子供の時のなりたい職業

 

 

父が車に凝っていた(凝っている)からか、物心が付く前から、僕も、二つ上の兄も、車に対する興味関心が高い子どもだった気がする。気が付いたら子ども部屋に『シャコタン・ブギ』がズラッと並んでいたり。多分世代じゃないと思うんだけど。父が読んだやつを子ども用に回したんだろうか。それもあってか、ソアラとかハコスカってワードに反応してしまう自分が居る。多分、「サテン」が「喫茶店」であると知ったのも、この漫画からだと思う。色んな意味で思い出深い作品だ。

 

そこからの流れは王道コース。『頭文字D』と『湾岸ミッドナイト』を通って、ドンドン、車の世界へとのめり込んで行った。湾岸を読んで「シャコタンブギで助手席に乗ってた人とメッチャ似てるやん!」となって、作者をチェックしたら同じ人で、「あ~ね~」ってなったのが印象深い。おそらく兄も似た感慨を覚えたことだろう。もしかしたら何も気にせず読み耽った可能性もあるが。

 

その勢いのまま、小中学校は、「将来働くようになったら車の整備士さんになるんだ!」と、よく言っていた。完全に車マンガの影響である。僕の脳内では、スパナ片手に、車の下に潜り込んだりして、チューニングやメンテナンスに勤しむ未来像を、鮮明に描いていたことだろう。

 

実際、中学校の「トライやるウィーク」(兵庫県の職業体験は何故かこんな呼び方をする)では、車関連の会社にお世話になった。さすがに足手まといにしかならないので、プロの方が整備をしている様子を眺めているだけだったが、僕が「これはブレーキパッドですか?」と質問すると、「そんなの良く知ってるね~」と驚かれたのを、今でも鮮明に思い出せる。よっぽど嬉しかったのだろう。多分、内心、ドヤッていたと思う。まぁ、若気の至りだね。(他人事のように言うな)

 

そんなこんなで、父の英才教育(?)も実って、車関係の職種に就いて行くのかと思いきや、高校に入学して、担任の先生に憧れて、「やっぱり俺は学校の先生になる!」とか言い出して、高校を卒業したら働くつもりだったのに、「大学で教員免許を取得しないと学校の先生になれないみたいだからやっぱり大学行く!」とか言い出して、てんやわんやになっていくのだけど、それはまた別のお話・・・。

 

なお、僕の兄は、無事(?)、現在進行形で、車好きとして鳴らしている。将来は、タクシーの運ちゃんとか、バスの運ちゃんになりたいのだとか。現在は代行業を補助的な役割で働いている感じらしいが、第二種運転免許も取得して、準備万端の様子。おそらく、そのまま、やりたいことに向かって邁進していきそう。無論、プライベートで乗り回している車のマフラー音は、「ブオオオーン!」と、爆音を響かせている。近所迷惑にならない範囲でお願いします。

 

・・・僕かい?

 

僕はねぇ・・・、ペーパードライバーまっしぐらだねぇ・・・。

 

おあとがよろしいようで。

 

 

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