初めての出産だった
ちょうど日付が変わった位から
陣痛が始まり
それが陣痛だとは思わず・・・
出産予定日まで
まだ20日もあったのです
そのまま痛さに耐え・・・
私の話はさて置いて
無事産まれた龍樹さん
小さく産まれたので
ずいぶん楽な出産でした
今思えば龍樹さんは
産声をあげませんでした
看護師さんが
龍樹さんの足の裏を
叩いたりつねったり
すると元気のない声で
少しだけ泣いたのを覚えてます
産まれたときから
大人しく無口な子だったのです
昼間に産まれて
体温が低いということで
保育器へ～
龍樹さんに会えたのは
次の日やったと思います
ガラス越しに一目みた瞬間
私は『あっ
』と思いました『やってもぅたぁ
アホの子産んでもたぁ』
正直な気持ちでした
でも実感はわかず
そんなにショックでもなく
きっとなんとなく思っただけで
本気ではなかったんでしょうね～
産婦人科の先生には
『ミルクもひとっつも飲まへんし
泣きもせんとずっと寝てるなぁ。
大人しい子なんかなぁ
』と言われ続け
私も特になにも思わず・・・
体重の増えも悪いし
体温も落ち着かないから
龍樹さんだけ病院に残り
私だけ退院
二週間ほどして
龍樹さん退院
１ヶ月健診で
『体もやらかいし
体重も相変わらず増えんし
おっぱいを吸う力もない
こういう場合何か障害がある事が
あるから、大きな病院で検査を』
と言われて血液検査へ
その頃から私は
ダウン症を知ることになり
色々調べてみるけど
龍樹さんはビミョーに
当てはまらなかったりする
合併症もないし
顔つきもそんなに特徴ないし
そこそこ元気
あやしたら笑うし～
結果が出るまでドキドキで
まぁ結果
ダウン症やったんですけど
そりゃもう落ち込んだ～
毎日寝顔をみるたび
涙が止まらず～
皆さんと同じ
でもかわいくてかわいくて
でも一生
龍樹さんの面倒をみて
生きていくのかと絶望したり
とりあえず龍樹さんの為に
出来ることを
一生懸命やっていこうと
少しでも遅れないように
龍樹さん産まれたときから
スパルタで育てられてきました
まず頭の中は鍛えられないので
体は鍛えていこうと
幸い合併症もなかったので
結構な筋トレ
させましたまず赤ちゃんの一番最初の試練
首のすわり
健常の子と同じ時期に
出来るようになるよう
ほとんどを縦抱きで過ごしました
これは産婦人科の先生に
教えてもらいました
そしてうつ伏せ寝をさせ
目の前にオモチャを置く
すると首を持ち上げるでしょ
さらに右側に置いたり
左側に置いたり・・・・
首の筋肉をまず鍛えました
おかげで3～4ヶ月で
首がすわったと思います
とりあえず第一段階クリア
龍樹さんはほんとよく
がんばりました
うつ伏せ寝に関しては
そのまま呼吸出来なくなったり
危険な行為なので
必ず見守りをしてあげて下さい
龍樹さんはうつ伏せで
苦しくなると
自分で顔を上げて
息継ぎしてました
それを見て
『この子はうつ伏せ寝でも
大丈夫やな
』と確信して
ほったらかしてましたけど
生命力は人一倍あったようです
