1999北海道ツーレポ② | @流星号の「人生ツーリングだぁね!」

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バイクツーリングの備忘録としてヤフーブログで書いていましたが、引っ越してきました。
キャンピングカーを買ってしまったので、ツーリング行かなくなっちゃったなぁ。

1999北海道ツーリングレポート②

8/5 木 濃霧後曇り
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 霧多布岬 濃霧で霧笛がボウボウと鳴き雰囲気満点。流石、霧多布。
 根室駅前 閑散としておりビックリした。北国の終着駅だ。
 納沙布岬 ガスッていて国後は見えない。ボウボウと灯台の霧笛が印象的、岬の柵を乗り越え先端で恒例の石拾い。日本最東端の石だ。
R44沿いのカニの店でコブシ大の毛ガニ2匹。ワーイ、カニだカニだ!
 カニ店で是非行ってご覧と言われ、車石でスケッチ。
 中標津緑が丘森林公園キャンプ場、林の中バイク横付け可の綺麗なキャンプ場。ライダーの事をよく考えているキャンプ場で、バイクスタンドが土に沈まないように小板が置いてあった。市街地そばなのでスーパーに買い出し。

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8/6 金 晴れ

 信号のない直線道路が続く。飛ばしたくなっちゃうよね。ライダーのメッカと言われる開陽台に来た。抱いていたイメージとはかなり違っていたが北海道らしさ満喫できる場所であった。展望台で落書きノートに、すれ違う酉クンに熱いメッセージを書く。中標津の「いぬい牛乳」を飲みながら家族に木製葉書を書く。
 果てしなく続く直線道路を北海道らしい風景を満喫しながら野付半島へ向かう。トドワラや原生花園など歩いて行くところはパス。スケッチのみ。

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 野付半島を出る頃、霧っていた沖合は晴れてきて大きな島影が見えてきた。R335を北上し、知床半島に入るとますますその島は北に大きくのびてゆきその先端は海に彼方へ消えている。これが国後島だった。こんなに近くて大きい島だったんだ。思わず「四島返還、返せよなー、おい」と叫んでしまった。
 羅臼国設キャンプ場、駐車場とテントサイトが別になっており、サイトは斜面のフリー。荷物運びが辛い。しかし、車で来ている家族キャンプの荷物に比べれば泣き言など言ってられない。
 羅臼の町へ食料買い出し。地元スーパーで大きな毛ガニ@1,300- や!安い!!思わず買ってしまう。魚屋の兄ちゃん曰く「生だから茹でなきゃ食べらんないよ」えっ、茹でるの!!??鍋がない。コッフェルに足をもぎ取った胴体がかろうじて入るくらいの大きな毛ガニだ。この大きさで茹でた毛ガニなら3~4千円はとられる。喰いたい。茹で方を聞き、荒塩を貰い挑戦。

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 途中、羅臼ビジターセンターで知床のスライドを見たり係員の人にヒグマの情報など聞いた。
 キャンプ場の坂を下りR334を横切ると、そこには無料の露天風呂「熊ノ湯温泉」がある。キャンプ場としてはBクラスのここに決めた理由は、この温泉にあった。男女別で脱衣所もあり、毎日地元の人が掃除もしてくれて綺麗だ。地元の人も沢山来ていて会話を聞くだけでも楽しかった。
 ♪さぁて、カニカニ。心待ちだよ、カニカニ。ちょっと贅沢、カニカニ。昨日も今日も、カニカニ。きっと明日もカニカニ。
 コッフェルが小さく胴体ギリギリだったので足はもぎ取り、心持ち茹で時間は長めにした。正解!カニ味噌をつまみに酒の温燗を飲む。その間に足を茹でる。甲羅に酒を注ぎすする。うめーー。夢に見た知床で夢のような至福の時が流れる。
 夕方より雨、テントにはシートをかけてあるから雨漏りの心配はない、ミニタープもあるので調理も食事も濡れずにできる。食事後いつの間にか晴れ、木立を通して見える夜空は満天の星。知床の星は大きく、瞬かず、ピカーッと光ったままの星だった。

8/7 土 快晴

 カラス君に四時に起こされる。
 朝食 毛ガニの足、卵入りラーメン。デザート、暑寒メロン。
 知床半島の先端に向かう。道は途中までしかなく終点は相泊港。スケッチはヒカリゴケ洞窟、セセキの滝、相泊港。
 相泊の「熊の穴」で昼食。熊ラーメン、熊肉は柔らかいが癖がある、でも旨い。
 相泊温泉、瀬石温泉に続けてドブン。両方とも海岸にあり、相泊の方はホッタテ小屋で目の前はテトラポット、海は見えない。日本最東端の露天風呂と言うだけの事。瀬石の方は海岸にせり出した岩風呂で、否、満潮時には水没してしまう露天風呂なのだ。僕は今日の干潮時間を調べてきたのだ。脱衣所はなくそこらの岩場に服を置きフルチンで浜を横切り入る。沖に国後島を望み、羅臼昆布が浜に敷き詰められた青空の下での入浴は感動モンだ。

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 羅臼を抜け知床峠に向かう。いい!すっごくいい!誰もが「知床横断道路はいいよ、何度も往復した」と言っていたが、その通り。きつくない高低差、低木や草のみで見晴らしの良い道、いつも整備された安心の道路。峠の展望台から見る国後島、山頂に手が届きそうな羅臼岳。高校時代愛読した戸川幸夫「牙王物語」で知床は憧れの地だった。今僕はそこにいる。ウトロに向け下る時、「キバ」に聞こえるよう大声で狼の遠吠えをした。ウォ、ウワォーーーーー
 知床自然センターに寄る。羅臼のビジターセンターと対照的に綺麗で広く全てが有料の土産モンセンターだ。
 ウトロキャンプ場をチェック。高台平地の松林で、バイクは中に入れた。キャンプ場としてはこっちの方が良かったが、熊ノ湯温泉がここにはない。一長一短。カニ専門店があちこちにあり覗くが昨夜のような安い毛ガニはない。タラバも喰いたいが高くて手が出ない。ある店で話していると、
「今茹でたてのタラバの足分けてあげようか?どうせタラバは味噌食べないんだし足だけでいいっしょ。」 
「うん、うん。いくら?」
なんと@1,500- 足一匹分茹で立てなら安い。♪今日も嬉しい、カニカニ。
 意気揚々と羅臼に戻る。途中、プユニ岬から見るウトロ湾の美しさ、ジリジリと焦げ付く暑さの中スケッチ。
 時間的に躊躇したが知床五湖に行く。本当はこの先のカムイワッカ湯の滝に行きたかったのだが、誰の悪知恵かこの時期車両通行禁止にし、バスで行くようになってしまった。自然保護のためと聞いていたので当然無料バスかと思いきや、往復千何円という暴挙に出たのでやめた。
 知床五湖は今年ヒグマの当たり年で五湖のうち二湖までしか行けずその先は通行禁止になっていた。知床連山を映す二湖の眺めは絵にも描けない美しさを愚かにもスケッチ。帰り道、キタキツネ、エゾ鹿等、道沿いで見られこれだけ動物が多ければヒグマが出ても当然と納得。
 知床横断道路をゆっくりのんびり走る。羅臼に戻り食料買い出し。昨日毛ガニを買った店でボタンエビを買う。@1,500-のところ、昨日の毛ガニおいしかったよと言ったので@980-ナリ。♪今日も御馳走、カニエビ。贅沢三昧、カニエビ。
 酉クンと何度か連絡しあい、明日サロマ湖のキャンプ場で逢うことにする。楽しみだなぁ。お互いの旅を語り合える。