2007北海道おやこツーリング０１

　今年はソロで好き勝手に走ろうと思っていた。ヒマワリが原付バイクで友人と行き向こうで合流して奢ってねと言うので「うん、うん」と言う程度だった。フェリー予約直前に、トマトに冗談で「今年お父さんとバイクで北海道ツーリングなんて行っちゃう～」と言ったら、「そうだね！行きたい！」オイオイ、瓢箪から駒だよ。当然横で聞いていたモモコサンは呆れ顔。「普段乗ってないのに行けるわけ無いじゃない！ 」
「いやいや、北海道は道広いし信号ないし車少ないから大丈夫だよ」
「うん、絶対行く！」
このバカ親子め！モモコサン沈黙、一寸怖い。でも、決定。
それを聞いていたヒマワリは
「それなら私乗せてって！」
「おまえは原付で友達と行くんだろ？」
「それやめた、お父さんと行った方が楽だもん」
モモコサン仰け反り
「行ける訳無いでしょ！もう中学生じゃないんだし重くて乗れないわよ」
「いやー、バイクも大きくなったし力有るから大丈夫でしょ。」
「ヤッター、お姉ちゃん一緒に行けるね！！」
「うん、宜しくね」
脳天気三父娘ニコニコ、モモコサンただ一人虚無の世界へワープ。
大急ぎで三人の日程を整理しスケジュールを組む。
７／２８出発が理想だったがヒマワリの試験の日取りが決まらず、確実な７／３１出発－８／１４帰りで決定。８／１８日帰りでも良かったが流石に二人の娘を連れてのツーリングではお父さんは辛いかなと弱気になり短くした。
　トマトは初めてなので北海道善いとこ取り満載のコースを何度も何度も考え、一日の走行距離も２００ｋｍ程度で夕方には目的地入りする超のんびりコースを作った。
　道南は捨てノシャップ岬の樺太食堂、下川町来城プレート、サロマ湖の船長の家、風の子でパラグライダー、熊見ボートツアー、熊の入った家、最東端納沙布岬、釧路和商市場の勝手丼、足寄の足形工房、山部の中山メロン、恵庭の乗馬と盛り沢山。
　フェリーはソロかタンデムなら昨年使った新潟航路が善いのだが高速初心者のトマトに初っぱな高速で新潟までは不安なので大洗航路往復にした。７／１６に中越沖地震があり新潟航路にしなくて良かった。　宿は船長の家と風の子だけの三泊であとはキャンプ。トマトは高校以来のキャンプなので一寸不安だが我が娘、何とかなるでしょう。後はお天気、台風だけです。そんなこんなの五月でした。

７／３１　火　晴れ 本日の走行距離　１２９．５ｋｍ

三人のスケジュールが合わず当日の積み込み。当然せっかちな僕は苛つく。
初っぱなから高速に乗り初心者のトマトが心配なので予定より早目に出発。
　２：３０　出

高速では左車線をトマトのスピードで先にして走る。追い越しは僕が先に車線を代え僕の前にトマトが入り追い抜くと前日うち合わせ。ところが何を思ったか常磐道でトマト錯乱。突然ウインカーを出し車線変更、「ゲッ！」と右を見るとトラックが猛スピードで僕を追い越していく。僕は一気に加速して強引にトマトとトラックの間に割り込む。トマトは追い越しせずウインカーを出し元の車線に戻った。僕はトマトを路肩に停めさせ
「何やってんだ、追い越しはお父さんが指示すると言っただろ！」
と大声を出した。
トマトは
「怖かったよー」
と泣きベソをかいている。泣きたいのはお父さんだよ。心臓止まるかと思った。
これですっかりビビってしまい７－８０ｋｍ走行。早目に出たがこれでは買い物する時間がとれない。北関東自動車道に入り車が少なくなったので僕が前にまわりスピードを上げた。
　４：３０　スーパー　船での食事用買い出し。
　５：００　大洗フェリー乗り場　１２９．５ｋｍ
　５：３０　乗船
早目に出て正解だった。予定通りに到着、事故が無くてホッとした。
荷物をベッドに置くと初フェリーのトマトと船内を見て回り出航前に風呂に入る。風呂には洗濯機と乾燥機が無料であり、早速今日着ていたシャツと下着を洗濯。聞けば娘達も洗濯したそうで流石我が娘。
　６：３０　出港

　７：００　ラウンジで夕食。
トマトは初ロングツーリングで早々に就寝。ヒマワリはラウンジで漫画。
僕は甲板で紫煙くゆらせながら自販機で買った酒ガンガン呑み真っ暗な海を眺めています。