にっとさん の質問コメントより、記事を書きました^^)
スピーカーの後方に、立ってみてください。
それでも、音は聴こえてくるはずです。
スピーカーの振動板は、前面に向いているのに・・・
たとえ、ついたて板で仕切っても、後方に乗り越えてきます。
そして、高音域の音より、低音域の音の方が、大きく聴こえてくるはずです。
(どちらかと言うと、こもった感じの音だと思いますが・・)
つまりは、音が、スピーカーの前面から後方に回り込んで、聴こえて来る訳です。
この現象を、回折(かいせつ)と、言います。。
(漢字で書いた通り、音が回りながら、折れるのです。)
例えて言うなら・・、
海での出来事で、
小さな波だと、防波堤を乗り越えられないけど、
大きな波なら、簡単に防波堤を乗り越る事が出来る様なものです。。
電波にも、回折現象があり、
周波数の低い、AM中波ラジオなら、ビルの影でも聴こえるけど・・
周波数の高い、VHFやUHFのテレビ放送は、中継局が無いかぎり、観る事が出来ない様なものです。
結論としては・・
周波数の高い、「高音域」は、直進性の性質を持ち、(まっすぐ進み・・)
周波数の低い、「低音域」は、拡散しやすいのです。。
そして、高音域の指向性(直進性)は大事で・・
自動車のクラークションが、かん高い音なのは、どちらから聞こえて来て、どこから自動車が近づいて来るのかが、解かる為なのです。
又、高速道路に防音壁がありますが、それでも低音域は、民家の方向へ、壁面を乗り越えて行きます。
さらに、自動車のアイドリング時の低音、工場から発生する低音、ダムの放水時の低音は、かなり遠くまで拡散するので、近く住民が原因不明の頭痛に悩まされたりします。
(余談ですが、映画館内で、ホラー映画上映時に、重低音を鳴らすと、恐怖感が増すそうですよ)
もう一つ、解説するならば^^
音は、光と同様に、屈折(くっせつ)もします。。
野外のコンサート時の、問題点ですが・・
上空に、強い風が吹き始めたり、
地面が温たまった状態で、上空に冷たい空気が入り、上空のみ冷やされると、
なんと音が上空に逃げて行くのです。。
昼間にリハーサルをして、いざ夜に本番をむかえた時に、音が後方席に届かない・・なーんて、恐ろしい事が起こるのです。。(クワバラ・クワバラ^^)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメントのつけたしです。。。
↑舞台用の、JBLスピーカー
現在流行りの、スピーカーを、イントレや天井から吊るす、「フライング方式」。。
今や、各種スタジアムや野外ステージも、この方式です。。
この方法なら、観客最前列の人も、うるさくなく聴こえ・・
観客最後尾の人も、充分に聴こえます。。