今から20年以上前に自分が体験した不思議な話。
当時、自分は福島県の店で電気売り場の責任者として勤務していた。
責任者といっても部下は新入社員一人とパートのおばちゃんだけの小さな売り場。
冷蔵庫やTVが売れれば配達やセッティングも自分で行く。
1月のある雪の日、TVが売れて配達に行くことになった。
しかし、その日は部下もパートも休みだったため、営業時間が終了してから自分の車で配達し、そのまま直帰することにした。
お客さんの家は小高い山の中腹で国道から細い道を2~3キロ登ったところのの1件屋。いわゆる両隣は無かったと記憶している。
結構雪が降っていたが当時四輪スパイクの車だったので気にせず登っていき、無事到着。
段取り良くTVをセッティングしてチューニングして終了。
ご丁寧に夕食もいただいた。
帰りは来た道が狭く雪が多いので、そのまま進めば先の国道に出られるとのこと。
確かこの時点で10時は過ぎていたと思う。
積雪はかなりの量になり吹雪。車の通りのない山道は新雪で道幅もよくわからない状態。
勢いよく走ると新雪が車の下に入り「カメ」になるので、慎重に進み、「カメ」なりかけるとバックして車を降りて雪をどかしてまた進む。
かなり進んだ気がするがなかなか県道に出ない。
そうこうしているうちに、バックした際にリアが脱輪!下は崖!ちなみに車はFR。
無理にタイヤ回したらさらに状況が悪化。はっきり言って絶体絶命。
当時、携帯電話なんてなかったから、JAFを呼んでもらおうと、吹雪の中、お客さんの家に徒歩で向かったが、もう電気が消えていた。
仕方ないのでそこからさらに歩いて国道まで出て、公衆電話でJAFを呼んだが、大雪のため要請が多く時間がかかりそうのこと。
とにかく寒かったのでJAFが来るまで、車に戻って暖をとることにした。
この時点で午前1時を過ぎていた。
車に戻ってJAFを待っていたら、正面から人影が現れた。
なぜか作業着姿の男の人が4人、現れた。
「JAFさんですか?」の質問には答えず「兄ちゃん動けねーのか」「押してやっから、運転しな!」
と言ってあっという間に脱出完了。「ありがとうございます!」っていうか言わないうちに「気をつけてなー」
と言って国道のほうに降りて行ってしまった。
あまりにも簡単でキョトンとしてしまった記憶がある。
とりあえず、そのまま直進して国道に出たらJAFの車がいた。
運転手1人で、積雪で下からは登れない状態だったので、上に回って到着したばかりとのことだった。
事情を話したが、さっきの4人は全く関係ないらしい。それどころかあの場所からここまで民家一つないらしい。
あれは誰だったんだろう?深夜の雪の山道を偶然通りかかった人なのだろうか?
が、その後さらに信じられない事が・・・。
そんな経験をしてから1年半。
福島の店から関東の店に転勤することになり、福島の店での最後の勤務の日。
来店したお客さんに声をかけられた。
「兄ちゃん、あんとき大丈夫だったかい?」
「は?」
「去年愛宕山でエンコしてたろ」
「え~~~~!あの時の方ですか!」
完全に動揺した。
あり得ない。
あり得ないけど、事実、この人はあの時のことを知っている
しかも、福島を去る最後の日に自分の目の前に現れた。
何が何だか分からなくて記憶も定かではないが、とりあえずお礼は連発してたと思う。
そしてその人は一人で来店し、何も買わなかったと思う
年齢は30代前半の感じで、あの時の印象とは全く別の印象だった。
話としてはそれだけなんだけれども、
どう考えても、本当に不思議な出来事で、
あの深夜の吹雪の中、何故、どこから来たんだろう?
名前も聞かず、自分個人を特定することは不可能だと思う
まして勤務地までわかるなんてことは絶対にあり得ない。
更に最後の勤務の日に現れるという、作り話ではないのに、できすぎた話。
やはり、偶然通りがかった人ではなく、
明らかに自分を助けに来てくれた何かの力なのだろう
そして、最後の日に自分に会いに来てくれた理由もきっとあるに違いない
でも、分からない。
本当に不思議な話でした。
ちなみに現場は飯坂温泉の近くです
もしかしたら近くで同じ経験した方いらっしゃいますか?