはピックを使い、低音弦から高音部へ、又はその逆にストロークさせ・・
そのストロークさせながら、手の側面で音をミュート(消す)させて・・
歯切れよく、チャカツカ♪、と鳴らしていく技法です。

ところで・・
このレコーディングをはじめ、
ナイルロジャースの録音テクニックとして・・
2本の微妙に違うフレーズを録音して・・
それをパンポットで、左右に振らず・・
センターに持ってきて、1本のギター音に仕上げるのです。

ちなみに、
シックのベーシストの、バーナードエドワーズ
デュランデュランのメンバーでのパワーステーションの、
そのプロデューサーと言えば、わかるでしょうか?

彼の粘りのあるベース音。
それは、右手の爪を伸ばして、引っかけるのです。

よく、この逸話を聞いて、それに憧れる方も多いのですが、やめた方が良いです。
ギターの場合、押弦ができませんし・・
ベースの場合、爪に当るアタック音で、変な音になります。

彼にしか出来ない技。
ちなみに、彼に憧れたデュランのアンディーテイラーも、真似していたとか?

っで・・
その後、ナイルロジャースは・・
デヴィットボウイのレッツダンスや、マドンナのライクアヴァージンをヒットさせ・・
その後も80年代のMTV時代の、ダンスサウンドを作り上げていくのですよね。

ところで・・
シックのドラムの、トニートンプソン
ゲートリバーブを多用した、派手なドラムサウンド。
そして、NYパワーステーションレコーディングスタジオ
この組み合わせが、僕の大好きな80年代サウンドとなっていきました。


GOOD TIMES



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YOUTUBE仮置き場


ライブ版はオリジナルにはないダンサンブルなかっこよさ

音響のスコラ '''音と音楽を学びたい方への講座''
今年の夏も終わりですね

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