子供の頃すごく欲しかったもの

金曜19時の頃の「ドラえもん」からの「クレヨンしんちゃん」というゴールデンタイムの番組を見ていると、シルバニアファミリーのCMが流れていた記憶がある。あれを見るたびに、密かに「集めてみたいなぁ…。」というコレクター魂が刺激されていたのを、今でも鮮明に覚えている。

 

付け加えると、おままごとセット(?)なのか良く分かんないけど、”なりきりグッズ”みたいなやつにも、惹かれている自分が居た。決まって、CMに出てる子どもは、女児だった。お人形さんとかは惹かれたことないんだけどね。バービー人形(?)みたいなやつとか。

 

けれど、当時の僕は、”男たるものこんなものに惹かれていては…。”といった固定観念が強かったので、「これ欲しい!」と言い出すことが出来なかった。ジェンダーフリーが叫ばれている昨今であれば、また違っていたのかもしれない…。”男児はシルバニアファミリーじゃなくてゾイドを欲しがるものである”と、自らに言い聞かせて、欲求を抑圧させてしまって、触れる機会の無いまま、現在に至る。

 

「トイザらス」に行っても、似た葛藤を覚えていた。当時は、シルバニアファミリーのグッズが飾られているエリアがあった。そこに群がる子どもは、女児、女児、女児。そこに割って入る勇気が僕には無かった。今はどうなっているんだろう。もしかして、男児とか女児と改善に、閑古鳥が鳴いていたりして…。いや、悲しい妄想はやめよう。思い出は思い出のまま、そっとしておくべきだ。

 

僕は、”やはりシルバニアファミリーに近付くことは男児には許されていないのだ”と、更に固定観念を強めるハメになって、一瞥しただけで立ち去り、ゾイドが飾られている場所へと足を運んでいた。白状する。ゾイドのプラモデルを見ても、心のトキメキを感じた記憶が、ほとんど無い。にもかかわらず、”男児はゾイド”の観念に支配された僕は、興味ありげな視線を送っていた。いったい誰のために?僕自身、当時の僕に問うてみたい。

 

今も昔も「自縄自縛」の癖がある。マイルールに縛られた人生。自らの手で自らを不幸に導いているようなものだ。嗚呼、やりきれない・・・。

 

 

 

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