東京ソナタ
ごく普通の家庭
だと思っていたであろう家族達。
けれど
家庭崩壊の話ではありません。
家庭再生の話でもない。
崩壊は既に
緩やかに
長い時間をかけて行われていた。
おもいは
通じ合うということは
100パーセントという形ではありえない。
たとえ家族でもね。
ただ、
ほころびから目をそらして、
閉塞感から耳をふさいで
気づかないフリをしているだけ。
誰もその手を引っ張ってくれることはありません。
だから
自分で立ち、
歩き出すしかない。
とにかくご飯を食べて。
並んでご飯を食べて。
大変リアルな映画でした。
とてもよいと思っていましたけれど、最後に。
末息子がピアノの天才で、芸術的な演奏をして、音大付属のような中学受験をして、破綻しかけた両親の心をほとびらかすような終わり方がいやだった。
芸術が全てを救う。
わけがない!