助六です。
こーれはストーリーどうでもいいわ
一応曽我の兄弟のあだ討ちに大阪の心中事件で話題になった二人の名前を乗っけただけのはちゃめちゃストーリー。
これね、これ。
あ、
この画像はあとで下げるかもしれません。
吉原の全盛揚巻の恋しい男は助六。
侍を見れば喧嘩を売るけれど女にはめっぽうモテル男。
煙管の雨が降るようだ
というのは彼の台詞ですから~。
方や揚巻に懸想するものの相手にされない髭の意休。
このおじいさんは喧嘩を売られてもなーかなか買わない。
意休の子分たち(仁左衛門がくわんぺら門兵衛なんて素敵すぎるっ!!)とのひと騒動の後に甘酒やに変装した兄に諭されるも、
自分は父の敵が持っているはずの宝刀友切丸を探すためにわざと喧嘩を売っているのだと。
挙句の果ては兄を言いくるめ一緒に喧嘩の練習を始めちゃう。
もー、
喧嘩慣れしていない兄(菊五郎)、可愛くてたまらないのよぉ~。(またこれか!!)
田舎侍を脅して股をくぐらせる助六。
弟の威を借りてついでに股をくぐらせる兄。
悔しいけれど田舎訛りを聞かれたくないから黙って股をくぐる田舎侍がまたいいのぉ~。
で、
その後出てくるのが粋なお方。
通人、里暁。
この人は町人なのですがまぁ、
いわゆるお大尽。
やることみんなやっちゃって暇つぶしに行きてるようなお方ですから面白い。
中村屋さんですよ。
はい、
世界の中村座の勘三郎が即興でリアル交えたわっけのわからないワンマンショー。
団十郎、菊五郎のお二人は股ぁ広げて舞台に立ったまんまなんにも言わないの。
そのまま
やれ孝俊くんが始めて真央ちゃんにご飯作ったのをしらないだろうとか、しのぶちゃんが世界に羽ばたいちゃったと自分もパタパタ羽ばたいちゃったり大騒ぎ。
もね、
エライ騒ぎでしたよ。
大爆笑。
結局最後は意休が刀を抜いて、やはりアレが友切丸であったというところで終わりましたが、ここでも人は死なず、大悪人というはおっぺけぺな悪人で意休もいい感じ。
見ものは玉三郎さん演じるところの揚巻の衣装です。
お正月飾りのついた打掛からでてきたのが弥生の桜の内掛け。
帯はこいの滝登り。
滝を表すひも飾りがエルビス的でちょっと面白かったですが、次の場ででてきたときには墨絵の内掛けに七夕飾りの帯です。
もね、
一年の素敵がびっしり詰まってる。
本当はこのあとの場で菊の打掛を着てお正月からの節句を表しているそうですけれど、七夕までしか見られませんでした。
残念。
このあと意休を斬った助六が逃げる途中で天水桶に隠れるのですが、揚巻にかばわれつつ長い時間使っていたため意識不明となり、慌てて着物を脱がし《肌で》助六を温めるというシーンがございます。
濡れ場の語源・・・というわけでもないのでしょうがね。てへ!
そんなこんなで
夢見る時間はお仕舞です。
同じ時間に
にゃんこさんのお友達のおば様がいらしていたようですけれど、お会いできませんでした。
へぇ、
一階の桟敷辺りにおいでとかで。
後光の差してるお席ですね。
「にゃんこちゃんも御一緒しない?」
と誘われましたが
申し訳ないっ!!
チケット代払えませんからっ!!!!
桟敷席・・・・・・17000円
3階A席・・・・・4200円

新しい歌舞伎座になったらまた、
天井に近いお席で見るんだーいっ!!
ありがと、
歌舞伎座
またね。
