夏休み宿題で嫌だったもの

 

 

僕が通ってた小中学校では、長期休暇になると、計画表的なシートが手渡されて、そこには、毎日の日付けと曜日が記入されていて、そっからは空白になっているの。そんなのが、休みの初日から最終日まで、ズラーッと並んでいてさぁ・・・。今だから言える話、時効だと思って話すけど、あれ、初日から最終日まで、マトモに書き切った試しが無いんだわ。(汗)

 

なんていうのかなぁ・・・。多分、日記を書いたりするのは、それほど苦痛に感じないタイプだと思ってて。長期休暇の宿題とは別に「生活帳」みたいなやつで、その日あったことや感じたことを、数行にわたって書いたりするのも嫌ではなかったし。なんなら、自主的に、この日何をしたか、みたいなのを記録していたこともある。むしろ好きなのかもしれない。

 

じゃあなんで一行日記を継続することは出来ないのか。この答えは簡単。”範囲が狭過ぎる”のだ。一日の出来事を一行でまとめるのは正直無理がある。それは要約力が有るとか無いとかの問題じゃない。せいぜい、書いたとしても、20~30文字が良いところだろう。小さな字でビッシリ埋めたら、50字ぐらいは書けるだろうか。だとしても少ない。少なすぎる。そんなのでやる気が出るわけもなく・・・。

 

単なる言い訳に聞こえるかもしれない。けれど、僕の中で、ハッキリと、感じたことがあるのだ。「こんだけしか欄が無いんだったら『今日は早く起きられて良かったです』とか『今日の晩御飯は僕の大好きなカレーでした』とかしか書けねえじゃんかよ・・・」と。僕に言わせれば、あってないようなもの。ぶっちゃけ、嘘を書いたって良い。その思考に至ってしまったが最後、急速に、やる気を喪失してしまったのは、今でも忘れられない。身体に刻み込まれている。

 

また、それだけでは終わらないのが、僕という人間だ。「嘘を書いてもバレねえじゃんかよ・・・」と思ったものの、何から何まで、まるっきり嘘の内容になると、ボロが出るかもしれない、と思った僕は、「一行日記」には記入する欄がなかった、天気マークを自主的に作成して、「晴れ・くもり・雨」のマークだけ、書くようにしたのだ。

 

なぜそんな一手間を加えたのか。至極簡単なことだ。雨の日に「今日はキャンプに行きました」とか、アウトドアな活動を行なったと嘘をつくのは、さすがにリスキーだと判断したからだ。その日の天気さえ頭に入っていれば、それに伴った行動を書くことが出来る。たとえ嘘であったとしても、だ。「今日は雨が降っていたので家で読書していました」なんてのも良い。その日に書いた感じが凄く伝わって来るじゃないか。まぁそれを見越しての隠蔽工作なのだが。(時効、時効・・・)

 

以上のことから、もしも日記の類いを長期休暇の課題に据えるのならば、一日一行などという、中途半端な量ではなく、ドドーンと、まぁそうだな、1日当たり、5行~10行ぐらいのスペースを設けて、出してしまったらいい。その分、他の課題は控えめにしてあげて欲しいけど。多分、人によっては、メチャクチャ嫌がると思うけど、僕だったら、そっちの方が、やりがいがある。

 

・・・っていうかさぁ、最後に、ふと思ったけどさぁ、もういっそのこと、画一的に課題を出すんじゃなくて、選択制みたいにして、「この中から自分がやりたいと思ったものをやってきてね~」とかでもいいんじゃないかなぁ。やっぱダメなのかなぁ。公立学校だったら。学習指導要領のアレコレが・・・。うーん、世知辛いねぇ・・・。

 

ユーチューバーが出演するCMでは「好きなことで生きて行く」というキャッチフレーズがもてはやされている一方で、好きなことを選べる状態に無い子ども達に物思う僕なのであった。

 

 

 

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